とき‐の‐そう【時の奏】
昔、宮中で時刻を奏上したこと。亥(い)の初刻から寅(とら)の刻の終わりまで、官人が一刻ごとに奏した。→時の簡(ふだ)
とき‐の‐たいこ【時の太鼓】
時刻を知らせるために打ち鳴らす太鼓。ときだいこ。
ときのたびびと【時空の旅人】
眉村卓のSF冒険小説。「とらえられたスクールバス」のタイトルで、昭和56年(1981)から昭和58年(1983)に...
時(とき)の代官(だいかん)、日(ひ)の奉行(ぶぎょう)
世の中をうまく渡っていくには、その時々の権勢ある者に従っているのがよいということのたとえ。
とき‐の‐ちょうし【時の調子】
雅楽で、その季節にふさわしい音楽の調子。春は双調、夏は黄鐘(おうしき)調、秋は平調、冬は盤渉(ばんしき)調などとさ...
とき‐の‐はな【時の花】
その時節に咲く花。その時節にふさわしい花。「—いやめづらしもかくしこそ見(め)し明(あき)らめめ秋立つごとに」〈万...
時(とき)の花(はな)をかざ・す
時節の花を挿頭(かざし)にすることから、時勢にあって繁栄する。
とき‐の‐ひと【時の人】
1 世間で話題になっている人。「—としてマスコミに取り上げられる」 2 時を得て栄えている人。時めいている人。「—...
とき‐の‐ふだ【時の簡】
平安時代、宮中の清涼殿の殿上(てんじょう)の間(ま)の小庭に立てて、時刻を示した札。時刻ごとに雑事に当たる内豎(な...
とき‐の‐ま【時の間】
ほんの少しのあいだ。つかのま。「—の出会い」
とき‐の‐もの【時の物】
その時節にふさわしい物。「—を食卓にのせる」
時(とき)の用(よう)には鼻(はな)をも削(そ)ぐ
急を要する大事な場合には鼻を切り落とすような手段でもとったほうがよい。危急の際には手段を選ばぬことのたとえ。時の用...
時(とき)は得難(えがた)くして失(うしな)い易(やす)し
好機はなかなかめぐってこないもので、たとえ来たにしても油断をするとすぐ去ってしまう。
時(とき)は金(かね)なり
《Time is money.》時は貴重であるからむだに過ごしてはならない。
ときはすぎゆく【時は過ぎゆく】
田山花袋の長編小説。大正5年(1916)刊。明治維新から大正初期の約半世紀の時代の移り変わりを背景に、平凡な男の半...
とき‐はずれ【時外れ】
時期にはずれていること。時節はずれ。「—の客の少い刻限を」〈里見弴・多情仏心〉
とき‐はな・す【解(き)放す/解(き)離す】
[動サ五(四)] 1 つながっているものをほどいて別々にする。「からまった毛糸を—・す」 2 束縛を解いて自由にす...
ときはなたれたザッカーマン【解き放たれたザッカーマン】
《Zuckerman Unbound》米国の作家、フィリップ=ロスの小説。1981年刊行。1979年刊行の「ゴース...
とき‐はな・つ【解(き)放つ】
[動タ五(四)]「解き放す2」に同じ。「傷の治った鳥を大空に—・つ」
時(とき)は人(ひと)を待(ま)たず
年月は過ぎやすく、好機は失われやすいことをいう。歳月人を待たず。
ときはゆめなり【時は夢なり】
《原題、(フランス)Le Temps est un songe》ルノルマンの戯曲。初期の代表作のひとつで、初演は第...
とき‐び【斎日】
斎(とき)の施しをする日。
とき‐ふ・せる【説(き)伏せる】
[動サ下一][文]ときふ・す[サ下二]相手によく説明して、自分の考えや意見に従わせる。「両親を—・せて結婚する」
とき‐べ【解部】
1 律令制で、治部省(じぶしょう)に属し、姓氏の相続に関する訴訟の裁判をつかさどった官。 2 律令制で、刑部省(ぎ...
とき‐ほぐ・す【解きほぐす】
[動サ五(四)] 1 もつれたり、固く結ばれたりしているものを少しずつ解いて、ばらばらにする。「もつれた髪を—・す...
とき‐まい【斎米】
斎の用として寺や僧に施す米。
とき‐めか・し【時めかし】
[形シク]全盛のさまである。「さわがしう—・しき所に」〈能因本枕・二二〉
とき‐めか・す
[動サ五(四)]期待や喜びで胸をどきどきさせる。心を躍らせる。「胸を—・して入学する」
とき‐めか・す【時めかす】
[動サ五(四)] 1 よい時勢にめぐり合ってはぶりをきかせる。「地位を得て、—・し居り候も」〈紅葉・金色夜叉〉 2...
とき‐めき
胸がときめくこと。「激しい—を覚える」
ときめきにしす【ときめきに死す】
丸山健二の長編小説。昭和57年(1982)刊行。昭和59年(1984)に森田芳光監督により映画化。
とき‐め・く
[動カ五(四)]喜びや期待などで胸がどきどきする。心が躍る。「—・く胸をおさえる」
とき‐め・く【時めく】
[動カ五(四)] 1 よい時勢にめぐりあって栄える。時を得てもてはやされる。「今を—・く小説家」 2 特に目をかけ...
とき‐もの【解(き)物】
着物の縫い糸をほどくこと。また、その着物。ほどきもの。
とき‐もり【時守】
⇒守辰丁(しゅしんちょう)
ときもり‐の‐はかせ【時守博士】
⇒漏刻博士(ろうこくはかせ)
と‐きゃく【吐却】
はき出すこと。もどすこと。
ときゅう【菟裘】
《魯の隠公がこの地を隠居の地と定めたとする「春秋左伝」隠公一一年の記事から》官を辞して隠居する地。
と‐きょう【斗栱/枓栱】
木造の寺院建築などで、主に柱上にあって、深い軒を支えるしくみ。斗(ます)と肘木(ひじき)とを組み合わせたもので、様...
と‐きょうそう【徒競走】
一定の距離を走ってその速さをきそう競技。かけくらべ。かけっこ。
とき‐よ【時世】
1 時代。時節。「—を経る」 2 その時の世の中。その時代の風潮。「—に従う」
ときよ‐じせつ【時世時節】
その時その時の移り変わり。その時その時のめぐりあわせ。「これも—で、致し方がなかろう」〈広津和郎・風雨強かるべし〉
とき‐りょう【斎料】
僧の斎(とき)にあてる金品。「此の廿貫の銭をもて—にして」〈著聞集・一二〉
ときわ【常盤】
京都市右京区双ヶ岡(ならびがおか)の南西、太秦(うずまさ)の北の地名。左大臣源常(ときわ)の山荘があったという。[...
ときわ【常盤】
「常盤御前」の略称。
ときわ【常磐/常盤】
[名・形動ナリ]《「とこいわ」の音変化》 1 常に変わらない岩。「皆人の命も我もみ吉野の滝の—の常ならぬかも」〈万...
ときわ【常盤】
姓氏の一。 [補説]「常盤」姓の人物常盤新平(ときわしんぺい)常盤光長(ときわみつなが)
ときわ‐あけび【常磐木通】
ムベの別名。
ときわかいがくえん‐だいがく【常磐会学園大学】
大阪市にある私立大学。平成11年(1999)に開学した。
ときわ‐かえで【常磐楓】
イタヤカエデの別名。