なま‐ぽ【生保】
《多く「ナマポ」と書く》インターネットなどで使われる俗語で、生活保護、またはその受給者の蔑称。
なま‐まゆ【生繭】
煮沸・乾燥する前の、中のさなぎが生きたままの繭。きまゆ。
なま‐み【生身】
1 現に生きているからだ。血も通い感情もはたらいている身。いきみ。「—の人間」 2 なまのままの魚肉。 3 調理用...
なま‐みず【生水】
飲料に用いる水で、煮沸していないもの。
なま‐みそ【生味噌】
つくったままで、加熱や調味の手を加えていない味噌。
なまみだ
「なむあみだぶつ(南無阿弥陀仏)」の音変化。
なまみだぶ
「なむあみだぶつ(南無阿弥陀仏)」の音変化。
なま‐みや【生宮】
宮という名だけの、不遇な皇族。「都におはします—たちの」〈増鏡・さしぐし〉
なま‐みやづかえ【生宮仕へ】
名ばかりの宮仕え。「この男、—しければ」〈伊勢・八七〉
なま‐むぎ【生麦】
手を加えてない、生の麦の実。
なまむぎ【生麦】
横浜市鶴見区南西部の地名。江戸時代は東海道沿いの漁村であったが、現在は海岸が埋め立てられて京浜工業地帯の一部をなす。
なまむぎ‐じけん【生麦事件】
文久2年(1862)薩摩(さつま)藩の島津久光一行が江戸からの帰途、横浜生麦村にさしかかった際、騎馬のまま行列を横...
生麦生米生卵(なまむぎなまごめなまたまご)
早口言葉の一。ガ行音・ナ行音・マ行音が連続・接近していて、発音しにくい。
なま‐むつか・し【生難し】
[形シク]なんとなくめんどうである。こうるさい。「しばしは、—・しう煩はしきやうにはばからるることあれど」〈源・夕霧〉
なま‐め【生海布】
なまの海藻。海にあるままの海藻。「こゆるぎの海人(あま)はあさりにやつれつついかなる時に—刈るらむ」〈忠見集〉
な‐まめ【儺豆】
節分の夜、悪鬼を追い払うのにまく豆。
なま‐めかし・い【艶めかしい】
[形][文]なまめか・し[シク]《動詞「なまめく」の形容詞化》 1 姿やしぐさが色っぽい。あだっぽい。「—・い声」...
なま‐め・く【艶めく】
[動カ五(四)]《「なま」は未熟の意》 1 異性の心を誘うような色っぽさが感じられる。また、あだっぽいふるまいをす...
なま‐めざま・し【生目覚まし】
[形シク]なんとなく気にくわない。少し目ざわりだ。「—・しきものにおぼしたりしを」〈源・幻〉
なまめ‐ぼし【なまめ星】
二十八宿の一、壁宿(へきしゅく)の和名。→壁(へき)
なま‐めん【生麺】
ゆでたり乾燥させたりしていない麺。
なま‐もの【生物】
加熱や乾燥、燻製・塩物などの加工をしていない、なまの食品。主に魚類にいう。
なま‐もの【生者】
未熟な者。なまいきな者。また、身分の卑しい者。「今は昔、京にきはめて身貧しき—ありけり」〈今昔・三〇・五〉
なま‐ものしり【生物知り】
《「なまものじり」とも》いいかげんの知識しかないのに物知り顔をすること。また、その人。「世間の—がたまたま事のなり...
なま‐やか【生やか/艶やか】
[形動ナリ]若々しく美しいさま。なまめいたさま。「いと—なる女房一人臥したりけり」〈著聞集・一二〉
なま‐やき【生焼(き)】
1 なまの部分がいくぶん残る程度に焼くこと。また、そのもの。 2 刃物の焼きの不十分なこと。また、その刃物。なまくら。
なま‐やけ【生焼け】
十分に焼けていないこと。また、そのもの。「肉はまだ—だ」
なま‐やさい【生野菜】
煮たりいためたりしていない野菜。
なま‐やさし・い【生易しい】
[形][文]なまやさ・し[シク]簡単である。たやすい。下に打消しの語を伴って用いる。「思ったほど—・い仕事ではない」
なま‐やさし・い【生優しい】
[形][文]なまやさ・し[シク]中途半端にやさしい。「今ここで君らが—・い心を出して見たまえ」〈藤村・家〉
なま‐やつはし【生八つ橋】
八つ橋2のうち、焼いていないもの。
なま‐ゆうぐれ【生夕暮れ】
夕暮れに間近いころ。たそがれ。「—になりにけり」〈平中・三六〉
なま‐ゆか・し【生懐し】
[形シク]なんとなく慕わしい。「京の—・しうなりゆけるに」〈平中・三六〉
なま‐ゆで【生茹で】
ゆで方が不十分であること。また、そのもの。
なま‐よい【生酔い】
《「なまえい」の音変化》酒に少し酔うこと。また転じて、相当に酔っていること。また、その人。酔っぱらい。
生酔(なまよ)い本性(ほんしょう)違(たが)わず
酒に酔っても人の本性は変わらない。生酔い本性忘れず。
なまよみ‐の
[枕]「甲斐(かひ)」にかかる。語義・かかり方未詳。「—甲斐の国」〈万・三一九〉
なま‐よろ・し【生宜し】
[形シク]ややよい。いくらかましである。「抱き移し奉る御乳母など—・しからむはいとわりなかるべし」〈栄花・松の下枝〉
なまり【生り】
「生り節」の略。
なまり【訛り】
ある地方特有の発音。標準語・共通語とは異なった発音。「言葉に—がある」
なまり【鉛】
炭素族元素の一。単体は青白色の軟らかくて重い金属。融点がセ氏327.5度と低く、加工が容易。耐食性にすぐれ、空気中...
なまり‐いろ【鉛色】
鉛の色に似た、淡いねずみ色。「—の空」
なまり‐おんせん【鉛温泉】
岩手県花巻市西部にある温泉。泉質は単純温泉。
なまり‐がみ【鉛紙】
ガラス類・金属類・細工物・果実などの包み紙として用いる薄い紙。明治初年、輸入鉛板の間に挟んであった薄用紙に似せて製...
なまり‐ガラス【鉛ガラス】
酸化鉛を含有するガラス。フリントガラスはこの一種。軟らかくてカットしやすく、屈折率が大。光学ガラスやクリスタルガラ...
なまりごうきんれいきゃく‐こうそくろ【鉛合金冷却高速炉】
⇒鉛冷却高速炉
なまり‐ごえ【訛り声】
なまりのある、濁った声。だみごえ。「—にて、高声におきてければ」〈著聞集・一六〉
なまり‐せん【鉛銭】
鉛で鋳造した銭貨。中世から近世初期にかけて流通した悪質の私鋳銭のほか、江戸末期から明治初期に関東・東北の一部で流通...
なまり‐ちくでんち【鉛蓄電池】
正極に二酸化鉛、負極に鉛、電解液に希硫酸を用いる蓄電池。自動車用の蓄電池をはじめ、現在最も広く使用されている。
なまり‐ちゅうどく【鉛中毒】
鉛による中毒。重症ではヘモグロビン合成が阻害されるために貧血となり、手の麻痺、腹痛、脳障害などの症状を呈する。鉛を...