つく【月】
1 「つき」の上代東国方言。「かの児ろと寝ずやなりなむはだすすき浦野の山に—片寄るも」〈万・三五六五〉 2 名詞の...
つく【銑/釻/柄】
1 弓の弭(はず)の異称。また、そこにはめる金具。 2 鉄棒・十手などにつける折れ釘。 3 荷棒の両端に作った綱を...
つく【木菟/木兎】
ミミズクの古名。「初め天皇生(あ)れます日、—産殿(うぶどの)とび入れり」〈仁徳紀〉
つ・く【付く/附く/着く】
[動カ五(四)] 1 あるものと他のものが離れない状態になる。 ㋐あるものが表面に密着する。くっつく。付着する。接...
つ・く【吐く】
[動カ五(四)]《「突く」と同語源》 1 胃や口の中の物を吐く。もどす。「へどを—・く」 2 ㋐息を吐き出す。「た...
つ・く【突く/衝く/撞く】
[動カ五(四)] 1 とがった物で一つ所を勢いよく刺したり、強く当てたりする。「槍で—・く」 2 棒状のもので強く...
つ・く【就く】
[動カ五(四)]《「付く」と同語源》 1 ㋐(「即く」とも書く)ある地位に身を置く。特に、即位する。「王座に—・く...
つ・く【搗く/舂く】
[動カ五(四)]《「突く」と同語源》穀物を杵(きね)や棒の先で強く打って押しつぶしたり、殻を除いたりする。「玄米を...
つ・く【漬く/浸く】
[動カ五(四)] 1 大量にあふれ出た水にひたる。つかる。「床(ゆか)まで水が—・く」 2 (漬く)漬物に味がしみ...
つ・く【築く】
[動カ五(四)]《「突く」と同語源》土や石を積みあげてつきかためる。きずく。「公儀にても品川の海に台場を—・き」〈...
つ・く【尽く】
[動カ上二]「つきる」の文語形。
つ・く
[接尾]《動詞五(四)段型活用。動詞「付く」から》擬声語・擬態語などに付いて、そのようなようすを示す状態である意を...
つくい‐こ【津久井湖】
神奈川県相模原市にある人造湖。相模川上流をせき止めて造られた城山ダムの貯水池。面積約2.5平方キロメートル。総貯水...
つく‐いも【捏芋/仏掌薯】
ツクネイモの別名。
つくえ【机/案】
1 本を読み、字を書き、また仕事をするために使う台。ふづくえ。「—に向かう」 2 飲食物を盛った器をのせる台。食卓...
つくえしろ‐の‐もの【机代の物】
食卓の上にのせる物。飲食物。つくえもの。「百取(ももと)りの—を具(そな)へ」〈記・上〉
机(つくえ)を並(なら)・べる
同じクラス・職場などで、ともに学んだり働いたりする。「—・べた仲」
つくし【土筆/筆頭菜】
早春に出るスギナの胞子茎。筆状で淡褐色、節に「はかま」とよぶ葉がつく。頂部から胞子を出すと枯れる。食用。筆頭菜(ひ...
つくし【筑紫】
古く、九州地方の称。また、特に筑前・筑後にあたる九州北部の称。さらに、大宰府をさすこともある。
つくし‐えびら【筑紫箙】
木材を曲げたり、水牛の角(つの)などで作った軽便な箙。主に北九州で用いられた。
つくし‐かん【筑紫館】
古代、外国使節接待のために大宰府に設けた館。のち、鴻臚館(こうろかん)と改称。
つくし‐がく【筑紫楽】
雅楽の一種で、室町時代に九州久留米の善導寺を中心に行われていたもの。箏曲(そうきょく)の筑紫流を生む母体となった。
つくし‐がた【筑紫潟】
有明海の異称。
つくし‐がも【筑紫鴨】
カモ科の鳥。全長63センチくらい。体は白く、頭・くびは黒色で緑色の光沢があり、肩から胸に栗色の帯がある。ユーラシア...
