し‐ぜんてん【四禅天】
仏語。現世で4種の禅定(ぜんじょう)を修した者の生まれる色界の四天。初禅天・第二禅天・第三禅天・第四禅天。
しぜん‐とうた【自然淘汰】
[名](スル) 1 「自然選択」に同じ。→人為淘汰 2 時の経過とともに、優良なものが生き残り、劣悪なものがひとり...
しぜんとじゅんすい【自然と純粋】
河上徹太郎の第一評論集。昭和7年(1932)刊。
しぜんとじんせい【自然と人生】
徳冨蘆花の随筆小品集。明治33年(1900)刊。自然描写を主とした散文詩87編のほかに、短編小説と画家コローの評伝...
しぜんとじんせいとあい【自然と人生と愛】
《原題、(チェコ)Příroda, Život a láska》ドボルザークの管弦楽曲。1891年から1892年に...
しぜん‐どう【自然銅】
天然に単体の状態で産する銅。金属光沢のある淡桃色を示すが、普通は銅赤色または褐色に変色している。じねんどう。
しぜん‐どくせん【自然独占】
産業全体の生産量を複数の企業で生産するより1社で生産した方が、全体の総費用が少なく効率的な場合、競争が成り立たず、...
しぜんにおけるにんげんのいちにかんするしょうせき【自然における人間の位置に関する証跡】
《原題Evidence as to Man's Place in Nature》英国の動物学者ハクスリーの著作。1...
自然(しぜん)に還(かえ)れ
社会の因襲による悪影響から脱し、人間本来の自然の状態に還れという、ジャン=ジャック=ルソーの呼び掛け。
しぜん‐の‐くに【自然の国】
1 《(ラテン)regnum naturale》アウグスティヌス・トマス=アクィナス・ライプニッツなどの用語で、物...
しぜんのけいとう【自然の系統】
⇒自然の体系
しぜん‐の‐こと【自然の事】
自然に起こる予測不能の事件。万一のこと。「—のあらん時、物の具して頼朝が乗るべき馬なり」〈平家・九〉
しぜん‐の‐すう【自然の数】
自然の運命。自然のなりゆき。「上役たちが頭から彼を相手にしないのは、寧ろ—である」〈芥川・芋粥〉
しぜん‐の‐せいいつせい【自然の斉一性】
《uniformity of nature》自然は同一条件のもとでは同様の性質・組織をもち、同様の変化をするという...
しぜんのたいけい【自然の体系】
《原題、(ラテン)Systema Naturae》スウェーデンの博物学者リンネの主著。1735年に刊行開始。176...
しぜん‐の‐ひかり【自然の光】
《(ラテン)lumen naturale》スコラ学で、超自然的事物(神)を認識する能力である「恩寵の光」に対して、...
しぜん‐はっか【自然発火】
物質が外部からの加熱なしに、酸化や分解などによって発熱し、その熱が蓄積されて自然に発火する現象。
しぜんはっかせい‐ぶっしつ【自然発火性物質】
消防法の別表第一で危険物として第3類に分類されるもの。同法では「自然発火性物質および禁水性物質」を第3類にまとめ、...
しぜん‐はっきん【自然白金】
天然に単体の状態で産する白金。金属光沢のある銀白色。超塩基性岩や砂鉱床から産出。
しぜん‐はっせい【自然発生】
1 生物が無生物から発生しうるという説。19世紀後半にパスツールによって否定されたが、生命の起源については否定され...
しぜんはっせい‐せつ【自然発生説】
⇒自然発生1
自然(しぜん)は飛躍(ひやく)せず
《(ラテン)natura non facit saltum.》自然は急激に変化するものではなく、徐々に変わっていく...
しぜん‐はん【自然犯】
その行為が、いつの時代、どの社会においても当然の悪であると考えられる犯罪。殺人・窃盗・放火など。刑事犯。→法定犯
しぜん‐ばえ【自然生え】
人為が加わらないで、植物が自然に種子から芽生えて生育すること。じねんばえ。
しぜん‐ひつぜんせい【自然必然性】
自然法則のもつ必然性。原因の性質によって、運動の方向が決定されているということ。倫理的な「当為の必然性」に対する語...
