なつ‐しろぎく【夏白菊】
キク科の多年草。高さ約60センチ。夏に白や黄色の頭状花を多数開く。ヨーロッパの原産。マトリカリア。なつのこしろぎく。
なつ‐じかん【夏時間】
仕事の能率向上を図るために、夏の一定期間を限って、時計を1時間進める制度。日本では、昭和23年(1948)に、4月...
なつ‐じこく【夏時刻】
「夏時間」に同じ。
なつ‐すがた【夏姿】
夏らしい風物のようす。また、夏の服装をした姿。
なつ‐スキー【夏スキー】
夏季に雪のある山や雪渓などでスキーをすること。サマースキー。
なつ‐ずいせん【夏水仙】
ヒガンバナ科の多年草。葉は幅広の線形で、春に伸び、夏には枯れる。8月ごろ、高さ50〜70センチの花茎を伸ばし、淡紅...
なつ‐ぜみ【夏蝉】
夏に鳴く蝉。アブラゼミ・クマゼミ・ニイニイゼミなど。
なつ‐そ【夏麻】
夏に麻畑から刈り取った麻。「をさめどのより—賜へるに」〈忠見集・詞書〉
なつそ‐びく【夏麻引く】
[枕] 1 夏麻を畑の畝から引く、麻を績(う)むなどの意から、「う」「うな」に掛かるといわれる。「—宇奈比(うなひ...
なつ‐ぞら【夏空】
夏の空。夏の晴れたまぶしい空。《季 夏》「—へ雲のらくがき奔放に/誓子」
なつ‐たび【夏足袋】
夏にはく薄地の足袋。底を薄地の木綿にすることが多い。《季 夏》「畳踏む—映(はゆ)る鏡かな/青畝」
なつ‐だいこん【夏大根】
早春に種をまき、夏から秋にかけて収穫する大根。小振りで、辛味が強い。なつだいこ。《季 夏》「貧乏な青物店や—/碧梧桐」
なつ‐だいだい【夏橙】
ナツミカンの別名。
なつっこ・い【懐っこい】
[形]「なつこい」の音変化。「—・くほほえみかける」
なつ‐つばき【夏椿】
ツバキ科の落葉高木。山地に自生。葉は楕円形で、互生する。夏、ツバキに似た白い5弁花を開く。庭木として植えられ、俗に...
なつ‐づた【夏蔦】
ツタの別名。
なつ‐とうだい【夏灯台】
トウダイグサ科の多年草。山地などに生え、高さ約30センチ。茎は紅色を帯び、切ると白い汁が出る。葉は先の丸い披針(ひ...
なつ‐どなり【夏隣】
夏に近い晩春のころ。《季 春》
なつどまり‐はんとう【夏泊半島】
青森県中央部、陸奥湾のほぼ中央に突出した半島。青森湾と野辺地湾を分ける。北部の椿山(つばきやま)はツバキの自生北限...
なつ‐どり【夏鳥】
ある地域に春から夏に渡来して繁殖し、秋に南方へ渡る鳥。日本ではツバメ・カッコウ・ヨタカ・サンコウチョウなど。→冬鳥
なつ‐なか【夏中】
夏の最中。夏の盛り。「—に秋を知らするもみぢ葉は色ばかりこそ変はらざりけれ」〈貫之集〉
なつ‐なり【夏成り】
1 果実・野菜などが夏に成熟すること。また、そのもの。 2 江戸時代、関東で夏に納めた畑年貢のこと。中世にも麦作な...
なつ‐ねぶつ【夏念仏】
夏の土用に念仏を唱えて修行すること。なつねんぶつ。《季 夏》「手まはしに朝の間涼し—/野坡」
なつ‐の【夏野】
夏草の茂る野原。夏野原。《季 夏》「馬ぼくぼく我を絵に見る—哉/芭蕉」
なつのあさのせいそうけん【夏の朝の成層圏】
池沢夏樹の長編小説。昭和59年(1984)発表の処女作。漁船から転落して無人島に漂着した地方記者の青年の姿を通じ、...
