しも‐くち【霜朽ち】
しもやけ。また、ひび、あかぎれ。「—まじなはむ」〈かげろふ・中〉
しも‐ぐち【下口】
後ろにある出入り口。裏口。「局(つぼね)の—辺にたたずんで聞けば」〈平家・一〇〉
しも‐ぐもり【霜曇(り)】
霜の置くような寒い夜や朝に空が曇ること。「或—に曇った朝」〈芥川・玄鶴山房〉
しも‐けいし【下家司】
《「しもげいし」とも》家司の中で下級の者。
しも‐けし【霜消し】
《霜の降りた夜の寒さを消す意から》酒を飲むこと。
しも・げる【霜げる】
[動ガ下一] 1 野菜などが寒気や霜などで凍って傷む。「—・げた大根」 2 貧相になる。「小躯(こづくり)で痩過ぎ...
しもこうべ‐ちょうりゅう【下河辺長流】
[1627〜1686]江戸前期の歌人・国学者。大和の人。歌道の伝統主義の打破を主張し、万葉集の注釈・研究に新風を示...
しも‐ごえ【下肥】
人間の大小便を肥料にしたもの。
しも‐ごしょ【下御所】
将軍家または大臣家以上の公卿の家で、隠居した者が数人いる場合、その年の若い者。→上(かみ)御所 →中(なか)御所
四(し)も五(ご)も
(下に打消しの語を伴って用いる)なんでもかでも。なにもかも。「—構はぬ男ども」〈浮・諸艶大鑑・八〉
しもさか【下坂】
室町末期、近江(おうみ)国下坂(滋賀県大津市)に住んでいた刀工の一派。また、その製作した刀。のち、越前に移住。→康...
しも‐さき【霜先】
霜の降りはじめるころ。陰暦10月ごろ。「干鮭(からさけ)は—の薬喰ひぞかし」〈浮・一代男・三〉
しもさき‐の‐きんぎん【霜先の金銀】
陰暦10月ごろ、師走を控えて特に貴重に感じられる金銭。「—あだに使ふことなかれ」〈浮・胸算用・三〉
しも‐さぶらい【下侍】
清涼殿の殿上(てんじょう)の間の南にある、侍臣の詰め所。遊宴の場所でもあった。
しも‐ざ【下座】
1 人々が並んですわるとき、目下の者がすわる座席。末席。げざ。⇔上座(かみざ)。 2 芝居の舞台で、客席から見て左...
しも‐ざま【下様/下方】
1 下の方。⇔上様(かみざま)。「狩衣の前、—にまくり入れてもゐるかし」〈能因本枕・二五〉 2 身分・教養などの低...
しも‐ざむらい【下侍】
身分の低い侍。
しもざわ‐かん【子母沢寛】
[1892〜1968]小説家。北海道の生まれ。本名、梅谷松太郎。新聞記者を経て、大衆文学作家として活躍。作「新選組...
駟(し)も舌(した)に及(およ)ばず
《「論語」顔淵から》いったん口に出した言葉は、4頭立ての馬車で追いかけても、追いつくことはできない。言葉は慎むべき...
しもじしま‐くうこう【下地島空港】
沖縄県宮古島市にある空港。地方管理空港の一。昭和54年(1979)開港。宮古島の西約7キロメートルの下地島に位置す...
しも‐じも【下下】
身分や地位の低い人々。庶民。
しも‐じょちゅう【下女中】
台所などで雑用をする女中。⇔上女中(かみじょちゅう)。
しも‐すがた【下姿】
1 宮仕えする者が、さがってくつろいでいるときの服装。平安時代では直衣(のうし)、鎌倉時代では狩衣(かりぎぬ)・直...
