さい‐ぼ【歳暮】
1 年の暮れ。年末。歳末。せいぼ。 2 歳末の贈り物。せいぼ。「暑気見舞いや—などと云って」〈鉄腸・花間鶯〉
さい‐ほう【採訪】
[名](スル)《「さいぼう」とも》歴史や民俗などの資料を集めるため、ある地方や社寺などを訪ねること。「飛騨を—する」
さい‐ぼう【尖棒/撮棒/材棒】
《「さきぼう」の音変化》ヒイラギなどで作った災難よけの棒。また、武器として用いる堅木の棒。→鉄尖棒(かなさいぼう)...
さい‐ぼう【才望】
才能と人望。才知のほまれ。
さい‐ぼう【細胞】
《「さいほう」とも》 1 生物体を構成する形態上・機能上の基本単位。真核細胞と原核細胞がある。真核細胞ではふつう1...
さいぼう‐いでんがく【細胞遺伝学】
染色体の構造や数の変化などと遺伝形質との関連性から遺伝の機構を研究する学問。
さいぼう‐うんどう【細胞運動】
細胞の示す運動の総称。アメーバ運動、繊毛運動、鞭毛(べんもう)運動、原形質流動や、平滑筋・横紋筋の収縮運動など。
さいぼう‐えき【細胞液】
植物細胞の液胞をみたしている液。塩類・糖・有機酸のほか色素・タンニン・アルカロイドなどが溶けており、ふつう弱酸性を...
さいぼう‐かく【細胞核】
真核細胞にふつう1個ある球形の構造物。核膜に包まれ、核液、染色質、1ないし数個の仁(じん)からなる。細胞分裂のさい...
さいぼう‐かぶ【細胞株】
生体から単離した細胞や、遺伝子などに何らかの手を加えた細胞が、一定の性質を保ったまま、長期間にわたって安定的に増殖...
さいぼう‐かんきし【細胞間期死】
⇒間期死
さいぼう‐かんげき【細胞間隙】
植物の組織を構成する細胞と細胞との間に、成長に伴ってできるすきま。葉の海綿状組織、水生植物の葉柄の通気組織などにみ...
さいぼうかん‐そう【細胞間層】
植物の組織において、細胞壁が隣接する層。細胞外に存在し、ペクチンを主成分とする。中葉。中層。
さいぼうかん‐ぶっしつ【細胞間物質】
主に動物の組織において、細胞と細胞との間をみたす物質。細胞をつなぐ役をする。
さいぼうがい‐えき【細胞外液】
体液のうち細胞の外側にあるものをいう。間質液・血漿・リンパ・脳脊髄液などの総称。ナトリウムを多く含む。→細胞内液
さいぼうがい‐きしつ【細胞外基質】
生体を構成する体細胞の外側にある線維状や網目状の構造体。動物の場合、コラーゲン・ヒアルロン酸・プロテオグリカンなど...
さいぼうがい‐しょうか【細胞外消化】
消化管内での消化。細胞内消化に対していう。
さいぼうがい‐しょうほう【細胞外小胞】
細胞外に放出される、脂質二重層で覆われた核をもたない粒子の総称。核酸・たんぱく質・脂質・各種代謝産物を含み、その産...
さいぼうがい‐マトリックス【細胞外マトリックス】
⇒細胞外基質
さいぼう‐がく【細胞学】
細胞の形態を生理・成長・分化・遺伝・進化との関連において研究する学問。
さいぼう‐ぎょうしゅうかい【細胞凝集塊】
細胞の微小なかたまり。ある特定の細胞が、数万個集まってできた直径0.5ミリメートル程度のかたまりを指す。再生医療の...
さいぼうけんさ‐し【細胞検査士】
顕微鏡を使って悪性細胞(癌(がん)細胞)の有無を調べる技師。CT(cytotechnologist)。
さいぼう‐こうがく【細胞工学】
培養した細胞を用い、細胞融合やDNA注入などの人工的な操作をし、細胞に有用物質を生産させたり新品種を得たりする技術。
さいぼう‐こきゅう【細胞呼吸】
細胞が、外部から取り入れた酸素や酸素以外の酸化剤によって、養分を分解してエネルギーを発生させる現象。内呼吸。組織内...
