ちんでん‐がん【沈殿岩】
海水や陸水から沈殿・堆積(たいせき)してできた堆積岩の一種。岩塩などの蒸発岩や、一部の石灰岩・チャートなどがある。
ちんでん‐ざい【沈殿剤】
液体中の溶解物を沈殿させるために加える試薬。明礬(みょうばん)・石灰乳など。
ちんでん‐ち【沈殿池】
浄水場などで、水中の浮遊物を沈殿させるための池。自然に行う普通沈殿池と、薬品沈殿池がある。
ちん‐と
[副] 1 ととのっているさま。きちんと。「家の様子も…—致しておりまする」〈紅葉・二人女房〉 2 とりすましたさ...
ちん‐とう【枕頭】
まくらもと。枕上(ちんじょう)。「線香の煙—に渦巻き」〈康成・十六歳の日記〉
ちん‐とう【珍答】
見当違いの、おかしな答え。
ちん‐とう【陳套】
[名・形動]きまりきっていて古くさいこと。また、そのさま。陳腐。旧套。「—のそしりをまぬがれない」「—な趣向」
ちんとう‐しょうぐん【鎮東将軍】
1 奈良時代、東国の蝦夷(えぞ)を征討するために派遣された軍隊の指揮官。 2 鎮守府将軍の唐名。
ちんとう‐びょう【沈頭鋲】
鋲の頭部が、接合した材と同一平面になる鋲。航空機の外板などに使用する。
ちん‐とくせん【沈徳潜】
⇒しんとくせん(沈徳潜)
ちんと‐ざい【鎮吐剤】
⇒制吐剤
ちんともかんとも
一語も発しないさま。うんともすんとも。「田舎人をおどし、—言はせず」〈浮・一代女・五〉
ちん‐とん‐しゃん
[副]三味線や口三味線の音を表す語。「ちん」は三の糸を押さえた音、「とん」は二の糸を開放した音、「しゃん」は一の糸...
ちん‐どう【椿堂】
《椿(つばき)は長寿の木であるところから》父の部屋。また、父のこと。椿庭。
ちんどう‐しき【沈胴式】
《retractable lens》カメラの電源を入れると、ボディーの内部に収められたレンズが繰り出してくる方式。...
ちん‐どく【鴆毒/酖毒】
鴆(ちん)という鳥の羽にある猛毒。転じて、猛毒。毒物。「面に慈愛を衒(てらい)て腹に—を抱き」〈東海散士・佳人之奇遇〉
ちん‐どくしゅう【陳独秀】
[1879〜1942]中国の思想家・政治家。懐寧(安徽(あんき)省)の人。字(あざな)は仲甫(ちゅうほ)。1915...
ちんどん‐や【ちんどん屋】
人目をひく服装をして、鉦(かね)・太鼓をたたき、三味線・クラリネットなどを鳴らしながら広告・宣伝を行う職業。また、...
ちんない【珍内】
ロシア連邦の町クラスノゴルスクの、日本領時代の名称。
ちん‐なけい【陳和卿】
中国、宋の工人。平安末期に来日。治承4年(1180)の東大寺焼失後、重源(ちょうげん)に従い、焼損した大仏と大仏殿...
ちん‐なんぴん【沈南蘋】
⇒しんなんぴん(沈南蘋)
ちんなんぽ【鎮南浦】
南浦(なんぽ)の旧称。
ちん‐にゅう【闖入】
[名](スル)突然、無断で入り込むこと。「暴漢が会場に—する」「—者」
ちんにゅうしゃ【闖入者】
安部公房の短編小説。昭和26年(1951)、雑誌「新潮」に掲載。昭和42年(1967)の戯曲「友達」の下敷きとなっ...
チンニング
懸垂運動。→チンアップ →プルアップ
チンネ
大きな岩壁をもつ尖峰。日本ではふつう北アルプス剣岳三の窓の東側にあるものをいう。
朕(ちん)は国家(こっか)なり
《(フランス)L'État, c'est moi.》私は国家そのものである。ルイ14世の言葉で、17世紀フランスの...
