しみ【染み】
1 液体などが部分的にしみついて汚れること。また、その汚れ。「インクの—」「洋服の—を抜く」 2 なかなか消えない...
しみ【凍み】
1 こおること。「—豆腐」 2 寒さが厳しいこと。「今夜は少し—が強いようですな」〈山本有三・波〉
しみ【衣魚/紙魚/蠹魚】
シミ目の昆虫の総称。体長約1センチ。体はやや細長く、魚を思わせ、腹端に3本の長毛をもつ。口はかむのに適する。湿潤な...
し‐み【旨味】
うまい味。よい味のするもの。美味。
し‐み【至味】
この上もなくよい味。また、その物。
し‐み【詩味】
詩がもっている趣。また、詩的な味わい。詩趣。「—のある文章」
しみ‐い・る【染(み)入る/沁み入る】
[動ラ五(四)]物の奥深くにじみ込む。また、心に深くしみこむ。「身に—・るような寒さ」「胸に—・る情景」
シミエン‐こくりつこうえん【シミエン国立公園】
《Simien National Park》エチオピア北部にある国立公園。エチオピア最高峰のラスダシャン山がそびえ...
しみ‐かえ・る【染み返る/沁み反る】
[動ラ四] 1 色や香りなどが強くしみ込む。深くそまる。「丁字(ちゃうじ)に黒むまで—・りたる一襲(かさね)」〈狭...
しみ‐こお・る【凍み氷る】
[動ラ四] 1 かたくこおる。こおりつく。「雪いたう積もりて—・りたる呉竹の枝に」〈狭衣・二〉 2 こおりついたよ...
しみ‐こ・む【染(み)込む/沁み込む】
[動マ五(四)] 1 液体や気体、色などが物の中まで徐々に深くしみる。「味が—・むまで煮る」「においが—・む」 2...
しみ‐こんにゃく【凍み蒟蒻】
⇒凍り蒟蒻
しみ‐さ・ぶ【茂みさぶ】
[動バ上二]こんもりと茂る。草木が繁茂する。「大和の青香具山は日の経(たて)の大き御門に春山と—・び立てり」〈万・五二〉
しみ‐したたる・し【しみ舌たるし】
[形ク]《「しみ」は強意の接頭語》性格や態度がねちねちしていて感じがよくない。しつこくていやらしい。「その行方(い...
しみ‐しゅう【四味臭】
麝香(じゃこう)の異称。
しみ‐しんじつ【しみ真実】
[副]《「しみ」は強意の接頭語》本当に。まったく。心底。「—いやだ」〈滑・浮世風呂・二〉
しみ‐じみ【染み染み/沁み沁み】
[副] 1 心の底から深く感じるさま。「世代の違いを—(と)感じる」「親の有難さが—(と)わかる」 2 心を開いて...
し‐みず【清水】
地面や岩の間などからわき出る、きれいに澄んだ水。《季 夏》「二人してむすべば濁る—哉/蕪村」 [補説]地名・姓氏・...
しみず【清水】
静岡市の区名。旧清水市・旧蒲原町・旧由比町域を占める。茶の輸出港として発展。三保の松原、日本平などの景勝地がある。
しみず【清水】
姓氏の一。 徳川御三卿の一。9代将軍徳川家重の子重好が、江戸城清水門内に屋敷を与えられたのに始まる。 [補説]「清...
しみず【清水】
狂言。茶の水をくみに行かされた太郎冠者が、鬼に手桶を取られたと偽って帰り、手桶をさがしにいった主人を鬼に化けて脅す...
しみず‐エスパルス【清水エスパルス】
日本プロサッカーリーグのクラブチームの一。ホームタウンは静岡市。平成3年(1991)設立。平成5年(1993)のJ...
しみず‐がき【清水垣】
神社などの垣根で、丸太を支柱とし、横に竹を何段かに組み、間に細い竹を立てて棕櫚縄(しゅろなわ)で結んだもの。
しみず‐く【清水区】
⇒清水
しみず‐くにお【清水邦夫】
[1936〜2021]劇作家・演出家・小説家。新潟の生まれ。劇団木冬(もくとう)社を創立、主宰。戯曲「真情あふるる...
