した‐おもい【下思ひ】
《「した」は心の意》心の中に隠した思い。秘めた恋心など。したもい。「湊葦(みなとあし)に交じれる草のしり草の人皆知...
した‐おれ【下折れ】
草木の茎や枝などが折れて下に垂れること。また、垂れた茎や枝。「いとかしけたる—の」〈源・藤袴〉
した‐かき【舌掻き】
竹を薄く曲がりやすく削り、または歯磨き楊枝の柄の端を薄い刀状にして、舌苔(ぜったい)をかき落とすようにしたもの。し...
した‐かげ【下陰】
樹木などの下の、薄暗い所。
した‐かぜ【下風】
樹木などの下の方、地面近くを吹く風。
した‐かた【下方】
《「したがた」とも》 1 身分が低いこと。また、その人々。世間の人々。 2 歌舞伎・舞踊などの囃子方(はやしかた)...
した‐かた【下形】
1 模様などの染め付けに用いる彫刻した板。ひながた。形木(かたぎ)。「御みづからも物の—、絵やうなどをも御覧じ入れ...
した‐かわらけ【下土器】
容器の下に置き、こぼれた酒・醤油(しょうゆ)・油などを受ける皿。下入れ。
した‐が
[接]《サ変動詞「す」の連用形に完了の助動詞「た」と接続助詞「が」の付いたものから。そうしたが、の意から》前文の内...
した‐がい【下交い】
「下前(したまえ)」に同じ。「膝に挟んだ—の褄を内端(うちは)に」〈鏡花・婦系図〉
したがい‐お・ず【従ひ怖づ】
[動ダ上二]人の意のままになって、びくびくしている。「かうあながちに—・ぢたる人なめり」〈源・帚木〉
したが・う【従う/随う/順う/遵う】
[動ワ五(ハ四)] 1 後ろについて行く。あとに続く。「案内人に—・う」「前を行く人に—・って歩く」 2 沿う。た...
した‐がえ【下交へ】
「下交(したが)い」に同じ。「嘆きわび空に乱るる我がたまを結びとどめよ—のつま」〈源・葵〉
したが・える【従える/随える】
[動ア下一][文]したが・ふ[ハ下二] 1 引き連れて行く。伴って行く。「部下を—・えて視察する」 2 相手を自分...
した‐がき【下書(き)】
[名](スル) 1 清書の前に練習のためにかいてみること。また、そのかいたもの。 2 一応かき上げてはあるが、まだ...
した‐がき【下掻き】
⇒下染め1
舌(した)が肥(こ)・える
「口が肥える」に同じ。
した‐がさね【下襲】
1 束帯の内着で、半臂(はんぴ)または袍(ほう)の下に着用する衣。裾を背後に長く引いて歩く。位階に応じて長短の制が...
したがた‐どうぶつ【舌形動物】
動物界の一門。分類上、環形動物と節足動物の中間に位置。脊椎動物に寄生し、体はふつう扁平で細長い。イヌシタムシなど。...
したがっ‐て【従って】
[接]《動詞「したがう」の連用形+接続助詞「て」から》前の条件によって順当にあとの事柄が起こることを表す。だから。...
舌(した)が長(なが)・い
よくしゃべる。おしゃべりである。
した‐がね【下金】
1 細工の材料として使う金属。地金(じがね)。 2 使い古しの金属。古金(ふるがね)。
したがね‐や【下金屋】
江戸時代、各地方から買い集めた金・銀の地金(じがね)を金座・銀座に売り込むことを商売にした人。
舌(した)が回(まわ)・る
よどみなくしゃべる。「よくあれだけ—・るものだ」
した‐がり【下刈(り)】
植林した苗木の生長をよくするため、樹木の下の雑草や雑木を刈り取ること。
した‐がわ【下側】
物の下になっている側や、下の部分。また、裏面。したっかわ。
した‐き【下木】
他の木の下に生えている小さな木。
した‐きゃはん【下脚絆】
すね当ての下につける脚絆。
したきり‐すずめ【舌切り雀】
日本の昔話。原型は宇治拾遺物語に「腰折れ雀」の話がみえる。心やさしい爺(じじ)のかわいがっていた雀が糊(のり)をな...
した‐ぎ【下着】
1 肌に直接着る衣類。肌着。 2 和服を重ね着したときに上着の下に着るもの。
した‐ぎえ【下消え】
積もった雪の、下の方がとけること。「かきくらしふる白雪の—に消えて物思ふころにもあるかな」〈古今・恋二〉
した‐ぎき【下聞き】
相手の意向などを、前もって聞いておくこと。「朋友(ともだち)が先生の令嬢を娶りたいに就いて、—に来たものを」〈鏡花...
した‐ぎ・ゆ【下消ゆ】
[動ヤ下二]積もった雪の下の方がとける。「—・ゆる雪間の草のめづらしくわが思ふ人にあひみてしかな」〈後拾遺・恋一〉
し‐たく【支度/仕度】
[名](スル) 1 予定されている物事を実行するのに必要なものをそろえること。準備。用意。「出張の—に追われる」「...
し‐たく【私宅】
個人が所有する家。また、自宅。
しだ・く【拉く】
[動カ五(四)]《古くは「したく」とも》 1 (動詞の連用形に付いて)おしつぶして形をくずす意を表す。「噛(か)み...
したく‐かんち【私宅監置】
精神障害者を自宅の一室に閉じ込めて監護すること。明治33年(1900)に公布された精神病者監護法による制度。後見人...
したく‐きん【支度金】
用意や準備に要する金銭。特に、就職や結婚の準備に必要な金。
した‐くさ【下草】
《「したぐさ」とも》 1 木の下などに生えている草。森や林に生える丈の低い草木。 2 取るに足らない者。日陰者。「...
したくさ‐せん【下草銭】
江戸時代、領主の山林(御林(おはやし))の下草を採取する者に課された雑税。御林下草銭。下草永(したくさえい)。
した‐くず・る【下崩る】
[動ラ下二]《「した」は心の意》気力がくじける。心が折れて人の意に従う。「さ思はむも—・れたるにや」〈落窪・二〉
した‐くちびる【下唇】
下側の唇。⇔上唇。
した‐ぐら【下鞍/韉】
馬具の名。鞍橋(くらぼね)の下に敷いて、馬の両脇に当てるもの。ふつう2枚重ねにして用い、上を切付(きっつけ)、下を...
した‐ぐつ【下靴/下沓/襪】
1 (下靴)屋内用の上靴(うわぐつ)に対して、屋外で覆く靴。したばき。 2 (下沓・襪)「しとうず」に同じ。
した‐ぐみ【下組(み)】
1 建築などで、本格的に組み立てる前の仮組み。 2 かねてからの準備。また、心構え。「さし籠(こ)めて、守り戦ふべ...
した‐ぐも【下雲】
山の低い所にかかっている雲。「対馬の嶺(ね)は—あらなふ可牟(かむ)の嶺にたなびく雲を見つつ偲はも」〈万・三五一六〉
した‐けい【下罫】
文字を書くとき、字の列が乱れないように紙の下に敷く、罫線を引いたもの。
した‐けんぶん【下検分】
[名](スル)あらかじめ調べておくこと。下見。「式場を—する」
した‐げいこ【下稽古】
1 本番に備えて、前もって練習しておくこと。また、その稽古。前稽古。 2 芸事などの稽古に行く前に、自分で予習して...
した‐こが・る【下焦がる】
[動ラ下二]《「した」は心の意》心中ひそかに恋い慕って思い悩む。「あしひきの山田もる庵におく蚊火の—・れつつわが恋...