そえ【添え/副え】
1 そえること。また、そのもの。 2 付き従うこと。補佐。「—になって力を仮(か)してはくれまいか」〈露伴・五重塔...
そえ【候へ】
《動詞「そ(候)う」の命令形「そうえ」の音変化》「お…そへ」の形で、補助動詞として用いられる。お…なさい。「お直り...
そ‐えい【疎影】
まばらな影。特に、梅の木の枝がまばらなさまにいうことがある。
そえ‐いし【添(え)石】
1 主な庭石に添えて置く石。 2 風で屋根が飛ばされないように重しとして置く石。
そえ‐うた【諷歌】
古今集仮名序にいう和歌の六義(りくぎ)の一。他の事にこと寄せて思いを詠む歌。諷喩(ふうゆ)の歌。
そえ‐うま【副え馬】
馬車などで、主になって引く馬に付き従わせる馬。また、乗り換え用の馬。
そえ‐がき【添(え)書(き)】
[名](スル) 1 書画や器物などに、その由来などを書き添えること。また、その文言。添え筆。 2 手紙などの終わり...
そえ‐がみ【添(え)髪】
「入れ髪」に同じ。
そえ‐ぎ【添(え)木/副え木】
1 草木などが倒れないように、支えとして木を添えること。また、その木。 2 骨折した部分などを固定するために当てる...
そえ‐こ【副え子】
腰刀の差裏に差し込む小刀。裏差(うらざ)し。→表差(おもてざ)し
そえ‐こと【諷言】
《「そえごと」とも》事物になぞらえるなどの技巧を用いた、当意即妙の言葉や和歌。「—と名付けて聞きも知らぬ歌の一両句...
そえ‐ことば【添え詞/添(え)言葉】
1 付け加えていう言葉。「自分の云い出した事を自分で打ち壊すような—を」〈有島・カインの末裔〉 2 助言。口添え。...
そえ‐ごし【添へ輿】
葬送のとき、近親の人などが棺をのせた輿に付き添っていくこと。また、その人。「—したる人、さのみ愁ひにも沈まず、跡取...
そえ‐しょ【添(え)書】
「添え状」に同じ。
そえ‐じ【添(え)字】
1 本文の文字に書き添えた文字。送りがななど。 2 数学で、同じ文字を用いて複数の変数を表すとき、それらを区別する...
そえじま‐たねおみ【副島種臣】
[1828〜1905]政治家。佐賀の生まれ。尊王攘夷運動に奔走。明治政府の参与となって政体書の起草や版籍奉還に尽力...
そえ‐じょう【添(え)状】
人を遣わしたり物を送ったりするときに、用向きなどを書いて添える手紙。添え書(しょ)。添え文(ぶみ)。
そえだ‐あぜんぼう【添田唖蝉坊】
[1872〜1944]演歌師。神奈川の生まれ。本名、平吉。明治から大正にかけて、「ノンキ節」「ラッパ節」など世相風...
そえ‐ち【添(え)地】
ある土地に、別の土地を増し加えること。また、その加えた土地。
そえ‐ぢ【添(え)乳】
[名](スル)乳児に添い寝して乳を飲ませること。添い乳(ちち)。「—したままうとうとする」
そ‐えつ【楚越】
中国、戦国時代の楚国と越国。敵国どうしであったことから、仲の悪いもののたとえにいう。
そえつ‐どうしゅう【楚越同舟】
仲の悪い者どうしが同じ場所・境遇にあること。呉越同舟。
そえ‐づかい【副へ使ひ】
正使に付き添っていく使者。副使(ふくし)。「院宣の—に西国へ下りたりければ」〈盛衰記・三八〉
そえ‐てがみ【添(え)手紙】
「添え状」に同じ。「名のきこえた画家が—をしてくれた」〈鏡花・眉かくしの霊〉
そえ‐に
[接]《「そゆゑ(其故)に」の音変化か》それゆえに。「—とてとすればかかりかくすればあな言ひ知らずあふさきるさに」...
そえ‐に
[連語]…までも。…もまた。「年つもる雪とし聞けば今日—心とけてもいかが見ゆべき」〈弁内侍日記〉 [補説]「そへ」...
そえ‐ばしら【添(え)柱】
柱のそばに、補強などのために添えて立てる柱。
そえ‐ふで【添(え)筆】
⇒添え書き1
そえ‐ぶみ【添(え)文】
「添え状」に同じ。
そえ‐もの【添(え)物】
1 主となるものに付け加えたもの。「宴会の—」 2 景品。おまけ。
そえ‐やく【添(え)役】
主役の補助をする役。
そ・える【添える/副える】
[動ア下一][文]そ・ふ[ハ下二] 1 主となるもののそばにつける。補助として付け加える。「贈り物に手紙を—・える...
そ‐えん【疎遠】
[名・形動]遠ざかって関係が薄いこと。音信や訪問が久しく途絶えていること。また、そのさま。「平素の—をわびる」「—...
そえん‐ふう【麁鉛風】
能で、九位のうちの最下位(下三位の第三)の芸格。荒くて鈍重で、格に外れた芸境。→九位(きゅうい)