つくり【作り/造り】
1 ものをつくること。また、つくられたようす。つくりぐあい。「店の—を変える」「みごとな—の家具」 2 よそおい。...
つくり【旁】
漢字の構成部位の名称の一。左右の組み合わせからなる漢字の右側の部分。字形によって「刂(りっとう)」「彡(さんづくり...
つくり‐あ・げる【作り上げる】
[動ガ下一][文]つくりあ・ぐ[ガ下二] 1 つくりおえる。完成させる。「短期間で家を—・げる」「攻撃型のチームに...
つくり‐あわせ【作り合(わ)せ】
1 二つの合掌形の屋根が接した所。作り合い。 2 赤身の刺身と白身の刺身とを、一皿に調和よく盛り合わせること。
つくり‐あわ・せる【作り合(わ)せる】
[動サ下一][文]つくりあは・す[サ下二] 1 いくつかのものをこしらえて一つにする。「別工程ののち—・せる」 2...
つくり‐い・ず【作り出づ】
[動ダ下二]工夫して作る。こしらえあげる。「かぐや姫のたまふやうに違はず—・でつ」〈竹取〉
つくり‐いだ・す【作り出だす】
[動サ四]「つくりだす」に同じ。「自由幸福の社会を—・す事は」〈鉄腸・雪中梅〉 「今の内裏—・されて」〈徒然・三三〉
つくり‐うた【作り歌/作り唄】
世の出来事などを題材とした俗謡。「その名さまざまの—に、遠国までも伝へける」〈浮・五人女・二〉
つくり‐え【作り絵】
大和絵の技法の一。墨線で下描きし、その上から彩色を施し、最後に人物の顔貌や衣の輪郭などを墨線で精緻(せいち)に描(...
つくり‐えだ【作り枝】
1 金銀などを草木の枝に似せて作ったもの。贈り物・献上物などをつけるのに用いた。「梅の—に雉(きじ)を付けて奉ると...
つくり‐おき【作り置き】
作って置いておくこと。特に、後日活用するために、料理を前もって作って冷蔵・冷凍しておくこと。「—のシチュー」
つくり‐お・く【作り置く】
[動カ五(四)]作って置いておく。道具などを整えて使えるようにしておく。「薬液は—・かずに使う分だけ準備する」
つくり‐おび【作り帯】
簡単に締められるように、あらかじめ結んだ形に加工してある帯。結びと胴の部分が分かれている二部式のものと、一本の帯を...
つくり‐かえ【作り替え】
1 つくりかえること。また、そのもの。 2 中世、利息の制法を逃れるために、利息を元金に書き加え、改めて作った借用...
つくり‐か・える【作り替える】
[動ア下一][文]つくりか・ふ[ハ下二] 1 古いものや今までのものにかえて、新たに作る。「スーツを—・える」 2...
つくり‐かた【作り方】
1 つくる方法。こしらえかた。「菓子の—を教わる」 2 つくったようす。できばえ。できぐあい。「この服の—は粗雑だ」
つくり‐かわ【作り皮/革】
1 毛を取り去った獣皮。なめし革。〈和名抄〉 2 漢字の部首の革偏(かわへん)の異称。また、「革」の字を「皮」と区...
つくり‐がお【作り顔】
とってつけたような不自然な顔つきをすること。また、その顔つき。
つくり‐きょうげん【作り狂言】
1 能狂言などを新しく作ること。また、その作品。 2 作りごとの芝居。ふつう、歌舞伎狂言をいう。
つくり‐こみ【造り込み】
日本刀で、刀身の造形。鎬(しのぎ)造り・平造りなど。
つくり‐こ・む【作り込む/造り込む】
[動マ五(四)] 1 つくって中に入れる。また、中に入れてつくる。「引き出しに仕切りを—・む」 2 手間をかけてつ...
つくり‐ご【作り子】
中世、種子・肥料・農具などを地主から借り受けて耕作した小作農民。地主のためのさまざまな労役義務を負った。名子(なご)。
つくり‐ご【作り碁】
囲碁で、中押(ちゅうお)しでなく、最後まで打って、地(じ)を作り直して数える碁。また、そのように、地合いの差が接近...