しみず‐こん【清水崑】
[1912〜1974]漫画家。長崎の生まれ。本名、幸雄。岡本一平に師事し、挿絵画家として認められたのち、新聞に政治...
しみず‐し【清水市】
⇒清水
しみず‐の‐じろちょう【清水次郎長】
[1820〜1893]幕末から明治初期の侠客(きょうかく)。駿河の人。本名、山本長五郎。米商から博徒となり、東海一...
しみず‐たかし【清水多嘉示】
[1897〜1981]彫刻家。長野の生まれ。フランスに留学し、ブールデルに師事。
しみず‐たつお【志水辰夫】
[1936〜 ]小説家。高知の生まれ。本名、川村光暁(みつあき)。公務員やフリーライター、編集者などを経て、40歳...
しみず‐とうげ【清水峠】
新潟・群馬県境にある三国山脈を越える峠。地形が険しいために通行者が少なかった。標高1448メートル。
しみず‐トンネル【清水トンネル】
新潟・群馬県境にある上越線のループ式トンネル。清水峠の南にあり、谷川岳を貫く。昭和6年(1931)開通、長さ970...
しみず‐はまおみ【清水浜臣】
[1776〜1824]江戸後期の歌人・国学者。江戸の人。号、泊洦舎(さざなみのや)。村田春海に国学を学び、古典の考...
しみず‐ひろし【清水宏】
[1903〜1966]映画監督。静岡の生まれ。「峠の彼方」で監督デビュー。人情ものや、ドキュメンタリータッチで子供...
しみず‐むねはる【清水宗治】
[1537〜1582]戦国時代の武将。備中高松城主。羽柴秀吉の水攻めに敗れて自刃。
しみず‐もとよし【清水基吉】
[1918〜2008]小説家・俳人。東京の生まれ。「雁立(かりたち)」で芥川賞受賞。他に「白河」「夫婦万歳」など。...
しみず‐もん【清水門】
江戸城内郭門の一。田安門の南東にあり、北の丸への出入り口。門内に御三卿清水家の屋敷があり、その表門として使われた。
しみ‐たれ
[名・形動]「しみったれ」に同じ。
しみ‐た・れる
[動ラ下一] 1 「しみったれる1」に同じ。「—・れた老父(おやじ)」〈露伴・いさなとり〉 2 「しみったれる2」...
しみ‐だいこん【凍み大根】
大根を適当な大きさに切って寒中に凍らせたあと、乾燥させたもの。
しみ‐だ・す【染(み)出す/滲み出す】
[動サ五(四)]液体が、覆っている物を通して表面に出てくる。染み出る。「シャツに汗が—・す」
しみっ‐たれ
[名・形動]《「しみたれ」の促音添加》 1 物惜しみすること。けちけちしていること。また、そういう人や、そのさま。...
しみっ‐た・れる
[動ラ下一]《「しみたれる」の促音添加》 1 物惜しみをする。けちけちする。「御祝儀にそう—・れた真似もできない」...
しみ‐つ・く【染(み)付く/沁み着く】
[動カ五(四)] 1 色やにおいなどが移りついて簡単にとれなくなる。すっかりしみこむ。「汚れが—・いて落ちない」 ...
しみ‐つ・く【凍み付く】
[動カ五(四)]こおりついてかたくなる。「日陰の雪が—・く」
しみ・でる【染(み)出る/滲み出る】
[動ダ下一]「染み出す」に同じ。「包帯に血が—・でてくる」
しみ‐どうふ【凍み豆腐】
「凍(こお)り豆腐」に同じ。《季 冬》「—煮て佳(よ)き酒を尽しけり/秋桜子」
しみ‐とお・る【染み透る/沁み透る】
[動ラ五(四)] 1 液体などが中まで深くしみこむ。「服の裏まで雨が—・る」 2 心の奥まで深く感じる。骨身にこた...
しみ‐に【茂みに】
[副]すきまなくいっぱいに。「梅の花み山と—ありともやかくのみ君は見れど飽かにせむ」〈万・三九〇二〉
しみ‐ぬき【染(み)抜き】
[名](スル)衣服などについたしみを薬品などで落とすこと。また、その薬品。