つまさき‐だ・つ【爪先立つ】
[動タ五(四)]伸び上がるように足の指先で立つ。つまだつ。「—・って人の背後からのぞきこむ」
つま‐さだめ【夫定め/妻定め】
[名](スル)自分の夫または妻を定めること。「—するものの先ず心得べき事あるを」〈鴎外訳・即興詩人〉
つまさ・れる
[動ラ下一][文]つまさ・る[ラ下二] 1 強く心を動かされる。「人の情けに—・れる」 2 自分の身にひきくらべて...
つまし・い【倹しい/約しい】
[形][文]つま・し[シク]生活ぶりなどがぜいたくでない。地味で質素である。「—・い暮らし」 [派生]つましげ[形...
つま‐しらべ【爪調べ】
箏(そう)などを奏する前に、調子を整えるために弾かれる短い旋律。
つま‐じるし【爪標/爪印】
書物の問題のある所、重要な所などに、つめでつけておくしるし。
つま‐じろ【端白】
1 縁の白いこと。また、そのもの。 2 馬などの足先が白いこと。
つま‐ずき【躓き】
1 つまずくこと。 2 失敗。過失。あやまち。「さしたる—もなく任期を終える」
つま‐ず・く【躓く】
[動カ五(四)]《「爪(つま)突く」の意》 1 歩いていて、誤って足先を物に突き当ててよろける。けつまずく。「石に...
躓(つまず)く石(いし)も縁(えん)の端(はし)
石につまずくというようなちょっとしたことも前世からの約束事である。袖すり合うも他生(たしょう)の縁。
つまたちのよくぼう【妻たちの欲望】
推理作家、夏樹静子によるノンフィクション作品。夢を追い、自らの欲望に忠実に生きはじめた9人の妻たちの姿を描く。平成...
つま‐だか【褄高】
和服の褄を高くとった着付けのしかた。
つま‐だち【爪立ち】
[名](スル)足のつま先で立つこと。「—して棚の上をのぞく」
つま‐だ・つ【爪立つ】
[動タ五(四)]「爪先立つ」に同じ。「—・って塀の向こうを見る」 [動タ下二]「つまだてる」の文語形。
つま‐だ・てる【爪立てる】
[動タ下一][文]つまだ・つ[タ下二]つま先で立つようにする。「足を—・てて人垣の中をのぞき込む」
つま‐づま【端端】
物事のはしばし。すみずみ。「—合はせて語る虚言(そらごと)は恐しき事なり」〈徒然・七三〉
つま‐で【枛手】
荒削りした、かどのある材木。角材。「衣手の田上山の真木さく檜(ひ)の—を」〈万・五〇〉
つま‐どり【褄取り】
1 着物の褄を手でつまんで持ち上げること。 2 相撲のきまり手の一。相手の足首またはつま先を取って後ろに引き上げて...
つまとり‐そう【褄取草】
サクラソウ科の多年草。高山に生え、高さ約10センチ。茎の上部に細長い葉が数枚集まってつく。夏、白い花を開く。花冠は...
つまとわたし【妻と私】
江藤淳の随筆。副題「41年間連れ添った愛妻への鎮魂記」。平成11年(1999)「文芸春秋」誌に発表。著者の生前に発...
つま‐ど【妻戸】
1 寝殿造りで、殿舎の四隅に設けた両開きの板扉。 2 家の端方にある開き戸。
つま‐どい【夫問ひ/妻問ひ】
恋い慕って言い寄ること。特に、男が女のもとへ通って求婚すること。「いにしへのますら壮士(をとこ)の相競ひ—しけむ葦...
つまどい‐こん【妻問婚】
婚姻形式の一。夫婦が結婚後も同居せず、夫が妻の家に通うもの。
つま‐ど・う【夫問ふ/妻問ふ】
[動ハ四]恋い慕って言い寄る。求婚する。「いにしへの小竹田壮士(しのだをとこ)の—・ひし菟原処女(うなひをとめ)の...
つまど‐ぐち【妻戸口】
寝殿造りなどの妻戸になっている出入り口。
つまどり‐おどし【褄取威】
鎧(よろい)の威の一。袖や草摺(くさずり)の端を斜めに、地色とは別の色で威したもの。
つま‐ど・る【褄取る】
[動ラ五(四)] 1 着物の褄を手でつまんで持ち上げる。「着流しの裾を—・って歩く」 2 鎧(よろい)の袖や草摺(...
