しげ【繁】
茂み。「夏山の木末(こぬれ)の—にほととぎす鳴きとよむなる声の遥けさ」〈万・一四九四〉
し‐げい【至芸】
きわめつくした最高の芸。芸の極致。「名人上手の—」
し‐げい【紙芸】
紙をすくときに、文字や模様を同時にすき込む技術。
し‐げい【詞芸】
詩や文章を作るわざ。文芸。
しげ・い【繁い】
[形][文]しげ・し[ク] 1 草木などが密集しているさま。「枝が—・く伸びた」「—・き草、蓬(よもぎ)をだにかき...
しげい‐さ【淑景舎】
⇒しげいしゃ(淑景舎)
しげい‐しゃ【淑景舎】
平安京内裏五舎の一。内裏の東北の隅にあり、女御・更衣の住居。庭に桐を植えてあったので、桐壺(きりつぼ)ともいう。し...
しげ‐うち【繁打ち】
たくさんの糸で細かく組むひもの打ち方。また、そのひも。「時の首尾によりて名古屋打ちの帯、—の下げ緒」〈浮・一代女・五〉
しげかね‐よしこ【重兼芳子】
[1927〜1993]小説家。北海道の生まれ。「やまあいの煙」で芥川賞受賞。病気と闘いながら、生と死、老い、病をテ...
しげ‐き【繁木】
生い茂った木。「霧りふたがりて、道も見えぬ—の中を分け給ふに」〈源・橋姫〉
し‐げき【史劇】
史実に題材を求めた劇。歴史劇。
し‐げき【刺撃】
[名](スル) 1 武器で刺したり打ったりすること。 2 「刺激(しげき)」に同じ。「此時に当って横合より国民の思...
し‐げき【刺激/刺戟】
[名](スル) 1 生体に作用してなんらかの現象や反応を起こさせること。特に、知覚や感覚に作用して反応を起こさせる...
し‐げき【詩劇】
詩の形式で書かれた劇。韻文劇。広義には詩的内容と情緒をもつ劇も含める。
しげき‐いき【刺激閾】
心理学で、ある感覚を生じさせるのに必要な最少の刺激量。絶対閾。→閾(いき)
しげきおうとうせい‐ポリマー【刺激応答性ポリマー】
⇒スマートポリマー
しげき‐ざい【刺激剤】
1 生体に働きかけ、なんらかの反応を起こさせる薬剤。 2 人の心に働きかけて、行動を起こさせたり、気持ちに影響を与...
しげき‐しゅう【刺激臭】
つんつんと鼻を刺激する、いやなにおい。
しげき‐てき【刺激的】
[形動]知覚や感覚に強く影響を及ぼすさま。気持ちを興奮させるさま。「—な文章」「—な体験」「—な香り」
しげき‐でんどうけい【刺激伝導系】
心臓の収縮運動をつかさどる、特殊な心筋群からなる連絡路。右心房にある洞結節(どうけっせつ)で発生した刺激が心房・心...
しげき‐りょうほう【刺激療法】
電気・温熱などの物理的刺激や鍼(はり)・按摩(あんま)などの機械的刺激、たんぱく体などの化学的刺激を与えて病気を治...
しげく【繁く】
《形容詞「しげい」の連用形。副詞的に用いる》しきりに。しばしば。「—通う」
しげ‐しげ【繁繁】
《「しけしけ」「しけじけ」とも》 [副] 1 物事が、たび重なるさま。たびたび。何度も。「その店へ—(と)足を運ぶ...
しげしげやわ【繁野話】
読本。都賀庭鐘作。明和3年(1766)刊。5巻6冊。中国の小説や日本の古典を翻案した奇談集。
しげ‐じ【繁道/繁路】
草木が生い茂っている道。「大野道は—茂路(しげみち)繁くとも君し通はば道は広けむ」〈万・三八八一〉
しげたゆう‐ぶし【繁太夫節】
《「しげだゆうぶし」とも》浄瑠璃の流派の一。宮古路豊後掾(みやこじぶんごのじょう)の門弟、宮古路(のちに豊美(とよ...
