なか‐つ‐え【中つ枝】
中間の高さにある枝。「—の枝(え)の末葉(うらば)は下つ枝に落ち触らばへ」〈記・下・歌謡〉
なかつか‐いっぺきろう【中塚一碧楼】
[1887〜1946]俳人。岡山の生まれ。本名、直三。河東碧梧桐(かわひがしへきごとう)の新傾向俳句の中心作家。「...
なか‐つかさ【中務】
《「なかづかさ」とも》「中務卿」「中務省」の略。
なかつかさ【中務】
平安中期の女流歌人。三十六歌仙の一人。宇多天皇の皇子、中務卿敦慶(あつよし)親王の王女。母は歌人の伊勢。家集に「中...
なかつかさ‐きょう【中務卿】
中務省の長官。正四位上相当。平安時代以後、四品以上の親王が任命された。なかつかさのかみ。
なかつかさ‐しょう【中務省】
律令制で、太政官(だいじょうかん)八省の一。天皇に近侍し、詔勅の宣下や位記(いき)の発行、上表の受納など、宮中の政...
なかつかさのないし【中務内侍】
鎌倉後期の女流歌人。中務大輔(たいふ)藤原永経の娘。伏見天皇に仕え、和歌に長じた。「中務内侍日記」の作者。生没年未詳。
なかつかさのないしにっき【中務内侍日記】
中務内侍の日記。1巻。弘安3年(1280)伏見天皇の東宮(とうぐう)時代から、正応5年(1292)病で里に下がるま...
なか‐つ‐かみ【中つ神】
《陰陽道(おんようどう)で、八将神の一つの豹尾(ひょうび)神が中央に位置しているところから》ヒョウの古名。「—の尾...
なかつがわ【中津川】
岐阜県南東部の市。木曽谷の出入り口にあたり、中山道の宿場町として発展。製紙・電機工業が盛ん。平成17年(2005)...
なかつがわ‐し【中津川市】
⇒中津川
なかつ‐きょう【中津峡】
埼玉県西部を流れる中津川の中流域、9キロメートルの峡谷部分。垂直に近い絶壁が続き、奥秩父を代表する渓谷。県指定の名...
なかつき‐ルビ【中付(き)ルビ】
ルビの付け方の一種。親文字(ルビを付ける文字)の中央を起点にしたルビの付け方。一つの文字に対して中央揃えにしたルビ...
なか‐つぎ【中継(ぎ)/中次(ぎ)】
[名](スル) 1 途中で引き継ぐこと。「電波を—する」 2 二者の間に立って取り次ぐこと。また、その人。「二社の...
なかつぎ‐とうしゅ【中継(ぎ)投手】
⇒セットアップマン
なかつぎ‐ぼうえき【中継(ぎ)貿易】
輸入した貨物をそのまま、あるいは加工して再輸出する貿易の形態。ちゅうけいぼうえき。
なか‐つ‐くに【中つ国】
「葦原(あしはら)の中つ国」の略。
なかつ‐し【中津市】
⇒中津
なかつつのお‐の‐みこと【中筒之男命】
住吉大社に祭られている三神の一。→住吉神(すみのえのかみ)
なか‐つ‐に【中つ土】
中層にある赤土。「三つ栗のその—を」〈記・中・歌謡〉
なかつひめのみことりょう‐こふん【仲姫命陵古墳】
⇒仲津山古墳
なか‐つまど【中妻戸】
中仕切りに用いる開き戸。
なかつやま‐こふん【仲津山古墳】
大阪府藤井寺市沢田にある、5世紀の古墳。古市古墳群を構成する大型の前方後円墳で、応神陵古墳に次いで大きい。長さ29...
