ち‐ご【稚児/児】
《「乳子(ちご)」の意》 1 ちのみご。赤ん坊。「—を背に負った親子三人連(づれ)の」〈花袋・田舎教師〉 2 幼い...
ちご‐いしゃ【稚児医者】
小児を専門にみる医者。「—はお輿(こし)つき」〈浄・丹波与作〉
チゴイネルワイゼン
《ジプシーの旋律の意》サラサーテ作曲のバイオリン曲。華麗な技巧と哀愁に満ちた旋律で知られる。ツィゴイネルワイゼン。...
ちご‐えんねん【稚児延年】
稚児の演じる延年舞。
ちご‐おい【稚児生ひ】
幼い時の成長のようす。「大将などの—ほのかにおぼし出づるには似給はず」〈源・柏木〉
ちご‐かっしき【稚児喝食】
童児の髪の結い方の一。髪を髻(もとどり)で結んだ上を平元結(ひらもとゆい)で結び、後ろに長く下げたもの。公卿の子息...
ちご‐が‐ふち【稚児ヶ淵】
神奈川県藤沢市の江の島にある淵。相承院の稚児、白菊の投身した所という。
ちご‐ぎょうどう【稚児行道】
神社や寺院の祭礼や法会のとき、稚児が天人の子供(天童)に扮装(ふんそう)して練り歩くもの。
ちご‐ざさ【稚児笹】
イネ科の多年草。湿地に群生し、高さ約40センチ。葉は狭針形。初夏、小球状の緑紫色の小穂を円錐状につける。しまざさ。
ちご‐すがた【稚児姿】
女性のように下げ髪にした子どもの姿。
ちご‐びな【稚児雛】
雛人形の一。公家の稚児の姿に作ったもの。文政(1818〜1830)のころ流行。
ちご‐まい【稚児舞】
社寺の神事や法会に稚児がまう舞。稚児延年・稚児舞楽のほか、神楽・田楽などにみられる。
ちご‐まげ【稚児髷】
少女の髪形の一。頭上で振り分けた髪を左右に高く輪にして結ぶもの。もと公家や寺などの稚児が結っていたのがのちに一般化...
ちご‐むね【稚児棟】
瓦葺(かわらぶ)き屋根の隅棟の先が二段になっているときの、下方の短い棟。
ちご‐ものがたり【稚児物語/児物語】
御伽(おとぎ)草子で、寺院での稚児と僧侶との男色を主題としたものの総称。「秋夜長物語」「あしびき」「松帆浦物語」「...
ちご‐もんじゅ【稚児文殊】
子供の姿をした文殊菩薩(ぼさつ)。
ちご‐ゆり【稚児百合】
イヌサフラン科の多年草。丘陵地の林下に生え、高さ15〜40センチ。葉は長卵形。4、5月ごろ白い花を1、2個、やや下...
ちご‐わ【稚児輪】
⇒稚児髷(ちごまげ)
ちご‐わかしゅ【稚児若衆】
公家・武家・寺院などで召し使われた少年。男色の対象となることが多かった。稚児。「叡山の—」〈浮・男色大鑑・三〉
ちご‐わげ【稚児髷】
⇒ちごまげ(稚児髷)
ちごん【智儼】
[602〜668]中国、唐の僧。華厳宗の第二祖。12歳で杜順(とじゅん)について出家、智正に華厳学を学び、華厳の宣...