つくし‐ぐし【筑紫櫛】
筑紫で産した櫛。「別るれば心をのみぞ—挿して逢べき程を知らねば」〈拾遺・別〉
つくし‐こいし【筑紫恋し】
ツクツクボウシの別名。
つくし‐ごと【筑紫箏】
1 「筑紫流」に同じ。 2 筑紫流箏曲(そうきょく)で用いる箏。また、俗箏(ぞくそう)は筑紫流から生じたので、これ...
つくし‐さんち【筑紫山地】
《「ちくしさんち」とも》九州北部をほぼ北東から南西に走る山地。福岡・佐賀・長崎の3県にまたがる。平均標高400〜9...
つくし‐じ【筑紫路】
1 筑紫へ行く道すじ。 2 筑紫を通る道。また、その道筋の国々。
つくし‐じろう【筑紫二郎/筑紫次郎】
筑後(ちくご)川の異称。坂東(ばんどう)太郎(利根川)・四国三郎(吉野川)に対していう。
つくし‐そうりょう【筑紫総領】
律令制以前、九州地方を管轄した官。のちの大宰帥(だざいのそち)にあたる。
つくし‐たんだい【筑紫探題】
⇒九州探題
つくし‐の‐うみ【筑紫の海】
有明海の異称。
つくしのおく【筑紫奥】
狂言。道連れになった筑紫の奥の百姓と丹波の百姓とが、一緒に都の領主に年貢を納め、作っている田の分だけ笑えと命令され...
つくし‐の‐しま【筑紫の島】
九州の古称。「天地(あめつち)の神を祈りてさつ矢貫(ぬ)き—をさして行く我は」〈万・四三七四〉
つくし‐びわ【筑紫琵琶】
⇒筑前琵琶(ちくぜんびわ)
つくし‐ぶね【筑紫船】
筑紫地方へ往来する船。筑紫地方で使われた船。「—いまだも来ねばあらかじめ荒ぶる君を見るが悲しさ」〈万・五五六〉
つくし‐へいや【筑紫平野】
福岡・佐賀の両県にまたがり、有明海に面する筑後(ちくご)川流域の平野。米作地帯。福岡県側を筑後平野、佐賀県側を佐賀...
つくし‐りゅう【筑紫流】
箏曲(そうきょく)の流派の一。室町末期に九州久留米の善導寺の僧であった賢順が創始。主として佐賀藩に伝承され、江戸時...
つくしん‐ぼ【土筆坊】
ツクシの別名。
つく・す【尽(く)す】
[動サ五(四)] 1 そのことのために全部を使ってしまう。ある限りを出しきる。「手を—・す」「最善を—・す」 2 ...
つく‐だ【佃】
《「つく(作)りだ(田)」の音変化》 1 耕作する田。作り田。 2 荘園内における領主・荘官・地頭の直接経営地。領...
つくだ‐じま【佃島】
東京都中央区の地名。昔は隅田川河口の単独の島で、江戸初期に摂津国佃(現在の大阪府西淀川区)の漁民が移住、地名の由来...
つくだじまふたりしょぼう【佃島ふたり書房】
出久根達郎の長編小説。明治から昭和の高度成長期にかけての東京の下町を舞台に、二人の男の友情を描く。平成4年(199...
つくだ‐に【佃煮】
《もと江戸佃島で作ったところから》小魚・貝・海藻などを醤油・みりんなどで煮つめた食品。
つくだ‐ぶし【佃節】
1 江戸中期以降、隅田川を往来した遊船の中で芸者などが弾いた三味線の手。また、それに伴う唄。 2 歌舞伎下座音楽の...
つくづくし【土筆】
《「つくつくし」とも》ツクシの別名。《季 春》「—ここらに寺の跡もあり/千代女」
つくつく‐ぼうし【つくつく法師】
《鳴き声から。「法師」は当て字》セミ科の昆虫。体長は翅(はね)の先まで約4.5センチ、暗黄緑色の地に黒紋があり、背...
つく‐づく【熟】
[副] 1 物事を、静かに深く考えたり、注意深く観察したりするさま。よくよく。じっくり。「寝た子の顔を—(と)眺め...
つく‐とり【木菟鳥/木兎鳥】
ミミズクの別名。