たて【立て】
[名] 1 立ててあること。「—看板」 2 酒宴。遊興。「こりゃ—に行く大尽衣装ぢゃ」〈浄・歌祭文〉 3 他人の分...
たて【建て】
信用取引や先物取引で、売買の契約をしたこと。「売り—」「買い—」「—玉(ぎょく)」
たて【盾/楯】
1 敵の矢・石・剣などを防ぐための板状の武具。手に持つ手盾と、地上に並べておく垣盾(かいだて)とがある。大きさや形...
たて【縦/経/竪】
1 上下の方向。また、その長さ。「首を—に振る」「—書き」⇔横。 2 前後の方向。また、その長さ。「—に一列に並ぶ...
たて【館】
土塁や堀を巡らした住居。規模の小さい城。たち。「衣川の—」「城郭をかまへず堀一重の御—に御座候事」〈甲陽軍鑑・三九〉
たて【殺陣】
演劇・映画などで、乱闘・捕り物・斬り合いなどの演技。たちまわり。「—を習う」「—師」
たて‐あ・う【立て合ふ】
[動ハ四]抵抗する。たてつく。張り合う。「汝われに—・はん、心幼き事な言ひそ」〈著聞集・一二〉
たて‐あかし【立て明かし】
庭などに立てて照明に用いるたいまつの類。たちあかし。「所々に—して還御急がし奉るけしき見ゆるも」〈とはずがたり・三〉
たて‐あげ【立挙】
《物の上端からさらにいちだん高く突き出た部分の意から》 1 鎧(よろい)の胴の上部の前後で、胸と背とをおおう部分。...
たて‐あな【竪穴/縦穴】
地面から垂直に掘った穴。
たてあなしき‐じゅうきょ【竪穴式住居】
⇒竪穴住居
たてあなしき‐せきしつ【竪穴式石室】
古墳の頂きから掘り下げた穴の周囲に板石を積んだ石室。棺を収めたあと天井石をのせ、土で覆う。3〜5世紀の古墳にみられ...
たてあな‐じゅうきょ【竪穴住居】
地面を数十センチ掘り下げた面を床とする半地下構造の家。日本では縄文時代・弥生時代に盛んで、古墳時代以降しだいに消滅...
たて‐あみ【建(て)網/立(て)網】
定置網の一。魚群の通路に垣網を張り、袋網に誘導して捕る漁法。
タティオ‐かんけつせん【タティオ間欠泉】
《Geiser del Tatio》チリ北部、アントファガスタ州、アタカマ高地にある間欠泉。サンペドロ‐デ‐アタカ...
タティング
⇒タッチング
たて‐いし【立(て)石】
1 庭園にかざりとしてまっすぐに立てて置いた石。横石に対していう。 2 道しるべや墓標などとして立てた石。
たていし‐みさき【立石岬】
福井県南部、敦賀(つるが)半島先端にある岬。海岸は海食崖が発達し、海面下は波食台になっている。高さ約110メートル...
たて‐いた【立(て)板】
1 立てかけてある板。立ててある板。 2 牛車(ぎっしゃ)の車箱の両側の称。 3 木目(もくめ)が縦に通っている板。
立(た)て板(いた)に水(みず)
よどみなく、すらすらと話すことのたとえ。⇔横板に雨垂れ。
たて‐いと【縦糸/経/経糸】
織物の縦方向に通っている糸。⇔横糸。
たてり‐そうけい【立入宗継】
[1528〜1622]安土桃山時代の京都の金融業者。名は「むねつぐ」とも。宮廷の御倉職(みくらしき)に任ぜられ、正...
たて‐いれ【立(て)入れ/達入れ】
1 義理や意気地を立て通すこと。意地の張り合い。たてひき。「もっと実のある面白い—が何(ど)の位あったか知れないと...
たていわ‐いせき【立岩遺跡】
福岡県飯塚市立岩にある弥生時代の遺跡群の総称。石包丁の生産所跡や、前漢鏡・銅矛・鉄剣などの副葬品を伴う多数の甕棺(...
