さび‐がたな【錆刀】
1 刃のさびた刀。役にたたない刀。 2 役にたたない人をののしっていう語。「やあ、おのれごときの—が」〈浄・五枚羽子板〉
さびき‐づり【さびき釣(り)】
擬餌(ぎじ)針を上下に動かし、生きた餌のように見せて釣る方法。アジ・サバ・イワシなどを釣るときに用いる。
さび‐きん【銹菌】
銹病菌(さびびょうきん)。しゅうきん。
さび‐ごえ【寂声/錆声】
枯れて渋みのある声。老熟して趣のある声。
さび‐さび【寂寂】
[副]いかにも寂しげなさま。「からまつの林の道は…ほそぼそと通う道なり。—といそぐ道なり」〈白秋・落葉松〉
サビ‐ざん【サビ残】
「サービス残業」の略。
さびし・い【寂しい/淋しい】
[形][文]さび・し[シク]《「さぶし」の音変化で、動詞「寂(さ)びる」に対応する形容詞》 1 心が満たされず、物...
さびしがり‐や【寂しがり屋】
普通の人以上に寂しさを感じる度合いが高い人。また、とりわけて孤独をいやがる人。さみしがりや。
さびしきあけぼの【寂しき曙】
三木露風の第3詩集。明治43年(1910)刊行。
さびしければ【寂しければ】
久保田万太郎の小説。大正13年(1924)から翌大正14年(1925)にかけ、「中央公論」誌に断続的に発表。単行本...
さびし・む【寂しむ/淋しむ】
《形容詞「さびし」の動詞化》 [動マ五(四)]寂しがる。寂しく思う。「もっと自由な傲慢を—・みたいためだと」〈康成...
さび‐じ【錆地】
漆器の下地で、錆漆(さびうるし)だけで仕上げるもの。
さびた
主に北海道で、ノリウツギの別名。《季 花=夏》「濁る瀬は—映さず空知川/秋桜子」
さびたナイフ【錆びたナイフ】
石原慎太郎の小説。舛田利雄監督により昭和33年(1958)映画化。出演、石原裕次郎、小林旭、宍戸錠ほか。前年の昭和...
さびたほのお【錆びた炎】
小林久三の長編小説。昭和52年(1977)刊行。大病院を舞台とするミステリー。
さび‐だけ【錆竹】
枯れて表皮に錆のような斑点を生じた竹。また、硫酸で焼いて錆色をつけた竹。
サビツァ‐たき【サビツァ滝】
《Slap Savica》スロベニア北西部、ゴレンスカ地方を流れるサバ川源流域の滝。風光明媚なボーヒニ湖の上流約3...
さび‐つきげ【宿月毛/宿鴾毛】
馬の毛色の名。錆のようにやや黒みを帯びた月毛色。
さび‐つ・く【錆び付く】
[動カ五(四)] 1 金物がさびて他の物に付着し、離れなくなる。また、金物がすっかりさびる。「ねじが—・いて回らな...
さび‐どめ【錆止め】
金属の錆の発生を防ぐこと。また、そのために用いる塗料など。ペイントなどによる表面塗装、他の金属による被覆やメッキ、...
サビニのおんなたちのりゃくだつ【サビニの女たちの略奪】
《原題、(フランス)L'Enlèvement des Sabines》プーサンの絵画。カンバスに油彩。ローマ人がサ...
サビニー
[1779〜1861]ドイツの法学者。ローマ法の史的研究を通して、法と歴史との関係を重視する歴史法学を創始した。著...
さび‐ぬき【さび抜き】
《「さび」は、わさびの略》握り鮨(ずし)にわさびを入れないこと。また、そのようにした鮨。
さび‐ぬり【錆塗(り)】
錆漆(さびうるし)を塗ること。また、塗ったもの。
さび‐ねこ【錆猫】
黒・茶の毛がまだらに入りまじった模様の猫。三毛猫と同じく、雄はほとんどいない。
サビネ‐の‐しき【サビネの式】
⇒セービンの式
さび‐びょう【銹病】
植物に銹病菌が寄生して起こる病害。葉などに褐色の斑点が生じたり、茎や枝にこぶ状のふくらみができたりする。
さびびょう‐きん【銹病菌】
サビキン目の菌の総称。高等植物に寄生して、葉などに鉄さびのような斑点を生じる。麦類の黒銹病、ナシ・リンゴの赤星病を...
さび‐もの【寂物】
茶道で、新規の道具に対して、寂(さび)のある古い道具。わびもの。
さ‐びょう【詐病】
病気でないのに病気であるとうそをつくこと。仮病(けびょう)。
さ‐びらき【早開き】
早苗を植えはじめること。早苗開き。
さ・びる【寂びる】
[動バ上一][文]さ・ぶ[バ上二]《「荒(さ)ぶ」に由来する語で、古びるところから》 1 古くなって特有の趣が出る...
さ・びる【錆びる/銹びる】
[動バ上一][文]さ・ぶ[バ上二]《「寂びる」と同語源》 1 金属の表面に錆が生じる。「—・びた釘(くぎ)」 2 ...
さび・る【寂る/荒びる】
[動ラ下二]「さびれる」の文語形。
さ・びる
[接尾]《上一段型活用[文]さ・ぶ(上二)》名詞に付いて、そのものらしく振る舞う、そのものらしくなる意を表す。「神...
サビル‐ロー
英国ロンドンのメイフェアにある、高級紳士服の仕立屋が並ぶ通り。1730年代の街路整備に始まる。「背広」の語源になっ...
さび・れる【寂れる/荒びれる】
[動ラ下一][文]さび・る[ラ下二] 1 活気がなくなって寂しくなる。ひっそりする。「—・れた冬の浜辺」「—・れた...
さびを利(き)か・す
わさびの辛味を強くする。転じて、物事を鋭くぴりっとひきしまった感じにする。さびを利かせる。「警句を織りまぜて演説に...
サビンコフ
[1879〜1925]ロシアの革命家・小説家。筆名ロープシン。テロリスト団体を指揮。ケレンスキー内閣に参加し、十月...
サビー
南アフリカ共和国北東部、ムプマランガ州の町。標高約1000メートルの高原に位置し、コーヒーを産する。サビー川にかか...
サピア
[1884〜1939]米国の言語学者・人類学者。ドイツ生まれ。北米インディアン諸語を研究し、構造言語学の基礎を築い...
サピ‐とう【サピ島】
《Pulau Sapi》マレーシア、ボルネオ島北東部、サバ州の都市コタキナバルの沖合に浮かぶ島。ガヤ島やマヌカン島...
さ‐ふ【左府】
1 左大臣の唐名。 2 「左衛門府(さえもんふ)」の略。⇔右府。
サフ
《sustainable aviation fuel》ジェット機で使用する、化石燃料に代わる再生可能な燃料の総称。...
サファイア
コランダムの一。青色透明、また緑・黄色のものもある。濃青色透明なものは宝石にする。青玉。サファイヤ。
サファガ
エジプト東部の町。ハルガダの南約60キロメートルに位置し、紅海に面する。燐鉱石の輸出港として栄え、現在は紅海有数の...
サファ‐ジャーミー
⇒サファモスク
サファビー‐ちょう【サファビー朝】
《Ṣafavī》1501年、サファビー家のイスマーイール1世が創始したイランの王朝。イスラム教のシーア‐十二イマー...
サファ‐モスク
トルコ南東部の都市ディヤルバクルの旧市街にあるイスラム寺院。15世紀、アクコユンル朝(白羊朝)のスルターン、ウズン...
サファリ
狩猟旅行。特に、アフリカへの猛獣狩りの旅行。「—ルック」