なぐさ【慰】
心を慰めるもの。なぐさめ。「我(あれ)のみそ君には恋ふる我が背子が恋ふと言ふことは言(こと)の—そ」〈万・六五六〉
なぐさ‐の‐はま【名草の浜】
和歌山市南部、紀三井(きみい)寺付近の浜。[歌枕]「海人(あま)の刈るみるめを波にまがへつつ—を尋ねわびぬる」〈新...
なぐさみ【慰み】
1 心を楽しませること。また、そのもの。たのしみ。気晴らし。「—に絵を描く」→お慰み 2 からかったり、もてあそん...
なぐさみ‐がき【慰み書(き)】
慰みとして書や絵画をかくこと。また、そのもの。
なぐさみ‐ごと【慰み事】
1 慰みになること。慰みとして行うこと。 2 ばくち。かけごと。
なぐさみ‐はんぶん【慰み半分】
半ば慰みの気持ちですること。「定年後—で書道を始める」
なぐさみ‐もの【慰み物】
慰みのたねや手段となるもの。「ほんの—程度の余技」
なぐさみ‐もの【慰み者】
一時の慰みにもてあそばれる者。
なぐさ・む【慰む】
[動マ五(四)] 1 そのことで、一時気持ちが晴れ晴れする。気がまぎれる。なごむ。「心—・む話」 2 ㋐もてあそん...
なぐさめ【慰め】
慰めること。また、そのもの。「子供の成長が—になる」「けががなかったのがせめてもの—である」
なぐさめ‐がお【慰め顔】
慰めようとする顔つき、そぶり。「—で言葉をかける」
なぐさめ‐ぐさ【慰め種/慰め草】
心を慰める材料。心をいやすもととなるもの。「命侍らむ限りは、何か朝夕の—にて見過ぐしつべし」〈源・東屋〉
なぐさめ‐どころ【慰め所】
心の慰めになる所や物事、相手。「限りだになき物思ひは口惜しく、—だにぞなかりける」〈狭衣・二〉
なぐさ・める【慰める】
[動マ下一][文]なぐさ・む[マ下二] 1 何かをして、一時の悲しみや苦しみをまぎらせる。心を楽しませる。心をなご...
なぐさもる【慰もる】
《動詞「なぐさむ」の連体形「なぐさむる」の音変化》気をまぎらす。なぐさめる。「—心はなしにかくのみし恋ひや渡らむ月...