手(て)が上(あ)が・る
1 芸事などの技が上達する。腕が上がる。「料理の—・る」 2 書の技量が上がる。「—・って入選する」 3 飲酒の量...
手(て)が空(あ)・く
仕事が一段落するなどして暇ができる。「—・いたら手伝ってくれ」
手(て)が空(あ)けば口(くち)が開(あ)く
仕事がなくなると生活できなくなる。また、暇になるとむだ話を始める。
手(て)が有(あ)・る
1 人手がある。働き手がある。 2 手段・方策がある。「まだ挽回のための—・る」
て‐がい【手飼い】
生き物を自分で世話して飼うこと。また、その生き物。「—の猫」
て‐がい【手蓋】
籠手(こて)の異称。
てがい‐もの【手掻物/転害物】
鎌倉時代から室町時代にかけて、手掻包永(てがいかねなが)を祖とする刀工たちの鍛えた刀。この一派が奈良東大寺の転害門...
手(て)が要(い)・る
多くの人手が必要である。「—・る仕事」
手(て)が後(うし)ろに回(まわ)・る
《後ろ手にしばられるところから》悪事を働いて捕らえられる。「使い込みが発覚して—・る」
て‐がえし【手返し】
1 餅搗(もちつ)きのとき、臼(うす)の中の餅を手でこね返すこと。また、その役。 2 古着を縫いなおすこと。「明日...
手(て)が掛(か)か・る
1 手数を必要とする。世話がやける。「幼い子供に—・る」 2 手でつかんだ状態になる。「刀の柄(つか)に—・る」
て‐がかり【手掛(か)り/手懸(か)り】
1 手をかける所。よじ登るときにとりつく所。「—のない一枚岩」 2 問題を解決するためのいとぐち。「捜査の—をつか...
て‐がき【手書(き)/手描(き)】
1 印刷したりタイプライターなどを使ったりしないで、自分で文字や絵を書くこと。また、書いたもの。「—の年賀状」 2...
て‐がき【手舁き】
輿(こし)などの乗り物の棒を肩にかつがず、手で支えて運ぶこと。「御乗物—に舁き据ゑ」〈浄・忠臣蔵〉
手(て)が利(き)・く
技量がすぐれている。「いと手利きたる御心ばへなりな」〈大鏡・道長下〉
てがき‐にゅうりょく【手書(き)入力】
パソコンのマウスやペンタブレットを用いて、紙に記すときのように画面上で文字を書き、入力する方式。スマートホンなどの...
てがき‐もじにゅうりょく【手書(き)文字入力】
⇒手書き入力
てがきもじ‐にんしき【手書き文字認識】
手書きされた文字を、コンピューターで扱える文字(文字コード)に変換する機能。
手(て)が切(き)・れる
1 関係がなくなる。縁が切れる。「悪い仲間と—・れる」 2 紙幣などの真新しいさまの形容に用いる。「—・れそうな新札」
て‐が・ける【手掛ける/手懸ける】
[動カ下一][文]てが・く[カ下二] 1 みずからその物事を扱う。「—・けたことのない仕事」 2 心をこめて世話や...
手(て)が込(こ)・む
手間がかかっている。物事が複雑である。「—・んだ彫り物」「—・んだ手口」
て‐がさ【手傘】
手に持ってさす傘。差し傘。
手(て)が下(さ)が・る
1 腕前が鈍る。「三味線の—・る」 2 字がへたになる。「しばらく筆を持たないとすぐ—・る」 3 飲酒の量が減る。...
て‐かし【手枷/手械/手桎】
《「てがし」とも》「てかせ」に同じ。「行くほどはなはの鎖につながれて思へば悲し—首かし」〈聞書集〉
手(て)がす・く
「手が空(あ)く」に同じ。「仕事が一段落して—・く」
て‐かせ【手枷/手械/手桎】
《「てがせ」とも》 1 囚人などの手にはめてその自由を奪う刑具。てかし。→足枷(あしかせ) 2 思いどおりの行動を...
て‐がた【手形】
1 手の形。物についた、手の形の跡。「たたかれた背中に—が残る」 2 てのひらに墨などを塗って、紙などに押した手の...
て‐がた・い【手堅い】
[形][文]てがた・し[ク] 1 やり方が堅実で、あぶなげがない。はでな面はないが確実である。「—・い商売」 2 ...
てがた‐いし【手形石】
神が降臨したしるしに手形をつけて残したといわれる神聖な石。足形を残したものを足跡(あしあと)石という。
てがた‐うけとりにん【手形受取人】
手形金額の支払いを受ける者または受ける者を指図する者として、その名を手形上に記載された者。
てがた‐うらがきにん【手形裏書人】
手形上の権利を他の者に移転するため、手形に裏書をする者。
てがた‐かしつけ【手形貸付】
貸付先に自己を振出人、銀行を受取人とし、貸付金額を額面とする約束手形を振り出させ、銀行はその手形額面から満期までの...
てがた‐かんじょう【手形勘定】
簿記で、手形上の債権・債務を処理するために設ける勘定。受取手形勘定・支払手形勘定がある。
てがた‐こうい【手形行為】
手形上になされる法律行為。為替手形の振出・裏書・引受・保証・参加引受、約束手形の振出・裏書・保証をいう。
てがた‐こうかんじょ【手形交換所】
一定の地域内にある多数の金融機関が一定の時刻に集合し、各金融機関が持ち寄った他行を支払場所とする手形・小切手などを...
てがたこうかんじょ‐とりひきていししょぶん【手形交換所取引停止処分】
⇒取引停止処分
てがた‐こうべん【手形抗弁】
手形上の請求を受けた者が、その請求を拒否するために主張しうる事由。
てがた‐さいけん【手形債権】
手形に表記されている金額の給付を目的とする金銭債権。
てがた‐しはらいにん【手形支払人】
為替手形で、振出人から手形金額の支払いを委託され、その名を手形上に記載された者。
てがた‐しょじにん【手形所持人】
手形を正当に所持する者。手形の受取人のこと。→手形受取人
てがた‐そしょう【手形訴訟】
手形・小切手による金銭の支払い請求およびそれに付帯する法定利率での損害賠償請求について、迅速な裁判と権利の実現を図...
て‐がたな【手刀】
手の指をそろえてのばし、刀のように用いること。
てがた‐なかがいにん【手形仲買人】
⇒ビルブローカー
手刀(てがたな)を切(き)・る
相撲で、勝ち力士が土俵の上で、行司から懸賞金を受け取るときの作法。右手を手刀にして中央・右・左、または左・右・中央...
てがた‐ひきうけ【手形引受】
為替手形の支払人が、手形上に引受などの文字を記載して署名し、手形金額の支払義務を負担する手形行為。
てがた‐ふりだしにん【手形振出人】
手形に振出人として記載された者。
てがた‐ほう【手形法】
手形に関する法律関係を規律する私法法規の総称。狭義には昭和7年(1932)制定の手形法をいう。
てがた‐ほしょう【手形保証】
手形の振出人・引受人・裏書人など手形債務者の債務を、他の者が手形上において保証すること。
てがた‐わりびき【手形割引】
手形の所持人が満期前に現金化したいとき、銀行などの金融機関に依頼して手形金額から満期までの利息を差し引いた金額を受...
て‐がって【手勝手】
1 手で扱うぐあい。「—のわるい、取っつき悪(にく)い感じの玄関に立った」〈万太郎・春泥〉 2 「手加減2」に同じ。