差(さ)しつ押(お)さえつ
他人の杯に酒をついだり、他人からの酌を押しとどめたりしながら、盛んに杯をやりとりするようす。差いつ押さえつ。
さし‐つかえ【差(し)支え】
都合の悪い事情。支障。差し障り。「—があって行けない」「日常生活には—ありません」
さし‐つか・える【差(し)支える】
[動ア下一][文]さしつか・ふ[ハ下二]都合の悪いことが起こる。支障を生じる。また、妨げとなる。「明日の仕事に—・える」
さし‐つかわ・す【差(し)遣わす】
[動サ五(四)] 1 目上の者が命じて人を差し向ける。派遣する。「代理人を—・す」 2 金品などを送り与える。「金...
さし‐つぎ【刺(し)継ぎ】
布地の弱った部分を同質・同色の糸で、こまかに刺して補強すること。
さし‐つぎ【指(し)継ぎ】
将棋で、指し掛けのあとを続けて指すこと。
さし‐つぎ【差し次】
1 すぐ次。また、次の位。「容貌(かたち)も—にはいとよしと言はれ給ひし人なりしかば」〈源・若菜上〉 2 六位の蔵...
さし‐つぎ【挿(し)接ぎ】
接ぎ木の方法の一。根のない台木に接ぎ木してから挿し木を行い、発根と同時に台木と接ぎ穂とを癒着させる。主としてブドウ...
さし‐つ・く【差し付く】
[動カ四]さおを差して舟が着く。「かの岸に—・きて降り給ふに」〈源・浮舟〉 [動カ下二]「さしつける」の文語形。
さし‐つ・ぐ【指(し)継ぐ】
[動ガ五(四)]指し掛けとなった将棋を、場所や日時を改めて続ける。
さし‐つ・ぐ【差し次ぐ】
[動ガ四]すぐ次に続く。「この院、大殿に—・ぎ奉りては」〈源・若菜下〉
さし‐つけ【差し付け】
[形動]《近世語》あからさまであるさま。ぶしつけ。「近頃—な事なれど」〈伎・貞操花鳥羽恋塚〉
さしつけ‐て【差し付けて】
[副]直接に。あからさまに。「—成程さうした覚えがござると、どう申すものでござらう」〈浮・禁短気・四〉
さし‐つ・ける【差(し)付ける】
[動カ下一][文]さしつ・く[カ下二] 1 ものに押し当てる。押しつける。「甲鉄艦の船舷(ふなべり)へ我が船舷を—...
差(さ)しつ差(さ)されつ
酒をついだりつがれたりして、仲良く、また盛んに杯のやりとりをするようす。差いつ差されつ。
さしつしゅくしょうけいせい‐じゅつ【左室縮小形成術】
⇒バチスタ手術
さし‐つち【差(し)土】
花壇などに土をさしたすこと。また、その土。
さし‐つど・う【差し集ふ】
[動ハ四]寄り集まる。「三、四人—・ひて絵など見るも」〈枕・一八四〉
さし‐つま・る【差し詰まる】
[動ラ四] 1 困った状況におちいって窮する。窮迫する。「この詞(ことば)に兄弟—・ったる気を開き」〈浄・会稽山〉...
さし‐つ・む【差し詰む】
[動マ下二] 1 せっぱつまった状態になる。思いつめる。「大神宮の仰せと思ひ候はんずるなりと—・めて仰せられたりけ...
差(さ)し詰(つ)め引(ひ)き詰(つ)め
立て続けに矢を弦(つる)につがえては射るさま。差し取り引き取り。差し取り引き詰め。「—さんざんに射る」〈平家・四〉
さし‐つらぬ・く【刺(し)貫く】
[動カ五(四)]刺して向こう側まで突き通す。刺し通す。「槍(やり)で—・く」