さいぼう‐こっかく【細胞骨格】
細胞の形を支えている細胞内の組織。柔軟なたんぱく質の線維で、細胞内の物質の輸送や細胞の運動などにも関与している。微...
さいぼう‐しつ【細胞質】
細胞で、核を除いた部分。細胞小器官や顆粒が存在する。
さいぼうしつ‐いでん【細胞質遺伝】
細胞質に存在する遺伝因子(核外遺伝子)によって、親の形質が子に伝わること。母性遺伝の一つ。受精の際に精子の細胞質は...
さいぼう‐しゅうき【細胞周期】
細胞分裂で生じた細胞(娘細胞)が母細胞となり、再び細胞分裂するまでの過程。分裂周期。 [補説]細胞の核内でDNA合...
さいぼうしょうがい‐せい【細胞障害性】
⇒細胞毒性
さいぼう‐しょうきかん【細胞小器官】
細胞内にある、原形質の一部が特殊に分化した構造物の総称。核・ミトコンドリア・小胞体・ゴルジ体など。オルガネラ。細胞...
さいぼう‐しん【細胞診】
癌(がん)細胞などを発見するため、喀痰(かくたん)・胃液などの組織分泌物を顕微鏡で検査して行う診断法。
さいぼう‐シート【細胞シート】
患者自身の組織から採取した細胞を培養し、シート状にしたもの。シートの細胞から分泌されたサイトカインが、毛細血管や骨...
さいぼう‐スフェロイド【細胞スフェロイド】
《cellular spheroid》⇒細胞凝集塊
さいぼうせい‐ねんきん【細胞性粘菌】
アメーバ運動する動物的な相と胞子を形成する子実体を、その生活環にもつ菌類。タマホコリカビ類とアクラシア類が知られる。
さいぼう‐せいぶつがく【細胞生物学】
細胞の機能を中心に、生命現象を解明する現代生物学の一分野。かつて細胞の形態と構造に主眼を置いた細胞学に対し、より広...
さいぼうせい‐めんえき【細胞性免疫】
体内に抗原が入ると、主にT細胞が増殖・活性化されて直接に抗原と特異的に反応する免疫。癌(がん)細胞の溶解、臓器移植...
さいぼう‐そしき【細胞組織】
基本単位である小団体の活動によって成員を獲得すると、それをさらに小団体に分けて、しだいに拡大していく組織。
さいぼうそしき‐こうがく【細胞組織工学】
⇒ティッシュエンジニアリング
さいぼうぞうしょく‐いんし【細胞増殖因子】
⇒成長因子
さいぼう‐たい【細胞体】
⇒神経細胞体
さいぼう‐だんご【細胞団子】
⇒細胞凝集塊
さいぼう‐ちりょう【細胞治療】
ヒトの細胞を投与・移植することで病気を治療する方法の総称。細胞を体外に取り出し、選択・活性化・増殖などの処理をした...
さいぼう‐どくせい【細胞毒性】
生きている細胞に何らかの障害を与える性質。細胞の機能や増殖を阻害したり死をもたらしたりする外来の化学物質や、放射線...
さいぼうない‐えき【細胞内液】
体液のうち細胞内にあるものをいう。カリウムを多く含む。→細胞外液
さいぼうない‐きょうせいさいきん【細胞内共生細菌】
宿主の細胞内に共生する細菌の総称。宿主に不利益をもたらす場合が多いが、中には宿主の生存や繁殖に大きな役割をもつもの...
さいぼうない‐きょうせいせつ【細胞内共生説】
真核生物の細胞小器官は異種の原核生物が内部に共生することによって生じたという仮説。1970年、米国の生物学者リン=...
さいぼうない‐しょうか【細胞内消化】
細胞内に直接食物を取り込んで消化すること。白血球・マクロファージや、アメーバ、海綿動物の変形細胞、腔腸動物の上皮細...
さいぼうない‐しょうきかん【細胞内小器官】
⇒細胞小器官
さいぼう‐ばいよう【細胞培養】
多細胞生物の器官・組織片から分離した細胞を培養液中で増殖させること。組織培養の一種。
さいぼうばいよう‐ワクチン【細胞培養ワクチン】
細胞培養によって製造されたワクチン。哺乳動物や昆虫の細胞を使って、ワクチンの製造に必要なウイルスを培養する。大量の...