しげ‐だるき【繁垂木】
間隔を詰めて並べた軒先の垂木。また、そのような配置。⇔疎(まばら)垂木。
シゲティ
[1892〜1973]ハンガリー生まれの米国のバイオリン奏者。ロマン主義的な情緒を排除した新しい演奏スタイルを確立...
シゲトゥ‐マルマツィエイ
ルーマニア北部にある、マラムレシュ地方の中心都市。ウクライナとの国境に近く、イザ川沿いに位置する。古くから交通の要...
しげ‐どう【重籐/滋籐】
《「しげとう」とも》弓の束(つか)を黒漆塗りにし、その上を籐で強く巻いたもの。大将などの持つ弓で、籐の巻き方などに...
しげ‐な・い
[形]《中世・近世語》よくない。つまらない。「—・いたはむれは、せぬ事ぢゃ」〈虎明狂・若菜〉
しげ‐の【繁野】
草木の茂った野。「夕狩に鳥踏み立て馬並(な)めて御狩ぞ立たす春の—に」〈万・九三一〉
しげのい【重の井/滋野井】
浄瑠璃「丹波与作待夜(たんばよさくまつよ)の小室節(こむろぶし)」とその改作「恋女房染分手綱(こいにょうぼうそめわ...
しげのいこわかれ【重の井子別れ】
浄瑠璃「恋女房染分手綱」10段目の通称。重の井とその子三吉が主家への義理から親子の名のりができずに別れる。
しげの‐てんらい【繁野天来】
[1874〜1933]詩人・英文学者。徳島の生まれ。本名、政瑠(まさる)。「早稲田文学」に詩を発表。また、ミルトン...
しげの‐の‐さだぬし【滋野貞主】
[785〜852]平安初期の学者。文章生(もんじょうしょう)に及第し、累進して参議となり、勅命を奉じて「秘府略」「...
しげのぶ‐がわ【重信川】
愛媛県中央部を流れる川。高縄半島の東三方ヶ森(ひがしさんぽうがもり)(標高1233メートル)南麓に源を発し、ほぼ南...
しげの‐やすつぐ【重野安繹】
[1827〜1910]幕末・明治期の歴史学者。薩摩(さつま)の人。号、成斎。藩校造士館、江戸昌平黌(しょうへいこう...
しげひら【重衡】
握り飯に茶をかけて食べること。平重衡が奈良の東大寺などと戦って勝った故事を踏まえて、東大寺などで始めた奈良茶飯より...
しげ‐ぶち【重縁】
1 「四五(しご)」に同じ。 2 縁飾りなどをたくさんつけた容器。
しげ‐ぼね【繁骨】
1 格子の、桟の目が細かいもの。また、その格子。 2 提灯(ちょうちん)の、骨の数が多いもの。
しげまさ【重政】
⇒北尾重政(きたおしげまさ)
しげまつ‐きよし【重松清】
[1963〜 ]小説家。岡山の生まれ。フリーライターを経て作家となる。現代社会における家族のあり方を新鮮な視点で描...
しげ‐み【茂み/繁み】
草木の生い茂っている所。「葦(あし)の—」《季 夏》
しげみつ‐まもる【重光葵】
[1887〜1957]外交官・政治家。大分の生まれ。外務省に入り、ソ連・英国・中国各大使を歴任。東条内閣の外相。極...
しげ‐めゆい【滋目結い/繁目結い】
一面に絞り染めを施した総模様。
しげ‐もん【繁文】
一定の文様を狭い間隔で密に繰り返したもの。また、その織物や染め物。⇔遠文(とおもん)。
しげ‐やま【繁山】
草木の生い茂った山。「—の谷辺(たにへ)に生ふる山吹を」〈万・四二〇九〉
しげやま【茂山】
姓氏の一。 [補説]「茂山」姓の人物茂山千作(しげやませんさく)茂山弥五郎(しげやまやごろう)
しげやま‐せんさく【茂山千作】
[1919〜2013]狂言師。4世。大蔵流。京都の生まれ。本名、茂山七五三(しめ)。明朗な狂言で知られ、天衣無縫な...