なつのあらし【夏の嵐】
《(イタリア)Senso》イタリアの映画。1954年作。監督はビスコンティ。イタリア統一戦争の時代を背景に、ベネチ...
なつのうた【夏の歌】
《原題、A Song of Summer》ディーリアスの管弦楽による交響詩。1931年に作曲。晩年の代表作で、ディ...
なつのおわり【夏の終り】
瀬戸内晴美の短編小説。昭和37年(1962)「新潮」誌に発表。自身の体験に基づき、不倫関係にある男性と、かつて自身...
なつ‐の‐かげ【夏の陰/夏の蔭】
夏の、涼しい物陰。夏陰。「片岡のこの向つ峰(を)に椎(しひ)まかば今年の—にならむか」〈万・一〇九九〉
なつのかぜのなかで【夏の風の中で】
《原題、(ドイツ)Im Sommerwind》ウェーベルンの管弦楽曲。1904年作曲。無調音楽以前の後期ロマン派風...
なつ‐の‐きゅうでん【夏の宮殿】
《Letniy dvorets/Летний дворец》ロシア連邦北西部、レニングラード州の都市サンクトペテル...
なつのきょく【夏の曲】
箏曲(そうきょく)。嘉永・安政(1848〜1860)ごろ、2世吉沢検校が作曲した古今組の一。古今集の夏の部から4首...
なつ‐の‐くれ【夏の暮れ】
1 夏の終わりごろ。 2 夏の日の夕暮れ時。《季 夏》
なつ‐の‐こうしえん【夏の甲子園】
「全国高等学校野球選手権大会」の通称。→春の甲子園
夏(なつ)の小袖(こそで)
小袖は冬着であるところから、時節外れで不用な物のたとえ。
なつ‐の‐しげり【夏の茂り】
夏、草木の葉がしげること。また、その所。「物思ひの深さくらべにきてみれば—もものならなくに」〈かげろふ・中〉
なつのせいかつスタイル‐へんかく【夏の生活スタイル変革】
⇒ゆう活
なつ‐の‐せんしゅけん【夏の選手権】
⇒全国高等学校野球選手権大会
なつ‐の‐たむらそう【夏の田村草】
シソ科の多年草。関東以西の山地に自生。アキノタムラソウに似て、夏、枝先の穂に濃紫色の唇形の花を数段に輪生する。
なつ‐の‐だいさんかく【夏の大三角】
《「夏の大三角形」とも》こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブを結んでできる三角形。→冬の大三角
なつ‐の‐ていえん【夏の庭園】
《Letniy sad/Летний сад》ロシア連邦北西部、レニングラード州の都市サンクトペテルブルグにあるロ...
なつのていえんで【夏の庭園で】
《原題、In a Summer Garden》⇒夏の庭で
なつのながれ【夏の流れ】
丸山健二の短編小説。昭和41年(1966)発表。同年、第56回芥川賞受賞。
なつのにわで【夏の庭で】
《原題、In a Summer Garden》ディーリアスの管弦楽のための幻想曲。1908年作曲。フランスのパリ郊...
なつのはな【夏の花】
原民喜の短編小説。昭和22年(1947)、雑誌「三田文学」6月号に発表。翌昭和23年(1948)、第1回水上滝太郎...
なつ‐の‐はなわらび【夏の花蕨】
ハナヤスリ科の多年草。山地などで、初夏から秋にかけてみられるシダ。
なつ‐の‐むし【夏の虫】
夏に出る虫。特に、灯火に慕い寄るガの類。夏虫。《季 夏》
なつのやくそく【夏の約束】
藤野千夜の短編小説。平成11年(1999)発表。同年、第122回芥川賞受賞。
なつのやみ【夏の闇】
開高健の長編小説。昭和46年(1971)「新潮」誌に発表。「輝ける闇」に続きベトナム戦争を題材とした作品で、没後刊...
なつのゆうべ【夏の夕べ】
《原題、(ハンガリー)Nyári este》コダーイの管弦楽曲。1906年作曲。同年、ブダペストで初演。全1楽章。...