ちん‐ばた【賃機】
《「ちんはた」とも》機屋から糸などの原料を受け取り、賃銭を取って機を織ること。
ちんば【跛】
[名・形動] 1 片足が不自由で、普通に歩けないこと。 2 対(つい)であるべきものの形や大きさがそろわないこと。...
チンパニー
⇒ティンパニ
チンパン【青幇】
《(中国語)》中国、清・民国時代の秘密結社。大運河の漕運労働者を中心として起こり、清末に漕運が廃止されると、下層労...
チンパンジー
霊長目ヒト科チンパンジー属に分類される哺乳類。アフリカ西部から中央部にかけての森林にすむ類人猿。体長約150センチ...
チンパンジー‐ぞく【チンパンジー属】
霊長目ヒト科に分類される哺乳類の一属。チンパンジーとボノボの2種がある。
ちん‐ぴ【陳皮】
ミカンの成熟した果皮。漢方で健胃・鎮嘔(ちんおう)・鎮咳(ちんがい)薬などに用いる。橘皮(きっぴ)。
ちんぴのいど【珍妃の井戸】
浅田次郎の歴史小説。雑誌「小説現代」に連載ののち、平成9年(1997)に刊行。清朝末期の中国を舞台に、義和団事件の...
ちんぴら
1 まだ一人前でないのに大人ぶったり、大物らしく気取ったりする者を、あざけっていう語。「—のくせに生意気を言うな」...
ちん‐ぴん【珍品】
珍しい品物。
チンファ‐だいがく【清華大学】
⇒せいかだいがく(清華大学)
ちん‐ぶ【鎮撫】
[名](スル)反乱や暴動などをしずめて、民を安心させること。「騒ぎ立つる人々を—する内に」〈鉄腸・花間鶯〉
ちんぶ‐かん【鎮武観】
《Den Quan Thanh》ベトナムの首都ハノイの市街北部にある道教寺院。チュックバック湖の南岸に近い。11世...
ちんぶ‐し【鎮撫使】
天平3年(731)諸道に置かれた臨時の官。諸国の治安の巡察、国司・郡司の監察などを任務とした。
ちんぶ‐そうとく【鎮撫総督】
慶応4年(1868)1月の戊辰(ぼしん)戦争開始に際し、地方鎮撫のために明治新政府により任命された臨時征討軍の長官。
ちん‐ぶつ【珍物】
珍しい品物。特に、珍しい食べ物。「一つ—を喰わそうかなあ」〈上司・父の婚礼〉
ちん‐ぶん【珍聞】
珍しい内容のうわさ話。奇聞。
ちん‐ぷん‐かん【珍紛漢/珍糞漢/陳奮翰】
[名・形動]《「ちんぶんかん」とも》言葉や話がまったく通じず、何が何だか、さっぱりわけのわからないこと。また、その...
ちん‐ぷ【陳腐】
[名・形動]古くさいこと。ありふれていて、つまらないこと。また、そのさま。陳套(ちんとう)。「—な表現」「—なせりふ」
ちんぷん‐かんぷん【珍紛漢紛】
[名・形動]「珍紛漢(ちんぷんかん)」に同じ。「—で何が言いたいのかわからない」
ちん‐べん【陳弁/陳辯】
[名](スル)事情や理由を述べて弁解すること。申し開き。「その旨を取り次いで—すると」〈谷崎・春琴抄〉
ちん‐ぺい【陳平】
[?〜前178]中国、前漢初期の政治家。陽武(河南省)の人。諡(おくりな)は献侯。漢の高祖(劉邦)に仕え、恵帝のと...
ちん‐ぺい【鎮兵】
1 古代、陸奥(むつ)・出羽(でわ)の防備のために東国諸国から徴発、派遣された兵士。 2 地方の争乱を鎮定するため...