てっ‐ぽう【鉄砲/鉄炮】
1 火薬の爆発に伴うガス圧によって弾丸を発射する金属製の火器。ふつう小銃をいう。古くは大砲をも称した。 2 《形が...
てっ‐ぽう【徹法】
中国、周代の税法。公田4を耕作し、その収穫を税として納入した制度。
てっぽう‐あえ【鉄砲和え】
からし酢味噌でネギと魚・貝などをあえたもの。名は、からしが効くところからとも、ネギの芯(しん)が抜けるのが鉄砲に似...
てっぽう‐あしがる【鉄砲足軽】
鉄砲を持って従軍した歩卒。
てっぽう‐あめ【鉄砲雨】
激しく降る弾丸のような大粒の雨。「用意に持つや袂迄—のしだらでん」〈浄・忠臣蔵〉
てっぽう‐あらため【鉄砲改】
江戸幕府の職名。関八州内の庶民が所持している鉄砲を監視・検査したもの。貞享4年(1687)設置、享保4年(1719...
てっぽう‐うお【鉄砲魚】
スズキ目テッポウウオ科の淡水魚。全長約20センチ。体は卵形で側扁し、口先がとがり、淡灰褐色の地に6本の黒色の横帯が...
てっぽう‐うち【鉄砲打ち】
1 鉄砲をうつこと。また、その人。 2 鉄砲を使って猟をすること。狩猟。また、狩猟家。「—に行く」
てっぽう‐えび【鉄砲蝦】
テッポウエビ科の甲殻類。体長約5センチのエビ。浅海の砂泥底に穴を掘ってすむ。第1歩脚ははさみになるが左右で大きさが...
てっぽう‐かご【鉄砲籠】
目を粗く編んだ筒状の竹かご。
てっぽう‐かじ【鉄砲鍛冶】
鉄砲を作る職人。
てっぽう‐かた【鉄砲方】
江戸幕府の職名。若年寄の支配に属し、鉄砲の製造や射撃の教授などを担当した。のち、井上・田付両氏の世襲。
てっぽう‐きず【鉄砲傷】
鉄砲でうたれた傷。銃傷。銃創。
てっぽう‐ぐすり【鉄砲薬】
銃砲に用いる火薬。
てっぽう‐ぐみ【鉄砲組】
武家時代に、鉄砲を持って護衛や戦闘に従事した部隊。
てっぽう‐ざま【鉄砲狭間】
鉄砲をうつために城壁などに設けた小窓。銃眼。
てっぽう‐しゅう【鉄砲衆】
安土桃山時代、鉄砲のことをつかさどった武士。
てっぽう‐じる【鉄砲汁】
フグの肉を実とした汁。ふぐ汁。→鉄砲5
てっぽう‐ず【鉄砲洲】
東京都中央区湊辺りの旧称。隅田川西岸の砂州で、江戸幕府の鉄砲の試射地であったところからという。
てっぽう‐ぜき【鉄砲堰】
鉄砲流しのために設ける堰。
てっぽう‐そで【鉄砲袖】
細長い袖のつけ根に三角形の襠(まち)を入れた筒袖。また、その袖のついた衣服。
てっぽう‐だま【鉄砲玉】
1 鉄砲の弾丸。銃弾。 2 黒砂糖などを煮詰めて作った飴玉(あめだま)。 3 行ったきり帰ってこないこと。また、返...
てっぽう‐ながし【鉄砲流し】
堰(せき)を築いて川水を貯(た)め、そこに山出しの木材を集めておき、一気に堰を開いて木材を流し出して運搬する方法。...
てっぽう‐ばなし【鉄砲話】
うその話。ほら。「—のそが中にも、虚(うそ)から出たる実がのうては」〈魯文・西洋道中膝栗毛〉
てっぽう‐ばら【鉄砲腹】
鉄砲で自分の腹をうちぬいて死ぬこと。
てっぽう‐ひゃくにんぐみ【鉄砲百人組】
江戸幕府の職名。若年寄の支配に属し、同心100人ずつで編制した鉄砲組。甲賀組・伊賀組・根来組・二十五騎組の4組があ...
てっぽう‐ぶぎょう【鉄砲奉行】
江戸幕府の職名。二条城と大坂城に置かれ、それぞれ京都所司代・大坂定番の支配のもとで、鉄砲に関することをつかさどった。
てっぽう‐ぶろ【鉄砲風呂】
鉄砲2を取り付けた据え風呂。
てっぽう‐まき【鉄砲巻(き)】
干瓢(かんぴょう)を芯(しん)にした細い海苔(のり)巻き。鉄砲の砲身に似るところからいう。
てっぽう‐みず【鉄砲水】
山崩れでせき止められた水や、集中豪雨による増水などが、一時に激しく流れ下るもの。
てっぽう‐みせ【鉄砲見世/鉄砲店】
1 鉄砲などの火器を売る店。 2 江戸新吉原のおはぐろどぶに沿って並んでいた最下級の遊女屋。また、そこの遊女。また...
てっぽう‐むし【鉄砲虫】
カミキリムシやタマムシの幼虫。木に穴をあけ、中に鉄砲玉のように入っている。《季 夏》
てっぽう‐やき【鉄砲焼(き)】
料理の一。魚や鳥の肉にとうがらし味噌を塗って焼いたもの。
てっぽう‐ゆり【鉄砲百合】
ユリ科の多年草。高さ0.5〜1メートル。葉は長楕円形。初夏、白色で香りのあるらっぱ状の花が横向きに咲く。屋久島、沖...