しぜん‐ぶつ【自然物】
人工・人為のものでなく、自然界に存在する形ある物。
しぜんぶん‐けんさく【自然文検索】
インターネットのサーチエンジンやデータベースの検索技術の一。知りたい事柄や質問を日常使っている自然な形の文章で入力...
しぜん‐ぶんべん【自然分娩】
自然の陣痛発来を待ち、麻酔・陣痛誘発・帝王切開・吸引分娩・鉗子(かんし)分娩などの医療処置を行わずに、経膣(けいち...
しぜん‐ぶんるい【自然分類】
生物を系統に基づく類縁関係によって分類すること。系統分類。→人為分類
しぜんへんどう‐でんげん【自然変動電源】
⇒ブイ‐アール‐イー(VRE)
しぜん‐べんしょうほう【自然弁証法】
自然の運動・発展を自然そのものにおける弁証法的過程としてとらえようとする立場。19世紀の自然科学の発達を背景に、マ...
しぜん‐ほう【自然法】
人間の自然の本性あるいは理性に基づいて、あらゆる時代を通じて普遍的に守られるべき不変の法として、実定法を超越してい...
しぜんほう‐がく【自然法学】
自然法に根拠を置いて社会秩序や実定法を整序しようとする学問。グロティウス・ホッブズ・ロックなどに代表される。自然法論。
しぜん‐ほうしゃせん【自然放射線】
自然界に存在する放射線。宇宙線や、地中から大気中に放出されるラドン・トロン、食物に含まれるカリウム40などの放射性...
しぜん‐ほうしゃのう【自然放射能】
⇒天然放射能
しぜん‐ほうしゅつ【自然放出】
励起状態にある原子または分子が、外部からの作用とは無関係に電磁波を放出して、よりエネルギーが低い定常状態になる現象...
しぜん‐ほうそく【自然法則】
自然における出来事や存在などの諸事実の間で成立している一般的、必然的な関係を表した法則。自然律。
しぜん‐ほうでん【自然放電】
⇒自己放電
しぜん‐ほご【自然保護】
人間による破壊や汚染から自然環境を保全し、また、回復させること。生物・鉱物や景観も含めて、自然本来の姿が保たれるよ...
しぜん‐ぼく【自然木】
1 人間の栽培したものでなく、山野に自生している樹木。 2 加工してない木材。
しぜん‐めんえき【自然免疫】
ある種の病原体に対して生体が生まれながらにもっている抵抗性。先天性免疫。⇔獲得免疫。
しぜん‐りつ【自然律】
「自然法則」に同じ。
しぜん‐りゅうざん【自然流産】
妊娠20週以前に、生育不能になった胎芽または胎児が、母体外に排出されること。人工妊娠中絶によらず、自然に起きる流産。
しぜん‐りょく【自然力】
1 自然界に起こる種々の作用。 2 経済学でいう、人間の労力を補う自然の力。風力・水力など。
しぜん‐りょくがん【紫髯緑眼】
赤みがかったほおひげと青い目。昔、中国で、西方の異民族の容貌(ようぼう)をいった語。
しぜん‐れいばい【自然冷媒】
空調や冷蔵・冷凍機器などに使用する冷媒のうち、水・空気・アンモニア・二酸化炭素など自然界にもともと存在する物質をいう。
しぜんれいばいヒートポンプ‐きゅうとうき【自然冷媒ヒートポンプ給湯機】
⇒エコキュート
しぜん‐れき【自然暦】
太陽や月の運行、1年を通しての動植物の移り変わりなどを目安としてつくる一種の暦。「カッコウが鳴くから豆をまけ」の類。
しぜんれんとう【自然連祷】
加藤幸子の短編小説集。昭和62年(1987)刊。「カモメの落ちた日」「シビルになりたい」など、自然と人間との共生を...
しぜんろん【自然論】
《原題Nature》エマソンの評論。1836年発表。精神と自然との出会いを通じ真理へ到達しようとする「超絶主義」を...