とおし‐ぎり【通し錐】
「壺錐(つぼぎり)」に同じ。
とおし‐げいこ【通し稽古】
演劇・オペラ・バレエなどで、途中で中断することなく、本番どおりに行うけいこ。通常、衣装を着けて行う。ドレスリハーサ...
とおし‐けん【通し券】
「通し切符」に同じ。
とおし‐だな【通し棚】
⇒通り棚
とおし‐ちがいだな【通し違い棚】
⇒通り違い棚
とおし‐ばしら【通し柱】
木造建築で、土台から軒桁(のきげた)まで通した継ぎ目のない柱。→管柱(くだばしら)
とおし‐ばんごう【通し番号】
対象全部に対し、初めから終わりまで一続きにつける番号。
とおし‐びきゃく【通し飛脚】
江戸時代、途中で人を替えずに、目的地まで一人で行く飛脚。
とおし‐ボルト【通しボルト】
貫通している通り穴に、ナットとともに用いる、最も一般的なボルト。
とおし‐や【通し矢】
1 遠くの的を矢で射通すこと。また、その矢。 2 平安末期、京都の三十三間堂で始められた弓術。三十三間堂裏側広縁の...
とお‐しろ・し
[形ク] 1 大きく堂々たる様子である。雄大である。「天ざかる鄙(ひな)にしあれば山高み川—・し」〈万・四〇一一〉...
とお・す【通す/徹す/透す】
[動サ五(四)] 1 ㋐一方から他方へ突き抜けさせる。「針に糸を—・す」 ㋑まんべんなくゆきわたらせる。「中まで十...
とおせん‐ぼう【通せん坊】
1 両手を広げて道をふさぎ、人が通れないようにする子供の遊び。とおせんぼ。 2 通路をふさいで、行く先や交通をさえ...
とお‐ぜめ【遠攻め】
遠方より攻めること。遠くから囲んで軍勢が攻め寄ること。
とお‐そ・く【遠そく】
[動カ四]遠く離れる。遠ざかる。「明日香川川門(かはと)を清み後れ居て恋ふれば都いや—・きぬ」〈万・四二五八〉
とお‐だんご【十団子】
昔、駿河の宇津ノ谷(うつのや)峠のふもとで売っていた名物団子。黄・白・赤に染めた小さな団子を10個ずつ麻糸や竹ぐし...
とおっ‐ぱしり【遠っ走り】
[名](スル)遠くまで出かけること。遠出(とおで)。「新車で—する」
とお‐つ【遠つ】
[連語]《「つ」は「の」の意の格助詞》遠くの。遠くにある。「霰(あられ)降り—大浦に寄する波よしも寄すとも憎くあら...
とおつおうみ【遠淡海/遠江】
浜名湖のこと。琵琶湖を「近つ淡海」というのに対し、都から遠い湖の意。また、遠江(とおとうみ)の古称。「—引佐(いな...
とお‐つ‐おや【遠つ祖】
1 先祖。祖先。「中臣の—天児屋命(あまのこやねのみこと)」〈祝詞・中臣寿詞〉 2 祖父母の祖父。高祖父。〈和名抄〉
とお‐つ‐かみ【遠つ神】
[名]遠い昔、神であったころの先祖。「天降り来ましし伊支等(いきら)が—」〈出雲国風土記〉 [枕]「大君(おほきみ...
とお‐つ‐くに【遠つ国】
遠くの国。遠方にある国。「—黄泉(よみ)の界(さかひ)に延(は)ふつたの己(おの)が向き向き」〈万・一八〇四〉
とお‐つ‐ひと【遠つ人】
[枕] 1 遠くにいる人を待つ意から、「松」「松浦(まつら)(=地名)」にかかる。「—松の下道(したぢ)ゆ」〈万・...
とお‐つら【十列】
賀茂の祭りのときなどに近衛の官人によって行われた一種の競馬。また、それを行う人。馬を10頭並べて走ったもの、また、...
とお‐づま【遠夫】
遠く離れている夫。会うことのまれな夫。また特に、七夕の牽牛(けんぎゅう)星のこと。「—の来べき秋なりいとのあみの玉...
