つぼ【坪】
1 尺貫法の単位。 ㋐土地や建物の面積の単位。1坪は6尺平方で、約3.3平方メートル。田地の一歩(いちぶ)と等しい...
つぼ【壺】
《古くは「つほ」》 1 胴がふくらみ、口が狭くなった形の容器。陶製・木製・ガラス製などがある。 2 ばくちで、采(...
つぼ‐あたり【坪当(た)り】
1坪相当の値段に換算すること。1坪につき。「—の地価」
つぼ‐あぶみ【壺鐙】
壺を横にした形で、その中に足先を入れる鐙。唐様の鞍具に用いる。
つぼ‐あみ【坪網/壺網】
定置網の小形のもので、身網を多角的に建て回し、その角に壺とよぶ袋網を付けたもの。
つぼい【坪井】
姓氏の一。 [補説]「坪井」姓の人物坪井九馬三(つぼいくめぞう)坪井正五郎(つぼいしょうごろう)坪井信道(つぼいし...
つぼい【壺井】
姓氏の一。 [補説]「壺井」姓の人物壺井栄(つぼいさかえ)壺井義知(つぼいよしちか)
つぼ・い
[形][文]つぼ・し[ク]《中世・近世語》 1 入口などがすぼまっている。「眼ワ—・ウ、シカモ出テ」〈天草本伊曽保...
つぼい‐くめぞう【坪井九馬三】
[1859〜1936]歴史学者。大坂の生まれ。東京帝大教授。科学的、実証的な歴史学研究法を導入した。著「史学研究法...
つぼい‐さかえ【壺井栄】
[1900〜1967]小説家。香川県小豆島の生まれ。詩人壺井繁治と結婚後、プロレタリア文学運動に参加。作「暦」「柿...
つぼ‐いし【壺石】
石灰分や鉄分で固化された壺状の団塊。直径5〜10センチの球または楕円状で、中空。岐阜県土岐(とき)市に産するものは...
つぼい‐しょうごろう【坪井正五郎】
[1863〜1913]人類学者。江戸の生まれ。東大教授。日本の人類学・考古学の創始者の一人。東京人類学会を創立。日...
つぼい‐しんどう【坪井信道】
[1795〜1848]江戸後期の蘭方医。美濃の人。名は道。号、誠軒など。江戸で開業後、萩藩の侍医。門下に緒方洪庵・...
つぼい‐とこく【坪井杜国】
[?〜1690]江戸前期の俳人。尾張の人。米穀商を営む。松尾芭蕉の弟子で、「笈(おい)の小文(こぶみ)」の旅に同行した。
つぼい‐よしちか【壺井義知】
[1657〜1735]江戸中期の有職故実家。河内(かわち)の人。名は「よしとも」とも。号、鶴翁など。通称、安左衛門...
つぼ‐いり【壺入り】
1 壺に入っていること。また、そのもの。 2 江戸時代、客が揚屋に行かないで、直接なじみの遊女・野郎の抱え主の家で...
つぼうち【坪内】
姓氏の一。 [補説]「坪内」姓の人物坪内逍遥(つぼうちしょうよう)坪内道典(つぼうちみちのり)
つぼうち‐しょうよう【坪内逍遥】
[1859〜1935]評論家・小説家・劇作家。美濃の生まれ。本名、雄蔵。別号、春廼舎朧(はるのやおぼろ)など。文学...
つぼうち‐みちのり【坪内道典】
[1914〜1997]プロ野球選手・監督。愛媛の生まれ。昭和11年(1936)大東京に入団し、脚力を生かして盗塁王...
つぼ‐おり【壺折】
1 小袖・袿(うちき)などの裾(すそ)をたくし上げ、腰のあたりを紐(ひも)で結び留めてから折り下げること。→壺装束...
つぼ‐かざり【壺飾り】
茶道で口切りの茶事のとき、葉茶を詰めた茶壺を封をしたまま床に飾ること。また、その茶壺を拝見する作法。
つぼ‐かび【壺黴】
遊走子と配偶子の後端に1本の鞭毛をもつ菌類の総称。淡水や土壌に広く分布し、寄生や腐生で生活する。 [補説]カエルツ...
つぼ‐がね【壺金】
開き戸の開閉のために打つ環状の金具。肘金(ひじがね)を受けるのに用いる。ひじつぼ。
つぼ‐がり【坪刈(り)】
田地1坪の稲を刈り取り、それを基礎として全体の収穫量を算出すること。
つぼきり‐の‐けん【壺切りの剣】
皇太子相伝の守り刀。立太子のとき、天皇から授けられるもので、代々皇位継承者のしるしとして伝承された。つぼきりのつる...