つま‐なし【妻梨】
梨のこと。「梨」に「無し」を掛けて用いる。「もみち葉のにほひは繁し然れども—の木を手折(たを)りかざさむ」〈万・二...
つまのおんなともだち【妻の女友達】
小池真理子の短編小説。平成元年(1989)、第42回日本推理作家協会賞にて短編および連作短編集部門賞受賞。
つま‐の‐こ【夫の子/妻の子】
夫婦などが、互いに相手を親しんで呼ぶ語。「佐保渡り我家(わぎへ)の上に鳴く鳥の声なつかしき愛(は)しき—」〈万・六六三〉
つま‐の‐みこと【夫の命/妻の命】
夫婦などが、互いに相手を敬って呼ぶ語。「はしきよし—も明け来れば門に寄り立ち」〈万・三九六二〉
つま‐はじき【爪弾き】
[名](スル) 1 人さし指や中指を親指の腹に当て、強くはじくこと。嫌悪・軽蔑・非難などの気持ちを表すしぐさ。 2...
つま‐はずれ【褄外れ/爪外れ】
着物の褄のさばき方。転じて、身のこなし。「しとやかな—で、膝(ひざ)をついた」〈野上・迷路〉
つまびら‐か【詳らか/審らか】
[形動][文][ナリ]《「つばひらか」の音変化。古くは「つまひらか」》くわしいさま。物事の細かいところまではっきり...
つま‐びき【爪弾き】
[名](スル)弦楽器を指先ではじいて鳴らすこと。つめびき。「三味線を—する」
つま‐び・く【爪弾く/爪引く】
[動カ五(四)] 1 弦楽器を指先ではじいて鳴らす。「ギターを—・く」 2 弓の弦を指先ではじく。「梓弓—・く夜音...
つま‐びさし【妻庇/妻廂】
建物の妻側につけた庇。
つま‐べに【爪紅】
1 女性の化粧で、指の爪に紅を塗ること。また、それに用いる紅。マニキュア。ペディキュア。 2 ホウセンカの別名。つ...
つまべに‐ちょう【褄紅蝶】
シロチョウ科のチョウ。翅(はね)は開張約10センチで白色、前翅の端に黒褐色に縁どられた橙紅色の紋がある。九州南端か...
つまま◦れる【摘まれる/撮まれる/抓まれる】
[連語]《動詞「つまむ」の未然形+受身の助動詞「れる」》「摘む4」に同じ。「狐(きつね)に—◦れる」
つまみ【摘み/撮み/抓み】
1 つまむこと。また、つまんだ量。「ひと—の塩」 2 つまんで持つように器具などに取り付けた部分。「ボリュームの—...
つまみ‐あらい【摘み洗い】
[名](スル)衣服などの汚れた部分だけをつまんで洗うこと。「襟を—する」
つまみ‐ぐい【摘み食い】
[名](スル) 1 指でつまんで食べること。「味見のために—する」 2 こっそり盗み食いをすること。「来客用の菓子...
つまみ‐ざいく【撮み細工】
江戸初期からの伝統的な手芸で、薄絹や薄紙などの小片を三角に折り、つまんでのり付けしながら花鳥や蝶などの形をつくるも...
つまみ‐しんこく【摘み申告】
脱税の手段の一。確定申告の際に、所得の一部だけを申告すること。
つまみ‐だ・す【摘み出す/撮み出す】
[動サ五(四)] 1 指先などでつまんで外へ出す。「水面に浮いたごみを—・す」 2 人を力ずくで外へ引きずり出す。...
つまみ‐と・る【摘み取る/撮み取る】
[動ラ五(四)]指先などでつまんでとる。「雑草を—・る」
つまみ‐な【摘み菜/撮み菜】
カブ・ダイコンなどの、まびき取った菜。まびき菜。《季 秋》「椀に浮く—うれし病むわれに/久女」
つまみ‐ぬい【撮み縫い】
布を折り、その折り山をつまんで縫うこと。別布をつけずに四つ身の衽(おくみ)や長ジュバンの襟などをつくるときに用いる。
つまみ‐もの【摘み物】
「摘(つま)み3」に同じ。