たて‐うす【立(て)臼】
「立ち臼」に同じ。
たて‐うた【立唄】
長唄などで、唄方の首席となって他の唄方をリードする人。また、その唄方としての格式。たて。
たて‐うねおり【経畝織(り)/竪畝織(り)】
縦糸を密にしたり太い横糸を用いたりして、横の方向に畝のように盛り上がった筋を出す織物。
たて‐うり【建(て)売り】
家を建て、それを販売すること。また、その建物。「—住宅」
たてうり‐じゅうたく【建(て)売り住宅】
住宅供給者が不特定多数の購買者を対象に計画・建設し販売する住宅。→注文住宅
たて‐えいそう【竪詠草】
和歌の書式の一。小奉書・杉原紙・美濃紙などを二つ折りにし、さらに内へ五つに折り、記名、歌題、上の句、下の句を順次各...
たて‐えぼし【立烏帽子】
頭部の峰(みね)を高く立てたままにして折り曲げない烏帽子。たちえぼし。
たて‐えり【竪襟】
被布(ひふ)やコートの前身頃(まえみごろ)に、打ち合わせ分として縦に長くつく布。
たて‐おび【縦帯】
1 垂直方向に長く伸びる帯状のものや模様。 2 梵鐘の部分の名。紐で区切られた縦長の帯状の部分。通常は4本あり、乳...
たて‐おもだか【立沢瀉】
紋所の名。オモダカの立った葉と花とを図案化したもの。
たて‐おやま【立女形】
歌舞伎で、一座の女形俳優の中で最高位の者。
たて‐かえ【立(て)替え】
[名](スル)立て替えること。また、その金銭。「私が—しておいた」
たて‐かえ【建(て)替え】
[名](スル)建て替えること。また、その建物。改築。「社屋を—する」
たて‐か・える【立(て)替える】
[動ア下一][文]たてか・ふ[ハ下二]他人に代わって一時、代金を支払う。「電車賃を—・える」
たて‐か・える【建(て)替える】
[動ア下一][文]たてか・ふ[ハ下二]古くなった家などを建て直す。改築する。「母屋を—・える」
たて‐かく【縦画】
漢字のたての線。たて棒。⇔横画。
たて‐かけ【立(て)掛(け)/立(て)懸(け)】
1 立てかけておくこと。 2 江戸時代に流行した男の髪形の一。髻(もとどり)を大きくとって、髷(まげ)を後頭部に立...
たて‐か・ける【立(て)掛ける/立(て)懸ける】
[動カ下一][文]たてか・く[カ下二]他のものにもたせかけて立てる。「さおを壁に—・ける」
たて‐かご【立て駕籠】
出発地から目的地まで通して雇う駕籠。通し駕籠。「—ならべて、男ざかりの若い者乗りちらして通りける」〈浮・織留・四〉
たて‐かじ【立て舵】
和船の航行のとき、舵を舵床(かじどこ)に直角に向けること。また、その状態の舵。
たて‐かぶ【建(て)株】
取引所に上場されている株式。上場株。
縦(たて)から見(み)ても横(よこ)から見(み)ても
いろいろの角度から見ても。どう見ても。「—新入生だ」
たてかわ【立川】
姓氏の一。 [補説]「立川」姓の人物立川焉馬(たてかわえんば)立川談志(たてかわだんし)
たてかわ‐えんば【立川焉馬】
⇒烏亭焉馬(うていえんば)
たてかわ‐だんし【立川談志】
[1936〜2011]落語家。5世。東京の生まれ。本名、松岡克由(かつよし)。5世柳家小さんに入門。昭和38年(1...
たてかわ‐りゅう【立川流】
江戸時代の宮彫(みやぼ)りの一派。宝暦(1751〜1764)のころ、信濃国諏訪の立川和四郎が創始したといわれる。