とお‐づま【遠妻】
遠く離れている妻。会うことのまれな妻。また七夕の織女星。「天の川川風すずし—のいつかと待ちし秋や来ぬらん」〈夫木・一〇〉
とお‐で【遠出】
[名](スル) 1 遠くへ出かけること。遠あるき。「郊外まで—する」 2 芸者が自分の属する地域から離れて、客と旅...
十(とお)で神童(しんどう)十五(じゅうご)で才子(さいし)二十(はたち)過(す)ぎては只(ただ)の人(ひと)
幼いころは非常にすぐれていると思われていた人も、たいていは成長するにつれて平凡な人と変わりなくなってしまうこと。
とおとうみ【遠江】
旧国名の一。現在の静岡県西部。遠淡海(とおつおうみ)(浜名湖)のある国の意。遠州。
とおとうみさんちゅう【遠江山中】
葛飾北斎による風景版画のシリーズ「富嶽三十六景」の作品の一。遠江は現在の静岡県。山の中で木挽(こび)き職人が巨大な...
とおとうみ‐の‐くに【遠江国】
⇒遠江
とおどお‐し・い【遠遠しい】
[形][文]とほどほ・し[シク] 1 長らく行き来がない。疎遠である。「須田とは、…自然—・くはなっていたけれど」...
とお‐なが・し【遠長し】
[形ク] 1 遠くはるかである。「富士の嶺のいや—・き山路をも妹がりとへばけによはず来ぬ」〈万・三三五六〉 2 永...
とお‐なり【遠鳴り】
遠くから、また、遠くまで鳴りひびくこと。また、その音。「潮の—」
とお‐ね【遠音】
遠くの方から、また、遠くまで聞こえる音。とおと。「—に響く夕べの鐘」
とおの【遠野】
岩手県中東部の市。もと南部氏の一族八戸(はちのへ)氏の城下町。古くから南部駒の産地であり、馬の競り市が行われる。ま...
とお‐の‐いましめ【十の戒め】
仏教の十戒(じっかい)のこと。
とお‐の・く【遠退く】
[動カ五(四)] 1 遠くに離れる。遠ざかる。「寒さが—・く」「話し声が—・く」 2 関係が薄くなる。疎遠になる。...
とお‐の‐くに【遠の国】
遠くの国。えんごく。「家人(いへびと)は待ち恋ふらむに—いまだも着かず」〈万・三六八八〉
とお‐の・ける【遠退ける】
[動カ下一][文]とほの・く[カ下二]とおざける。「人を—・けて話す」
とおの‐し【遠野市】
⇒遠野
とおの‐はるか【遠野遥】
[1991〜 ]小説家。神奈川の生まれ。令和元年(2019)、「改良」で文芸賞を受賞し作家デビュー。「破局」で第1...
とお‐の‐みかど【遠の朝廷】
都から遠く離れた地方にある政庁。陸奥(むつ)の鎮守府や諸国の国衙(こくが)などをさす。万葉集では大宰府や官家(朝鮮...
とおのものがたり【遠野物語】
民間伝承の記録書。柳田国男著。明治43年(1910)刊。岩手県遠野郷に伝わる説話・民間信仰・年中行事などについての...
とお‐のり【遠乗り】
[名](スル)馬や車などに乗って、遠方へ出かけること。「自動車で—する」
とお‐ひがた【遠干潟】
遠くまで潮の引いた潟。〈日葡〉
とお‐び【遠火】
1 遠くでたく火。 2 物を火からはなして煮たり焼いたりすること。「魚を—で焼く」
とお‐ぼえ【遠吠え】
[名](スル) 1 犬や狼などが遠くで声を長く引いてほえること。また、その声。 2 自分より強い者に直接には手向か...
とお‐まき【遠巻(き)】
接近しないで、遠くの方からとりまくこと。「けんかを—にして見物する」
とお‐まわし【遠回し】
[名・形動]直接的な表現を避けて、それとなく言うこと。また、そのさま。「—に注意する」