しもすわ【下諏訪】
長野県中央部、諏訪湖北岸の地名。精密機械工業が盛ん。諏訪大社の下社があり、上社のある上諏訪(諏訪市)に対する名。
しもすわ‐おんせん【下諏訪温泉】
長野県、諏訪郡下諏訪町にある温泉。泉質は単純温泉・塩化物泉・硫酸塩泉。
しもすわ‐まち【下諏訪町】
⇒下諏訪
しもせ‐かやく【下瀬火薬】
明治21年(1888)下瀬雅允(まさちか)が創製した、ピクリン酸を主体とした黄色火薬。日露戦争で日本海軍が使用。
しも‐せき【下席】
寄席で、1か月の興行のうち、21日から30日までの興行。→上席(かみせき) →中席(なかせき)
しも‐そうじ【下掃除】
便所の掃除。
しもた‐せいじ【霜多正次】
[1913〜2003]小説家。沖縄の生まれ。旧姓、島袋。自らの戦争体験と戦中戦後の沖縄の実態を描く。日本民主主義文...
しもだちうり‐どおり【下立売通り】
京都市街地を東西に走る道路の呼び名。東の烏丸(からすま)通りから京都府庁前を通り、西の右京区花園で丸太町通りに合流...
しもた‐や【仕舞た屋】
《「しもうたや」の音変化》 1 商店でない、普通の家。また、その家屋。「—風(ふう)の店」 2 もと商店をしていた...
しもだ【下田】
静岡県、伊豆半島の南東端にある市。近世以後、東西交通の要港。安政元年(1854)日米和親条約によって開港され、同6...
しも‐だいかん【下代官】
代官の次席。年貢の取り立てなどをつかさどった。げだいかん。
しも‐だいどころ【下台所】
貴族・富豪の家で、家臣・使用人などが食事を調えたり食事をしたりする台所。「—には朝飯を焼(た)き」〈浮・伝来記・一〉
しもだ‐うたこ【下田歌子】
[1854〜1936]女子教育家。岐阜の生まれ。本名、鉐(せき)。歌才に富み、宮中に出仕して昭憲皇太后から歌子の名...
しもだ‐かいちゅうすいぞくかん【下田海中水族館】
静岡県下田市にある水族館。昭和42年(1967)開館。敷地内には天然の入り江があり、イルカとふれあうことができる。
しもだ‐かげき【志茂田景樹】
[1940〜 ]小説家。静岡の生まれ。本名、下田忠男。推理小説を始めとして、ユーモア小説・歴史ものなど幅広い作品で...
しもだ‐きょうやく【下田協約】
⇒下田条約
しもだ‐し【下田市】
⇒下田
しもだ‐じょうやく【下田条約】
安政元年(1854)日米和親条約の付録として、下田・箱館両港の開港と使用に関する細則を決めた条約。 安政4年(18...
しも‐だたみ【霜畳】
地上一面に畳を敷いたように降りた霜。《季 冬》
しもだて【下館】
茨城県西部にあった市。もと石川氏の城下町。真岡(もおか)木綿、足袋(たび)底の産地。平成17年(2005)に関城(...
しもだて‐し【下館市】
⇒下館
しもだ‐ぶぎょう【下田奉行】
江戸幕府の職名。遠国奉行の一。元和2年(1616)設置。老中の支配に属し、下田港の警衛および出入船の監督を任とした...
しも‐だらい【下盥】
1 下半身につけるものを洗濯するたらい。 2 下湯(しもゆ)に用いるたらい。
しも‐つ‐え【下つ枝】
下の枝。したえだ。しずえ。「中つ枝(え)の枝の末葉(うらば)は—に落ち触(ふ)らばへ」〈記・下・歌謡〉
しも‐つ‐かた【下つ方】
1 したの方。しもて。下方。⇔上(かみ)つ方。 2 身分の低い人々。しもじも。⇔上(かみ)つ方。「それより—は、ほ...
しもつかれ
大根おろしに酒粕(さけかす)、煎り大豆、塩鮭の頭、細かく切った野菜などを加えて煮た料理。栃木県などの郷土料理で、古...
しも‐つき【霜月】
陰暦11月の異称。霜降月。《季 冬》「—や日まぜにしけて冬籠/去来」