さや【莢】
マメ科植物の種子を包んでいる殻。
さや【鞘】
1 刀剣類の刀身の部分を納めておく筒。刀室(とうしつ)。 2 筆や鉛筆などの先端を保護するためにかぶせる筒。キャッ...
さや【紗綾】
平織り地に、稲妻・菱垣(ひしがき)・卍(まんじ)などの模様を斜文織りで表した光沢のある絹織物。中世末ごろから江戸初...
さや【明/清】
[副] 1 (多く「に」を伴って用いられる)はっきりとしたさま。「足柄のみ坂に立して袖ふらば家(いは)なる妹は—に...
さや‐あて【鞘当て】
1 武士が道で行き違うときに、互いに刀の鞘に触れたのをとがめ、争うこと。さやとがめ。転じて、ささいなことからおこる...
さや‐いんげん【莢隠元】
若いさやのまま食用にするインゲンマメ。種子が小さく、さやは細長い。
さや‐え【鞘絵】
刀の鞘に映し出して見る絵。オランダ人が伝えたもので、ガラス器などに平たく描いてある絵を鞘などに映すとよくわかるよう...
さや‐えんどう【莢豌豆】
若いさやのまま食用にするエンドウ。絹莢(きぬさや)。
さや‐か【明か/清か】
[形動][文][ナリ] 1 さえて明るいさま。「星が—な光を放つ」 2 音・声がさえてよく聞こえるさま。「振鈴(し...
さや‐がた【紗綾形】
卍(まんじ)の形をくずしてつづり連ねた模様の名。紗綾の織り模様に多く用いられる。
さやぎ
さやぐこと。さやぐ音。「風の—」
さ‐やく【鎖鑰】
1 錠と鍵。また、戸締まり。「密房に入り、—を施し」〈中村訳・西国立志編〉 2 外敵の侵入を防ぐ重要な場所。要所。
さや‐ぐち【鞘口】
1 刀の鞘の刀身を入れる口。鯉口(こいぐち)。 2 本心を隠した、うわべだけの口上。「上は立派な—に、へらを使うて...
さや・ぐ
[動ガ五(四)]《「さや」の動詞化》 1 ざわざわと音を立てる。ざわめく。「木の葉が—・ぐ」 2 騒ぐ。不穏なよう...
さや‐ぐみ【鞘組】
土蔵などの屋根の上に、防火・断熱のためにさらに葺(ふ)く合掌組の屋根のこと。
さや‐け・し【明けし/清けし】
[形ク] 1 光がさえて明るい。「—・き月影に見ゆるようなる琵琶の音の澄みわたるを」〈木下尚江・良人の自白〉 「ぬ...
さや‐さや
[副]薄いものが軽く触れ合って鳴る音を表す語。「篠竹(しのだけ)が風に—(と)鳴る」
さや‐し【鞘師】
刀の鞘を作る職人。
さや‐じ【佐屋路】
東海道の脇街道の一。七里の渡しの別ルートで、熱田から万場(まんば)・佐屋を経て木曽川を舟で下り、桑名に出る道。
さや‐じり【鞘尻】
刀の鞘の末端。鐺(こじり)。
サヤスチェ
グアテマラ北部、ペテン県南西部の町。パシオン川沿いに位置する。周辺にセイバル、ドスピラス、アグアテカなどのマヤ文明...
さや‐ちりめん【紗綾縮緬】
紗綾形(さやがた)を織り出した縮緬。
さや‐とがめ【鞘咎め】
「鞘当て1」に同じ。「—、武勇達(ぶようだて)、年中わがままをふるまひける」〈浮・永代蔵・五〉
さや‐とり【鞘取り】
「鞘(さや)4」を利用してもうけるために行う取引。鞘取引。鞘かせぎ。
さや‐とりひき【鞘取(り)引(き)】
⇒鞘取り
さや‐どう【鞘堂】
建物を風雨などから保護するため、外側から覆うように建てた建築物。中尊寺金色堂のものが有名。覆堂(おおいどう)。
さや‐なり【鞘鳴り】
1 刀身が鞘に合わないため、振ると音がすること。 2 敵と戦おうとして、心がはやること。 3 家がきしんで音を立て...
さや‐ぬり【鞘塗(り)】
刀剣類の鞘に色漆を塗ること、およびその技法。また、変わり塗りのこと。
さや‐の‐なかやま【小夜の中山/佐夜の中山】
⇒さよのなかやま
さや‐の‐ま【鞘の間】
本堂と鞘堂の間の通路のようになっている所。また、書院造りの畳敷きの縁側。
さや‐ばし・る【鞘走る】
[動ラ五(四)] 1 刀身が自然に鞘から抜け出る。「下人はそこで、腰にさげた聖柄(ひじりづか)の太刀が—・らないよ...
さや‐ひらめ【鞘平め】
平たく作った刀の鞘。
さや‐ぶくろ【鞘袋】
鞘におさめた刀全体を包む袋。錦(にしき)・革などで作る。
さ‐やま【狭山】
小さい山。小山。また、山。「夕ざれに—の峰の郭公(ほととぎす)」〈経信集〉
さやま【狭山】
埼玉県中南部の市。狭山茶や野菜の産地。人口15.6万(2010)。
さやま【狭山】
大阪狭山市の旧町名。
さやま‐いけ【狭山池】
大阪狭山市にある溜め池。古事記に築造の記事の見える、日本最古の溜め池の一つ。
さやま‐かずお【佐山和夫】
[1936〜 ]ノンフィクション作家。和歌山の生まれ。英語教師から作家に転身。「史上最高の投手はだれか」「野球とク...
さや‐まき【鞘巻】
腰刀の一。鞘に葛藤(つづらふじ)のつるなどを巻きつけたもの。中世には、その形の刻み目をつけた漆塗りとなる。
さやま‐きゅうりょう【狭山丘陵】
武蔵野台地西部にあり、東京都と埼玉県にまたがる丘陵。中央部に狭山湖・多摩湖がある。
さやま‐こ【狭山湖】
埼玉県所沢市にある、狭山丘陵の谷を利用した人造湖。東京都の上水道用貯水池として昭和9年(1934)完成。山口貯水池。
さやま‐し【狭山市】
⇒狭山
さやまちこうざん‐どうぶつえん【狭山智光山動物園】
埼玉県狭山市にある動物園。平成元年(1989)開園。智光山公園内のほぼ中央に位置する。狭山市立智光山公園こども動物園。
さやま‐ちゃ【狭山茶】
埼玉県狭山地方に産する緑茶。
さや‐まめ【莢豆】
さやに入ったままの豆。さやのまま食べる豆。
さや‐みどろ【鞘味泥】
サヤミドロ科サヤミドロ属の緑藻の総称。湖水・池沼の岩石などに着生する、細い円筒状の細胞の連なった糸状体。葉緑体は網...
さや‐もち【鞘持ち】
けんかの尻押しをすること。また、その人。「よい拵(こしら)への—と頼みてこそは別れ行く」〈浄・浪花鑑〉
さやもち‐だて【鞘持ち立て】
争いごとに加勢しようとする態度。「すはや喧嘩の—」〈浄・娥歌かるた〉
さや‐よせ【鞘寄せ】
相場の変動によって値段の開きが小さくなること。
さや・る【障る】
[動ラ四] 1 何かにひっかかる。さわる。「我が待つや鴫(しぎ)は—・らず」〈記・中・歌謡〉 2 妨げられる。「す...