なかつやま‐の‐みささぎ【仲津山陵】
⇒仲津山古墳
なか‐づかい【中使ひ】
間に立って、双方の意思を伝えるための使い。「—の下女に暇やったれば」〈浄・鑓の権三〉
なか‐づみ【中積み】
荷を中央部に積むこと。また、その荷。
なか‐づり【中吊り】
電車・バスなどの中にポスターを吊り下げること。また、そのポスター。「—広告」
なか‐て【中手/中生】
1 (「中稲」とも書く)早稲(わせ)と晩稲(おくて)の中間期に成熟する品種の稲。《季 秋》 2 はしりの次に出回る野菜。
なか‐てん【中点】
⇒中黒1
なか‐で【中手/点】
囲碁で、相手の石の眼形を奪うため、相手の地の中に石を打ち込むこと。また、その石。目の数により、三目中手、五目中手な...
なか‐でも【中でも】
[副]多くのものの中で、特に。とりわけ。特別。「どれもいいが、—これが好きだ」
なか‐と【中砥】
粗研ぎと仕上げの間に使う、きめが中位の砥石(といし)。青砥と白砥がある。ちゅうと。→粗砥(あらと) →仕上げ砥(と)
なか‐とおか【中十日】
1か月のうち、中旬の10日間。特に、陰暦4月と10月の中旬をいう。一年中で最も日の長い時と短い時にあたる。「—馬に...
なか‐どおり【中通り】
1 本通りと裏通りとの間の通り。「—の商店街」 2 上等と下等の中間。中等。「—の侍衆一人、是は香の物ばかりでよ...
なか‐とじ【中綴じ】
1 製本で、綴じ方の一。表紙と中身をそろえて重ね、真ん中を針金か糸で綴じ、二つ折りにして仕上げる。比較的ページ数の...
なか‐とびら【中扉】
1冊の書物で内容が部・編などに大きく分かれるとき、その区切りをつけるために挿入する標題紙。
なかとみ【中臣】
古代の氏族の一。天児屋命(あまのこやねのみこと)の子孫と伝えられる。大和朝廷に忌部(いんべ)氏とともに仕え、代々神...
なかとみ‐の‐かまこ【中臣鎌子】
藤原鎌足(ふじわらのかまたり)の初名。
なかとみ‐の‐かまたり【中臣鎌足】
⇒藤原鎌足(ふじわらのかまたり)
なかとみ‐の‐はらえ【中臣の祓】
中臣氏が代々つかさどっていたところから大祓(おおはらえ)のこと。
なかとみ‐の‐よごと【中臣の寿詞】
天皇践祚(せんそ)や大嘗祭(だいじょうさい)の際に、中臣氏が天皇の御代をことほぐために奏した詞。天つ神の寿詞。
なか‐とり【中取り】
食器や布帛(ふはく)を載せ、二人で運ぶ柄つきの台。中取りの机。「朴の木にくろがきの足つけたる—」〈宇津保・あて宮〉
なか‐ど【中戸】
1 部屋と部屋の間の戸。中の戸。 2 江戸時代、商家の店から奥に通じる土間の口の仕切り戸。「—を奥へは、かすかに聞...
なか‐どう【中胴】
紳士服で、腹のもっともふくらんだ、あるいはくびれた部分。また、その寸法。
なかどおり‐おんな【中通り女】
江戸時代の町家で、上女中と下女中の間の女中。「—とて、出合がしらにふたり一度に連れて来たりけるが」〈浮・織留・六〉
なか‐なおし【中直し/仲直し】
1 (中直し)美濃紙の中判のもの。上美濃。 2 仲直りさせること。仲裁。「何方(どなた)が—なされても、あの男はふ...
なか‐なおり【仲直り/中直り】
[名](スル) 1 仲が悪くなっていた人達が、もとのように仲よくなること。和解。和睦(わぼく)。「弟と—する」 2...
なか‐なか【中中】
[形動][文][ナリ] 1 予想した程度を上回るさま。かなりなさま。「色もいいがデザインも—だ」「—な技倆者(やり...
中中(なかなか)でもな・い
思いもよらない。とんでもない。「—・い事を言ひをる」〈続狂言記・桜争〉
なかなか‐に【中中に】
[副] 1 中途半端に。なまじっか。「—君に恋ひずは比良の浦の海人(あま)ならましを玉藻刈りつつ」〈万・二七四三〉...