つぼ‐ぎり【壺錐】
刃が半円形の錐。木材に円い穴をあけるのに用いる。通し錐。円錐(まるぎり)。
つぼ‐くさ【壺草/坪草】
1 セリ科の多年草。野原に生え、茎は地をはい、節からひげ根を出す。葉は円形で長い柄があり、夏に淡紅紫色の小花が咲く...
つぼ‐くち【壺口】
1 壺の口。「—の狭い花瓶」 2 口をつぼめてとがらせること。また、その口付き。おちょぼ口。「娘というものは—をし...
つぼ‐ごえ【壺肥】
種まきや移植の際、あらかじめ穴を掘って施しておく肥料。
つぼさか【壺阪/壺坂】
奈良県中北部、高市郡高取町の地名。高取山のふもとにある。 (壺坂)「壺坂霊験記」の通称。
つぼさか‐でら【壺阪寺】
奈良県高市郡高取町にある真言宗豊山(ぶざん)派の寺、壺阪山南法華寺の通称。開創は大宝3年(703)、開山は弁基とい...
つぼさかれいげんき【壺坂霊験記】
浄瑠璃。世話物。一段。原作者未詳。浄瑠璃「観音霊場記」に2世豊沢団平・加古千賀夫妻が補訂・作曲。明治12年(187...
つぼ‐ざら【壺皿】
1 本膳(ほんぜん)料理に用いる、小さくて深い食器。煮物などを盛る。 2 ばくちの采(さい)を入れて伏せるのに用い...
つぼ‐しょうぞく【壺装束】
⇒つぼそうぞく
つぼ‐すう【坪数】
坪を単位として表した面積。
つぼ‐すみれ【壺菫/坪菫/菫菜】
1 スミレ科の多年草。山野に生え、高さ10〜20センチ。葉は腎臓形で柄が長い。春、花柄を出し、紫色のすじのある白い...
つぼ‐せんざい【坪前栽/壺前栽】
中庭に植え込んだ前栽。「御前の—の、いとおもしろきさかりなるを」〈源・桐壺〉
つぼ‐そうぞく【壺装束】
平安時代から鎌倉時代にかけて、上・中流の女子が徒歩で外出または旅行する際の服装。小袖・単(ひとえ)・袿(うちき)な...
つぼ‐そで【壺袖】
1 袂(たもと)のない袖。筒袖。 2 鎧(よろい)の胴丸・腹巻きの袖の一。上部が広く、下の方がしだいに狭く作られている。
つぼた‐じょうじ【坪田譲治】
[1890〜1982]小説家・児童文学者。岡山の生まれ。「赤い鳥」などを通して日本の新しい創作童話の世界を開拓した...
つぼ‐たんか【坪単価】
土地1坪(約3.3平方メートル)当たりの価格。また、家屋などを建てる際の、1坪当たりの建築費。
つぼ‐だい【壺鯛】
カワビシャ科の海水魚。全長約30センチ。側扁し、背びれ・しりびれ・腹びれのとげは強大。南日本の深海底にすむ。食用。
つぼ‐つけ【坪付け】
古代・中世、坪ごとに田畑の所在地や面積を示すこと。また、その帳簿。損田(そんでん)の数などを記入し、それに基づいて...
つぼ‐つぼ【壺壺】
子供の玩具の一。底が平たく、中ほどがふくれ、口の狭い土器。これを回すと、つぼつぼと鳴るという。近世、伏見稲荷で売られた。
つぼつぼ‐ぐち【壺壺口】
「壺口(つぼくち)2」に同じ。
つぼ‐づけ【壺漬(け)】
山川漬(やまがわづ)け。また、それを小口切りにし、醤油などで漬け直したもの。
つぼ‐づめ【坪詰(め)】
江戸時代、土地測量の際に端数の出たとき、一定の基準に従いこれを加除して長さまたは面積を決めたこと。
壺(つぼ)に嵌(は)ま・る
1 急所をついている。「—・った見方」 2 見込みどおりになる。「企画が—・って売り上げが伸びる」
つぼ‐にわ【坪庭/壺庭】
建物と建物との間や、敷地の一部につくった小さな庭。
つぼ‐ぬき【壺抜き】
魚のえらぶたの間から内臓とえらを抜き出すこと。筒抜き。