じ‐だ【耳朶】
1 みみたぶ。 2 みみ。「糸の音が再び落ちつきかけた—に響く」〈漱石・幻影の盾〉
ジダ
《Japan Industrial Designers' Association》社団法人日本インダストリアルデザ...
じ‐だい【地大】
仏語。四大(しだい)・五大・六大の一。すべての堅い性質をもち、保持作用をするもの。ちだい。
じ‐だい【地代】
《「ちだい」とも》 1 他人の土地を借りた者がその地主に支払う借地料。 2 土地を売買するときの値段。地価(ちか)。
じ‐だい【次代】
次の時代。また、次の世代。「これだけはぜひ—に伝えたい」「—をになう若者たち」
じ‐だい【自大】
自分で自分を偉い者と思い、尊大に構えること。「夜郎(やろう)—」「此日本は真実自尊—の一小鎖国にして」〈福沢・福翁自伝〉
じ‐だい【事大】
《「孟子」梁恵王下の「惟(ただ)智者のみ能(よ)く小を以て大に事(つか)うるを為す」から》力の弱い者が力の強い者に...
じ‐だい【時代】
[名] 1 社会構造・政治形態や文化・思想など、ある目安によって区分された、相当の長さの歴史的期間。年代。「—の流...
じだい‐おくれ【時代後れ/時代遅れ】
[名・形動]その時代の傾向や流行などについていけず、取り残されていること。また、そのさま。時勢遅れ。「—な服装」
じだい‐おやじ【時代親父】
時代おくれで頑固なおやじ。「一理屈ある—玄関に立ちかかり」〈浄・関八州繋馬〉
じだい‐かんかく【時代感覚】
その時代の動向や特徴などをとらえる感覚。「—が鋭い」
じだい‐がか・る【時代掛(か)る】
[動ラ五(四)]古めかしく見える。古びてくる。また、古風で大げさになる。時代めく。「—・った建物」「—・った表現」
時代(じだい)が付(つ)・く
陶器や道具などが、年代を経たという渋い趣をもつ。時代を帯びる。「—・いた茶道具」
じだい‐がみ【時代紙】
年代を経た古い紙。「見るほど—、正筆に疑ひなし」〈浮・永代蔵・四〉
じだい‐きょうげん【時代狂言】
時代物3の歌舞伎狂言。⇔世話狂言。
じだい‐ぎぬ【時代絹】
時代を経た古い絹。特に、江戸時代からみて室町時代までに主に中国から伝来したもの。「唐国、和朝の絹布をたたみこみ、品...
じだい‐ぎょうれつ【時代行列】
昔の歴史風俗を装った行列。京都の時代祭の風俗行列など。
じだい‐ぎれ【時代切/時代裂】
室町時代までに主に中国から伝えられた織物の切れ地。金襴(きんらん)・緞子(どんす)・間道(かんとう)など。
じだい‐くぶん【時代区分】
歴史を、それぞれの時代の質的な特徴によって、いくつかの時期に分かつこと。西洋史を中心とする世界史では、古代・中世・...
じだい‐げき【時代劇】
演劇・映画などで、主として江戸時代またはそれ以前に題材をとったもの。⇔現代劇。
じだい‐こうしょう【時代考証】
映画や演劇などで、衣装・道具・装置などが、題材となった時代に合っているかどうかを考証すること。
じだい‐さくご【時代錯誤】
1 歴史的人物・事件・生活様式などに関して時代の異なるものを混同して考えること。「—に陥る」 2 人の言動や考え方...
じだい‐し【時代史】
時代区分によって設定されたある時代の歴史。
じだい‐しちょう【時代思潮】
その時代の社会に主流をなす思想の傾向。
じだい‐しゅぎ【事大主義】
自分の信念をもたず、支配的な勢力や風潮に迎合して自己保身を図ろうとする態度・考え方。
じだい‐しょうせつ【時代小説】
古い時代の事件や人物などに題材をとった小説。
じだい‐しょく【時代色】
その時代特有の風潮や傾向。「—を反映した作品」
じだい‐じょうるり【時代浄瑠璃】
時代物3の浄瑠璃。⇔世話浄瑠璃。
じだい‐せい【時代性】
その時代の性質。その時代らしさ。「—に富む小説」
じだい‐せいしん【時代精神】
ある時代を支配し特徴づけるような普遍的な精神、または意識。
じだい‐せわ【時代世話】
浄瑠璃・歌舞伎で、内容上、時代物に世話物の要素を加えたもの。また、演出上、世話物を時代物風に扱うもの。
じだい‐そう【時代相】
風俗・風潮など、その時代の特徴となる世相。「—をよくとらえた写真」
じだい‐ちがい【時代違い】
[名・形動] 1 その時代に合わないこと。また、そのさまや、そのような人。時代おくれ。「—なりといへる批評なるが」...
じだい‐とう【事大党】
⇒守旧派(しゅきゅうは)
じだいのせいしん【時代の精神】
《原題The Spirit of the Age》ハズリットによる評論。1825年刊。同時代の文学者・哲学者・政治...
じだい‐の‐ちょうじ【時代の寵児】
その時代の風潮に合った才能を発揮して成功し、人々にもてはやされる人。
じだい‐ばなれ【時代離れ】
時代がかけはなれていること。極めて昔風であること。
じだいへいそくのげんじょう【時代閉塞の現状】
石川啄木の評論。副題は「強権、純粋自然主義の最後および明日の考察」。明治43年(1910)、同年発表された魚住折蘆...
じだい‐まきえ【時代蒔絵】
年代を経た蒔絵。江戸時代には、特に東山時代のものをいった。
じだい‐まつり【時代祭】
京都市の平安神宮の祭礼。桓武天皇が延暦13年(794)に平安京へ入った日を記念して毎年10月22日に行われる。平安...
じだい‐め・く【時代めく】
[動カ五(四)]「時代掛かる」に同じ。「—・いた茶器」
じだい‐もの【時代物】
1 長い年数を経てきているもの。年代物。「—の時計」 2 演劇・映画・小説などで、主に江戸時代以前を扱ったもの。ま...
じだい‐もよう【時代模様】
1 古い時代の模様。 2 ある時代のありさま。
じだいやのにょうぼう【時代屋の女房】
村松友視の小説。骨董屋「時代屋」の主人である独身男と、そこにやってきた娘との人情話。昭和57年(1982)発表。同...
じだい‐わたり【時代渡り】
「古渡(こわた)り」に同じ。「—の柿地の小釣」〈浮・永代蔵・三〉
じ‐だきゅう【自打球】
野球で、打者が打ったボールが打者自身の体に当たること。また、そのボール。
じ‐だこ【字凧】
武者絵などでなく「龍」などの字の書いてあるたこ。《季 春》→絵凧
じ‐たたら【地蹈鞴】
《「じだたら」「じただら」とも》「蹈鞴(たたら)」に同じ。
地蹈鞴(じたたら)を踏(ふ)・む
「地団駄(じだんだ)を踏む」に同じ。「裏切られたと知り、—・んで泣き叫んだ」
耳朶(じだ)に触(ふ)・れる
耳に入る。聞き及ぶ。「世間の取り沙汰が—・れる」