ながれ・でる【流れ出る】
[動ダ下一]流れて外へ出る。流出する。流れ出す。「傷口から血が—・出る」
流(なが)れに棹(さお)さす
流れに棹をさして水の勢いに乗るように、物事が思いどおりに進行する。誤って、時流・大勢に逆らう意に用いることがある。...
流(なが)れに耳(みみ)を洗(あら)・う
《「史記正義」伯夷伝・註から。許由が、尭(ぎょう)から帝位を譲ろうと言われ、汚れたことを聞いたとして耳を洗ったとい...
ながれ‐の‐さと【流れの里】
流れの身である遊女のいる所。遊里。「—ぞ気散じなる」〈浄・寿の門松〉
ながれ‐の‐すえ【流れの末】
1 流れてゆく末の方。下流。「よどみしもまた立ち帰る五十鈴川—は神のまにまに」〈風雅・神祇〉 2 血筋などを受け継...
ながれ‐の‐ひと【流れの人】
流れの身である人。遊女。「—のこの後は、絶えて心中せぬやうに」〈浄・天の網島〉
ながれのほとり【流れのほとり】
神沢利子の文、瀬川康男の挿絵による児童文学作品。幼少期を樺太(からふと)で過ごした著者の体験をもとに書かれた。昭和...
ながれのほとりにうまれて【流れのほとりに生まれて】
《原題、(ドイツ)An einem Strom geboren》シュミットボンの自伝小説。ライン川下流域に生まれ育...
ながれ‐の‐み【流れの身】
放浪する身の上。身の定まらない人。古くは、遊女のこと。
ながれ‐の‐みち【流れの道】
遊女の道。遊女稼業。「我また—、ある程は立てつくして」〈浮・一代女・六〉
ながれ‐はふ【流れ破風】
屋根の流れの前方を後方よりも長くした破風。流れ造りなどにみられる。
ながれ‐びと【流れ人】
⇒流れ仏(ぼとけ)
ながれ‐ぼし【流れ星】
1 「流星(りゅうせい)」に同じ。《季 秋》「ふるさとももの傾きて—/草田男」 2 馬の毛色の一。額の中央部から鼻...
ながれ‐ぼとけ【流れ仏】
海に漂う溺死体(できしたい)。漁民がこれに遭遇すると大漁の前兆として手厚く葬る風習がある。流れ人(びと)。
ながれ‐も【流れ藻】
海面付近に浮かんで漂流する海藻や海草。日本周辺ではホンダワラ類が多く、海流に乗って移動し、魚類の産卵場や稚魚の隠れ...
ながれ‐もの【流れ物】
1 水の中を流れる物。 2 質流れとなった物。
ながれ‐もの【流れ者】
土地から土地へと流れ歩く者。渡り者。
ながれ‐や【流れ矢】
目標からそれて飛ぶ矢。それ矢。
ながれやま【流山】
千葉県北西部の市。江戸川東岸にあり、河港として発達。住宅地。みりん醸造が盛ん。人口14.4万(2010)。
ながれ‐やま【流れ山】
火山が山体崩壊を起こし、岩石が山麓(さんろく)に流下してできる地形。高さ数メートルから数十メートルの小丘が点在する...
ながれやま‐し【流山市】
⇒流山
ながれ‐ゆ・く【流れ行く】
[動カ五(四)] 1 水などがある方向へ移動していく。「大河が—・く」 2 物事が移り変わっていく。「時代が—・く」
ながれる【流れる】
幸田文の小説。昭和30年(1955)発表。花柳界で生きる女性たちの姿を描く。 を原作とする映画。成瀬巳喜男監督、昭...
なが・れる【流れる】
[動ラ下一][文]なが・る[ラ下二] 1 ㋐液体がある方向へ道筋をなすように移動する。「川が—・れる」「潮が—・れ...
ながれる‐プール【流れるプール】
ドーナツ型につくり、人工的に流れを起こして水が循環するようにしたプール。
ながれ‐わたり【流れ渡り】
1 成り行きにまかせて暮らすこと。「唯—に此の世を渡りて」〈福沢・学問のすゝめ〉 2 川などを流れにまかせて渡るこ...
ながれ‐わた・る【流れ渡る】
[動ラ五(四)]土地から土地へと渡り歩く。「転々と諸国を—・る」
流(なが)れを汲(く)・む
その系統や流派を受け継ぐ。その系譜に連なる。「源氏の—・む」「象徴派の—・む」
ながわ‐かめすけ【奈河亀輔】
江戸中期の歌舞伎狂言作者。初世。奈良の人。並木正三の門人で、安永・天明(1772〜1789)のころに京坂で活躍。代...
なが‐わきざし【長脇差】
1 長い脇差。大脇差。 2 《江戸時代、関東で1を差していたところから》ばくち打ち。博徒(ばくと)。侠客(きょうかく)。
なが‐わずらい【長煩い/長患い】
[名](スル)長い間病気をすること。また、その病気。