たまの【玉野】
岡山県南部の市。児島半島東部を占める。宇野港は四国への連絡船発着地として発展。造船所、精錬所がある。人口6.5万(...
たま‐の‐あせ【玉の汗】
玉のように吹き出した大粒の汗。《季 夏》「美しき詞(ことば)にも似ぬ—/杉風」
たま‐の‐い【玉の井】
よい水の出る井戸。また、井戸の美称。たまい。「我ならぬ人にくますな行きずりに結び置きつる—の水」〈風雅・雑中〉 [...
たまのい【玉の井】
東京都墨田区東向島にあった私娼窟。永井荷風が「濹東綺譚」で描いた所。
たまのい【玉井】
謡曲。脇能物。観世・金剛・喜多流。観世小次郎信光作。記紀に取材。彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)が釣り針を探し...
たま‐の‐うてな【玉の台】
美しくりっぱな建物。玉楼(ぎょくろう)。ぎょくだい。「いづこかさして、とおもほしなせば、—も同じことなり」〈源・夕顔〉
たまのうみ‐まさひろ【玉の海正洋】
[1944〜1971]力士。第51代横綱。愛知県出身。本名、谷口正夫。昭和46年(1971)盲腸の手術後、27歳の...
たま‐の‐うら【玉の浦】
和歌山県南東部、那智勝浦町の海辺。[歌枕]「我(あ)が恋ふる妹は逢はさず—に衣片敷きひとりかも寝む」〈万・一六九二〉
たま‐の‐お【玉の緒】
1 玉を貫き通した細ひも。また、その宝玉の首飾り。「初春の初子(はつね)の今日の玉箒(たまばはき)手に取るからに揺...
たまのおくりわけ【玉の緒繰分】
江戸後期の語学書。5巻。東条義門著。天保12年(1841)刊。本居宣長の「詞(ことば)の玉緒(たまのお)」を補訂し...
たま‐の‐おぐし【玉の小櫛】
玉で飾った櫛。また、美しい櫛。「さしながら昔を今につたふれば—ぞ神さびにける」〈源・若菜上〉 [補説]書名別項。→...
たまのおぐし【玉の小櫛】
「源氏物語玉の小櫛」の略称。
たま‐の‐おごと【玉の小琴】
玉で飾った琴。また、美しい琴。「ひざに伏す—の事なくはいたくここだく我恋ひめやも」〈万・一三二八〉
たまのお‐の【玉の緒の】
[枕] 1 玉を通す緒の意で、その長短から「長し」「短し」、乱れたり切れたりすることから「思ひ乱る」「絶ゆ」「継ぐ...
たま‐の‐おび【玉の帯】
石帯(せきたい)。ごくのおび。
たまのおや‐じんじゃ【玉祖神社】
山口県防府市にある神社。祭神は玉祖命ほか一座。周防(すおう)国一の宮。玉祖大明神。俗称、たまっさま。
たま‐の‐かんざし【玉の簪】
キジカクシ科の多年草。葉は長楕円形で、縁は軽く波打つ。夏から秋に、白色で香りのある花を総状につける。花は夕方開き、...
たま‐の‐こし【玉の輿】
1 貴人の乗るりっぱな輿。 2 女性が婚姻によって手にする富貴な身分。
玉(たま)の輿(こし)に乗(の)・る
女性が、高い身分の人や多くの財産を所有する人の妻になる。
たま‐の‐さかずき【玉の杯/玉の盃】
玉で作った杯。また、美しい杯。ぎょくはい。「思ふどちかり場の小野にまと居してさしこそかはせ—」〈丹後守為忠百首〉
玉(たま)の盃(さかずき)底無(そこな)きが如(ごと)し
《「韓非子」外儲説右上から》外見はきわめてよいが、肝心なところが欠けていて使いものにならないもののたとえ。
たまの‐し【玉野市】
⇒玉野
たまのしりつ‐たまのかいようはくぶつかん【玉野市立玉野海洋博物館】
渋川マリン水族館の正式名称。
たま‐の‐すがた【玉の姿】
玉のように美しい姿。「月日夜(つくひよ)は過ぐは行けども母父(あもしし)が—は忘れせなふも」〈万・四三七八〉
たま‐の‐はだ【玉の肌】
玉のように美しい肌。主に女性のなめらかな肌をほめていう語。たまはだ。
たま‐の‐みささぎ【多摩陵】
⇒たまりょう(多摩陵)
たま‐のり【玉乗り/球乗り】
曲芸の一。大きな玉の上に乗り、足で転がしながら種々の芸を演じるもの。また、その人。
たま‐のれん【珠暖簾】
球や管の形をした玉を貫いた糸を何本も下げ、のれんにしたもの。