つくり‐ごえ【作り声】
地声でない、こしらえた声。また、ある人や動物に似せた声。「—で電話する」
つくり‐ごと【作り言】
実際にはないことを、あるかのように言うこと。また、その言葉。そらごと。うそ。「—にだまされる」
つくり‐ごと【作り事】
1 実際にない出来事をあるかのように作り出した事柄。こしらえごと。「この手記は大部分が—だ」 2 人工を加えて作っ...
つくり‐さ・す【作り止す】
[動サ四]作りかけのままやめる。「まだ—・したる所なれば、はかばかしきしつらひもせでなむありける」〈源・東屋〉
つくり‐ざかや【造り酒屋】
酒を醸造して卸す店。小売りの酒店に対していう。
つくり‐ざけ【造り酒】
酒を醸造すること。また、醸造した酒。醸酒(じょうしゅ)。
つくり‐じ【作り字】
1 日本で、漢字をまねて作った文字。「峠」「辻(つじ)」「畑」など。国字。 2 自分勝手に作った字。 3 物などを...
つくり‐たけ【作り茸】
ハラタケ科のキノコ。マッシュルームとして栽培される。西洋まつたけ。
つくり‐たて【作り立て】
1 つくり終えて間のないこと。また、そのもの。こしらえたて。「—のみそ汁」 2 つくりあげること。また、新たにつく...
つくり‐た・てる【作り立てる】
[動タ下一][文]つくりた・つ[タ下二] 1 化粧や服装が際立つようによそおう。かざりたてる。「頭のてっぺんから足...
つくり‐だ【作り田/佃】
「つくだ(佃)1」に同じ。「—の刈るべき君が御代なればいなふさ山の豊かなりけり」〈夫木・二〇〉
つくり‐だおれ【作り倒れ】
不作のために身代の倒れること。「こちの隣に分限者(ぶげんしゃ)の—があったげな」〈浄・八百屋お七〉
つくり‐だ・す【作り出す】
[動サ五(四)] 1 こしらえる。製作する。生産する。「電気製品を—・す」「優秀な人材を—・す」 2 新たにものを...
つくり‐だち【造り太刀】
木で太刀の形に造ったもの。木太刀。
つくり‐つけ【作り付け】
家具などを壁や床に建物の一部として作ること。また、そのもの。「—の食器棚」
つくり‐つ・ける【作り付ける】
[動カ下一][文]つくりつ・く[カ下二] 1 取り外しのできないように他のものに取り付けて作る。「書棚を—・ける」...
つくり‐つち【作り土】
1 耕地の上層の土。耕作する部分の土壌。 2 園芸用に各種の土壌をまぜ合わせて作った土。
つくり‐て【作り手】
作る人。製作者。「映画の—」
つくり‐どり【作り取り】
田畑の収穫物を年貢として納めず、全部自分の所得とすること。また、その田畑。江戸時代、新田開発などの直後から一定期間...
つくり‐な【作り名】
本名とは別に、本人が作って用いる名。号・字(あざな)など。また、いつわりの名。偽名。
つくり‐なお・す【作り直す】
[動サ五(四)]悪いものをよいものに作りかえる。「服を—・す」
つくり‐なき【作り泣き】
悲しくもないのに泣くふりをすること。また、その泣き方。うそなき。そらなき。
つくり‐な・す【作り成す/作り為す】
[動サ四]そのような状態につくりあげる。「前栽の草木まで、心のままならず—・せるは」〈徒然・一〇〉
つくり‐にわ【造り庭】
庭師などの手を加えて風情(ふぜい)のあるようにつくった庭。「—の灯籠の灯影」〈秋声・足迹〉
つくり‐ばな【造り花】
紙や布地などで花の形に似せて作ること。また、その花。ぞうか。
つくり‐ばなし【作り話】
ないことをいかにも本当らしく作った話。また、事実ではなく想像で作った話。うその話。「—にまんまとのせられる」
つくり‐ひげ【作り髭】
1 髭のない人が髭のあるように見せるためにつけるもの。かりひげ。つけひげ。 2 昔、蝋(ろう)と松脂(まつやに)を...