さか‐ばち【逆罰】
理不尽なことを神仏に願って、かえって罰を受けること。また、その罰。「—当たるは、そりゃ眼前(がんぜん)」〈伎・四谷怪談〉
さか‐ばっつけ【逆磔】
「逆さ磔(はりつけ)」に同じ。
さか‐ばやし【酒林】
1 酒屋の看板として、杉の葉を球形に束ねて軒先につるしたもの。酒の神ともされる奈良県の大神(おおみわ)神社が杉を神...
さか‐ばん【酒番】
1 酒の燗(かん)の世話をすること。また、その人。燗番。 2 江戸時代、芝居仲間が大入り祝いとして催した慰労宴。
さか‐び【逆火】
内燃機関で、弁の開閉時期や点火時期の不整のために、気筒から吸気管・気化器などへ炎が逆流すること。ぎゃっか。バックフ...
さか‐びたり【酒浸り】
⇒さけびたり
さか‐びて【酒浸て】
魚・鳥などの肉や野菜を、塩を加えた酒に浸すこと。また、その料理。
さか‐びと【酒人/掌酒】
神に供える酒の醸造をつかさどる人。「高橋の邑の人活日(いけひ)を以て大神の—とす」〈崇神紀〉
さか‐びん【逆鬢】
油気がなく鬢の毛がそそけている状態。一説に、髻(もとどり)を高くして、鬢の毛並みが頭の頂の方に向くように結った男子...
さか‐ふ・く【逆葺く】
[動カ四]草を普通とは逆に使って屋根をふく。仮小屋などに茅(かや)の穂先を下に向けてふく。「はだすすき尾花—・き黒...
さかふね‐いし【酒船石】
奈良県高市郡明日香村の丘陵上にある巨石。長さ5.3メートル、最大幅2.3メートル、厚さ1メートルの花崗岩(かこうが...
さか‐ぶぎょう【酒奉行】
1 室町時代、将軍が諸侯の屋敷に出向いたとき、供応の酒の事をつかさどらせるため、その家に臨時に置かれた職。 2 江...
さか‐ぶくろ【酒袋】
酒のもろみを入れて、絞るのに用いる袋。→酒槽(さかぶね)
さか‐ぶとり【酒太り/酒肥り】
[名](スル)年中酒を飲んでいるために体が肥満すること。さけぶとり。「—した体」
さか‐ぶね【酒槽】
1 酒を蓄えておく大きな木製の器。 2 もろみを絞るときに使う長方形の木製の容器。もろみの入った多くの酒袋を容器に...
さか‐ぶり【酒振り】
酒席での杯のやりとりのしかた。酒の飲み方。ささぶり。さけぶり。「早合点してすこしも気やぶらず常の—」〈浮・一代男・六〉
さか‐ぶるまい【酒振(る)舞(い)】
宴席を設けて、もてなすこと。
さか‐べ【酒部】
1 大化前代、酒の醸造を担当した部民(べみん)。 2 律令制で、宮内省の造酒司(みきのつかさ)に属した伴部(ともべ...
さか‐ほがい【酒祝ひ/酒寿ひ】
《古くは「さかほかい」》酒宴をして祝うこと。「皇太后觴(みさかづき)をささげて太子に—し給ひて」〈神功紀〉
さかほがい【酒ほがひ】
吉井勇の第1歌集。明治43年(1910)刊行。
さか‐ほこ【逆鉾/逆矛】
1 《「天(あま)の逆鉾」の略》「天(あま)の瓊矛(ぬほこ)」に同じ。 2 《1になぞらえて》宮崎県の霧島山頂に逆...
さか‐ぼうき【酒箒】
「酒林(さかばやし)1」に同じ。
さかまき‐がい【逆巻貝】
サカマキガイ科の巻き貝。淡水産で殻高約1センチ。ヒメモノアラガイに似るが、殻の巻き方が逆で左に巻く。ヨーロッパの原...
さか‐ま・く【逆巻く】
[動カ五(四)]川や潮の流れに逆らうように波が巻き上がる。激しく波立つ。「—・く怒濤(どとう)」
さか‐まくら【坂枕】
践祚(せんそ)・大嘗祭(だいじょうさい)・新嘗祭(しんじょうさい)・神今食(じんこんじき)などの祭礼のとき、薦(こ...
さか‐ます【酒枡】
酒などを量るのに使う柄のついた枡。
さか‐また【逆叉/逆戟】
シャチの別名。
さか‐まつげ【逆睫】
「逆さ睫(まつげ)」に同じ。
さか‐まんじゅう【酒饅頭】
小麦粉の生地に酒を入れて作った皮であんを包んで蒸した饅頭。《季 冬》
さか‐みず【逆水】
下流から上流へ逆流する水。「—岸に余り、流れ十万に分かれて」〈太平記・八〉
さか‐みず・く【酒水漬く】
[動カ四]酒にひたる。酒宴を催す。「—・き栄ゆる今日のあやに貴さ」〈万・四二五四〉
さか‐みせ【酒店】
酒を売る店。さかや。さかだな。
さか‐みち【坂道】
坂になっている道。
さかみち‐さくし【坂道錯視】
⇒縦断勾配錯視
さか‐むかえ【坂迎え/境迎え】
1 旅から郷里に帰る人を、国境・村境などに出迎えて供応したこと。京都の人は伊勢参りなどから帰京する者を逢坂(おうさ...
さか‐むけ【逆剝け】
つめの生え際の皮が細く裂けて、指の付け根の方へむけること。ささくれ。
さか‐むし【逆虫】
回虫などが肛門(こうもん)から出ないで、逆行して口から出ること。また、その虫。
さか‐むし【酒蒸(し)】
魚介類に酒と塩を振りかけて蒸した料理。
さか‐むろ【酒室】
酒をつくるのに使う建物。
さか‐め【逆目】
1 目尻をつり上げること。 2 材木の木目が逆になっていること。
さか‐もがり【逆虎落】
「逆茂木(さかもぎ)」に同じ。
さか‐もぎ【逆茂木】
敵の侵入を防ぐために、先端を鋭くとがらせた木の枝を外に向けて並べ、結び合わせた柵(さく)。さかもがり。鹿砦(ろくさ...
さか‐もと【坂下/坂本】
坂の上り口。坂の下。
さかもと【坂本】
滋賀県大津市北部の地名。比叡山(ひえいざん)の登り口で、延暦寺の門前町、琵琶湖の港町として発展。
さかもと【坂本】
姓氏の一。 [補説]「坂本」姓の人物坂本嘉治馬(さかもとかじま)坂本四方太(さかもとしほうだ)坂本太郎(さかもとた...
さかもと‐かじま【坂本嘉治馬】
[1866〜1938]出版実業家。高知の生まれ。小野梓(おのあずさ)に師事し、明治19年(1886)東京神田に冨山...
さかもと‐きゅう【坂本九】
[1941〜1985]歌手。神奈川の生まれ。本名、大島九(ひさし)。バンド活動を経てソロ歌手に転身。「九ちゃん」の...
さかもと‐しほうだ【坂本四方太】
[1873〜1917]俳人。鳥取の生まれ。本名、四方太(よもた)。正岡子規に師事、「ホトトギス」に写生文を連載。著...
さかもと‐じゅんじ【阪本順治】
[1958〜 ]映画監督。大阪の生まれ。ボクシング映画「どついたるねん」で監督デビュー。男の生き方を描いた作品を多...
さかもと‐たろう【坂本太郎】
[1901〜1987]国史学者。静岡の生まれ。東大・国学院大教授。日本の古代史を専攻、制度史研究に業績を残した。文...