ざん‐せつ【残雪】
消え残った雪。特に、春になっても消えないで残っている雪。《季 春》「—やごうごうと吹く松の風/鬼城」
ざん‐ぜつ【嶄絶/巉絶】
[名・形動]ひときわ高くそびえること。ずば抜けてすぐれていること。また、そのさま。「その—なる個性とその一種奇矯な...
ざん‐ぜん【残喘】
残り少ない命。残生。「多病にして—を保つ方が」〈漱石・吾輩は猫である〉
ざん‐ぜん【嶄然】
[ト・タル][文][形動タリ]《「嶄」は高く険しい意》一段高くぬきんでているさま。ひときわ目立つさま。「連山の一角...
嶄然(ざんぜん)として頭角(とうかく)を現(あらわ)・す
他よりひときわぬきんでて、才能や力量を現す。「編輯の天才は—・すのである」〈鴎外・灰燼〉
ざん‐そ【残礎】
壊れた建物の跡に残っている礎石。また、礎石の跡。
ざん‐そ【讒訴】
[名](スル) 1 他人をおとしいれようとして、事実を曲げて言いつけること。「上司に—する」 2 陰で人の悪口を言...
ざん‐そう【讒奏】
天皇などに対して讒言すること。「西光法師父子が—によって、法皇大きに逆鱗(げきりん)ありけり」〈平家・二〉
ざん‐そん【残存】
[名](スル)《「ざんぞん」とも》なくならないで残っていること。同類の多くがなくなったあとも、なお残っていること。...
ざん‐そん【残樽】
酒の残っている樽(たる)。また、樽に残っている酒。
ざんそん‐しゅ【残存種】
動植物で、かつては広く分布していたが、現在は限られた地域にのみ生存する種。植物のメタセコイア、動物のシーラカンスな...
ざんそんぶつとりかたづけひよう‐ほけんきん【残存物取り片付け費用保険金】
火災などにより損害を被った建物などの、取り壊し費用・片付け費用・搬出費用の一部として支払われる保険金。
ざんそん‐ほけんきんがく【残存保険金額】
生命保険・損害保険で、保険期間中の事故などで保険会社が保険金を支払った後に、契約した保険金額からその支払済み額を差...
ざんそん‐ゆにゅうせいげん【残存輸入制限】
GATTに違反して行われた輸入数量制限。
ざん‐ぞう【残像】
外部刺激がやんだあとにも残る感覚興奮のこと。主として視覚についていう。
ざん‐ぞく【残賊】
[名](スル) 1 人や世間に害を与えること。また、その人。「天下のために—を除かんではならぬ」〈鴎外・大塩平八郎...
ざんぞんしゃ‐りえき【残存者利益】
過当競争や収縮傾向にある市場において、競争相手が撤退したあと、生き残った企業のみが市場を独占することで得られる利益。
ざん‐だか【残高】
収支または貸借の差し引き計算をして残った金額。残金。
ざん‐ち【残置】
[名](スル)残しておくこと。「部隊の一部を—する」
ざん‐てい【暫定】
正式な決定がなされるまで、仮の措置として、とりあえず定めること。「—政権」
ざんてい‐きせいち【暫定規制値】
法律などによる取り決めがなく、当面の基準として適用される規制値。特に、放射性物質で汚染された食品の販売等を禁止する...
ざんてい‐せいけん【暫定政権】
⇒臨時政府
ざんてい‐せいふ【暫定政府】
⇒臨時政府
ざんてい‐ぜいりつ【暫定税率】
暫定的に決めた税率。関税率において輸入品に対して暫定措置として定めた税率。また、ガソリン税において、本則税率とは別...
ざんてい‐てき【暫定的】
[形動]確定するまでの間、一時的にそうしておくさま。仮に定めるさま。「—な処置」
ざんてい‐よさん【暫定予算】
本予算が会計年度の開始までに成立しない場合、暫定的に実行される予算。本予算が成立すると失効する。
ざん‐てき【残滴】
のこりのしずく。余滴。
ざん‐てき【残敵】
残りの敵。討ちもらした敵兵。
ザンテ‐とう【ザンテ島】
《Zante》⇒ザキントス島
ザンデール
ニジェール南部の都市。ザンデール州の州都。古くからサハラ交易の中継地として栄え、18世紀に建てたボルヌ王国の首都が...
ざん‐と【残徒】
滅ぼされずに残った徒党。残党。
ざん‐とう【残灯】
消え残っている灯火。残燭(ざんしょく)。
ざん‐とう【残党】
1 敵に敗れた一党のうちで、わずかに生き残っている者たち。「平家の—」 2 一時期勢力をもっていて、のちに弱体化し...
ざん‐とく【竄匿】
[名](スル)もぐりこんで隠れること。「初め我が同志、之を聞くや—して皆其蹤跡を晦ます」〈東海散士・佳人之奇遇〉
ザントフォールト
オランダ西部、ノルトホラント州の都市。アムステルダムの西約25キロメートルに位置し、北海に面する。F1(エフワン)...
ざん‐ど【残土】
土木工事などで出る不要な土。
ざん‐にゅう【竄入/攙入】
[名](スル) 1 逃げ込むこと。 2 誤って紛れ込むこと。「我々の間に—している哲学的虚無主義」〈啄木・時代閉塞...
ざん‐にょう【残尿】
排尿後に、なお膀胱(ぼうこう)内に残っている尿。「—感を覚える」
ざんにょう‐かん【残尿感】
排尿後、膀胱(ぼうこう)内に尿が残っている感じ。
ざん‐にん【残忍/惨忍】
[名・形動]無慈悲なことを平気ですること。また、そのさま。「—な犯行」 [派生]ざんにんさ[名]
ざん‐ねい【讒佞】
人を中傷して上の者にへつらうこと。また、その人。「—の徒」
ざん‐ねん【残年】
死ぬまでの残りの年齢。余命。
ざん‐ねん【残念】
[名・形動] 1 もの足りなく感じること。あきらめきれないこと。また、そのさま。「—なことをしてくれた」 2 悔し...
ざんねん‐かい【残念会】
失敗したり負けたりした者を慰めるための会。
残念(ざんねん)閔子騫(びんしけん)
「残念」を孔門十哲の「顔淵(がんえん)」にかけ、同じく十哲の「閔子騫」と続けたしゃれ。「是等の事を弁(わきま)へぬ...
ざんねん‐むねん【残念無念】
非常にくやしいことを強めていう語。
ざんば‐けん【斬馬剣】
中国、前漢時代の名剣の名。一刀のもとに馬を切る意。
ざん‐ばつ【斬伐】
[名](スル) 1 樹木を切ること。「斧を以て—せられんか」〈志賀重昂・日本風景論〉 2 攻め討つこと。
さん‐ばら
[名・形動]《「ざんばら」とも》結っていた髪などがくずれて、ばらばらに乱れること。また、そのさま。
さんばら‐がみ【さんばら髪】
《「ざんばらがみ」とも》形がくずれて乱れた髪。みだれ髪。