ときそば【時蕎麦】
古典落語。蕎麦の代金16文を時刻をたずねながら1文ごまかした人を見て、ある男が真似をするが、逆に多く数えて4文損を...
トキソプラズマ
原生動物の一種。人間を含む哺乳類・鳥類に寄生する。→トキソプラズマ症
トキソプラズマ‐しょう【トキソプラズマ症】
《toxoplasmosis》原生動物の一種のトキソプラズマが寄生して起こる病気。人間のほか牛・羊・豚・犬・猫・鳥...
時(とき)ぞともな・し
いつという定まった時もない。いつも。年がら年じゅう。「いたづらに雲ゐる山の松の葉の—・き五月雨の空」〈玉葉集・夏〉
とき‐たま【時偶】
[副]ときどき。たまに。「—やって来る」
とき‐たまご【溶き卵】
生卵の身をほぐしたもの。また、それを水でゆるめたもの。
とき‐だいこ【時太鼓】
時刻を知らせるために打ち嗚らす太鼓。時の太鼓。
とき‐つ【時つ】
[連語]《「つ」は「の」の意の格助詞》その時期にかなった、その時にふさわしい、などの意を表す。
とき‐つ‐かぜ【時つ風】
[連語] 1 ほどよいころに吹く風。時節にかなった風。順風。「—おだやかに吹て万民太平を楽しみ」〈露伴・寝耳鉄砲〉...
とき‐つ‐くに【時つ国】
四季が順調にめぐり、よく治まっている国。「太刀抜かずして治まる—久しき」〈浮・武家義理・六〉
とき‐つ・ける【説(き)付ける】
[動カ下一][文]ときつ・く[カ下二]じっくり説明して自分の考えを相手にわからせる。「叔父を—・けて出資してもらう」
ときつげ‐どり【時告げ鳥】
《時刻を告げるところから》ニワトリの別名。「明け方の—ともろともに起きよとたたく水鶏(くひな)なりけり」〈為忠集〉
とき‐づかさ【時司】
古代、陰陽寮(おんようりょう)に属し、時刻の報知をつかさどった役所。また、その役。
とき‐づけ【時付け】
1 到着の時刻などを書き記すこと。 2 飛脚や使者などに手紙などを届ける日時を指定すること。「近江が方より—の早飛...
ときとかわのながれ【時と川の流れ】
《原題Of Time and the River》米国の小説家トマス=ウルフの小説。1935年刊。
ときと‐して【時として】
[副] 1 場合によって、ある物事が起こるさま。時には。たまに。「—晴れ間が出ることもある」 2 (あとに打消しの...
ときと‐すると【時とすると】
[副]まれにある事が起こるさま。ひょっとすると。どうかすると。「—帰宅が遅くなることがある」
時(とき)となく
いつという時を定めず。常に。ひっきりなしに。「忘れ草我が紐に付く—思ひ渡れば生けりともなし」〈万・三〇六〇〉
時(とき)と場合(ばあい)
その時々とその場の状況。「—によって対策も異なる」
とき‐どき【時時】
[名]その時その時。時節、時節。「—の花を飾る」 [副] 1 ある時間を置いて、繰り返されるさま。ときおり。「—大...
とき‐なか【時中/時半】
一時(いっとき)の半分。今の約1時間。半時(はんとき)。「さて—ばかりありて」〈大鏡・師輔〉
時(とき)無(な)・し
1 いつと定まった時がない。「み吉野の耳我(みみが)の嶺に—・くそ雪は降りける」〈万・二五〉 2 不幸・失意の境遇...
とき‐なし【時無し】
時間・季節を定めないこと。常時。「大福餅や巴焼などを、…殆んど—に売っているのであった」〈葉山・海に生くる人々〉
ときなし‐だいこん【時無し大根】
大根の一品種。とうが立ちにくく、耐寒性があり、時節を限らず収穫ができる。根はやわらかく、漬物に適する。ときしらず。
とき‐なら◦ず【時ならず】
[連語] 1 (多く連体詞的に用いて)その時期ではない。時節に合わない。「—◦ぬ大雪」 2 (副詞的に用いて)思い...
時(とき)成(な)・る
その時刻が来る。その時期になる。「その日は立ち騒ぎて、—・りぬれば、今はとて」〈更級〉
とき‐に【時に】
[副] 1 場合によっては。時々。たまに。「—病気になることがある」 2 まさしくその時。時あたかも。「—戦後の混...
時(とき)に遇(あ)・う
1 よい時節にあう。時勢にあって栄える。「—・って社業が発展する」 2 幸運にであう。「三代の帝に仕うまつりて、—...
時(とき)に遇(あ)えば鼠(ねずみ)も虎(とら)となる
時運に恵まれると、つまらない者でも権勢を振るうようになる。
時(とき)に当(あ)た・る
1 その時にさしあたる。その時にのぞむ。「近衛院に位を奪はれたりしかば…—・って恥辱を抱く」〈保元・上〉 2 ふさ...
時(とき)に従(したが)・う
世のなりゆきに従う。時勢に従う。
ときにたつ【時に佇つ】
佐多稲子による自伝的連作短編集。昭和50年(1975)「文芸」誌で連載。全12編の11編目が同年の第3回川端康成文...
時(とき)に付(つ)・く
その時の権勢にまかせる。「—・けたるをこそ、世人も許すめれ」〈源・竹河〉
時(とき)に取(と)りて
場合によって。「人、木石にあらねば、—物に感ずる事なきにあらず」〈徒然・四一〉
時(とき)に臨(のぞ)・む
その時になる。その時にさしあたる。「—・んでは、陣頭に立って戦う」
ときに‐は【時には】
[連語]場合によっては。たまには。「—遅く帰ることもある」
時(とき)に因(よ)・る
その時のなりゆきや状況に応ずる。「どう対応するかは—・る」
とき‐の【時の】
[連語]話題となっている、その時の。その当時の。「—首相」
とき‐の‐アセスメント【時のアセスメント】
⇒公共事業再評価制度
ときのうしお【時の潮】
高井有一の長編小説。昭和初期に生まれた主人公が、昭和天皇崩御後に昭和の時代を振りかえる回顧録。平成14年(2002...
とき‐の‐うじがみ【時の氏神】
ちょうどよい時に出てきて仲裁する人。その時に際してありがたい人。
ときのうつろい【時の移ろい】
《原題、(ラテン)Tempora mutantur》ハイドンの交響曲第64番イ長調の通称。1773年頃の作曲。通称...
とき‐の‐うん【時の運】
その時々の運・不運のめぐりあわせ。「合格、不合格は—」
ときのおどり【時の踊り】
《原題、(イタリア)Danza delle ore》ポンキエッリのオペラ「ラ‐ジョコンダ」の第3幕第2場の管弦楽曲...
とき‐の‐かね【時の鐘】
時刻を知らせるために打つ鐘。また、その鐘の音。ときがね。
ときのかんかく【時の感覚】
《原題、(イタリア)Sentimento del Tempo》イタリアの詩人、ウンガレッティの詩集。初版は1933...
とき‐の‐きざみ【時の刻み】
「漏刻(ろうこく)」に同じ。
とき‐の‐きねんび【時の記念日】
6月10日。時間への認識を新たにするため設けられた記念日。天智天皇10年(671)のこの日に水時計が初めて作られた...
とき‐の‐くい【時の杙】
時の簡(ふだ)を支えるための杙。「—さす音など、いみじうをかし」〈枕・二九〇〉
とき‐の‐こえ【鬨の声】
士気を鼓舞(こぶ)するために、多数の人が一緒に叫ぶ声。「軍勢が—を上げる」→鬨1