なめ【白痢】
下痢のひどいときの無色の粘液便。びゃくり。〈和名抄〉
なめ【縵面】
銭の裏の、文字がなくて滑らかな面。〈書言字考節用集〉
なめ【無礼】
[形動][文][ナリ]《形容詞「なめし」の語幹から》無礼であるさま。無作法。「座客の—なるを厭いてか」〈鴎外・うた...
なめ‐いし【大理石】
《なめらかな石の意》大理石(だいりせき)のこと。「—はいよよ真白に」〈白秋・断章〉
なめ‐かた【縵面形】
銭を投げて、その裏表によって物事を占うこと。また、裏か表かを言い当てる賭博。「—をして張る奴は出者なり」〈柳多留・四〉
なめ‐がお【無礼顔】
人をばかにしたような顔つき。「文蔵は—にて、皆様の粋が足りませぬ」〈浮・万金丹・一〉
なめがた【行方】
茨城県南東部、霞ヶ浦と北浦に挟まれた地域にある市。低地を利用した稲作のほか、チンゲンサイの栽培が盛ん。平成17年(...
なめがた‐し【行方市】
⇒行方
なめくじ【蛞蝓】
腹足綱ナメクジ科の軟体動物。陸生の巻き貝であるが、殻をもたず、体長6センチくらい。体は細長く、前端に触角があり、体...
なめくじ‐うお【蛞蝓魚】
頭索綱ナメクジウオ科の原索動物。浅海にすみ、全長約5センチ。魚に似るが、頭も目もはっきりせず、体は淡桃色で透明。あ...
なめくじながや【なめくじ長屋】
都筑道夫による、時代ものの推理小説シリーズ。江戸神田橋本町の貧乏長屋、通称なめくじ長屋の住人たちが、さまざまな事件...
蛞蝓(なめくじ)に塩(しお)
《ナメクジに塩をかけると縮むところから》苦手なものを前に、縮み上がることのたとえ。
なめくじら【蛞蝓】
ナメクジの別名。
なめくじり【蛞蝓】
ナメクジの別名。
なめ‐げ【無礼げ】
[形動ナリ]失礼なさま。無作法そうなさま。「人よりもまさりて侍れば、—なる心はよも使ひ侍らじ」〈狭衣・四〉
なめ‐こ【滑子】
モエギタケ科のキノコ。秋から冬にかけ、ブナなどの枯れ木に生える。茶色で、全体が粘液に覆われる。人工栽培もされ、色は...
なめし【鞣】
皮をなめすこと。また、なめした皮革。
な‐めし【菜飯】
刻んだ青菜を炊き込んだ飯。また、さっと湯に通して塩を加えた青菜をまぜた飯。《季 春》「さみどりの—が出来てかぐはし...
なめ・し【無礼し】
[形ク]無礼である。無作法である。「文ことば—・き人こそいと憎けれ」〈枕・二六二〉 [補説]シク活用の例が近世以降...
なめし‐がわ【鞣革】
1 なめした革。作り皮。レザー。 2 漢字の構成部分で、「韓」「韜」などの「韋」の称。
なめ・す【鞣す】
[動サ五(四)]動物の生皮から不要なたんぱく質や脂肪を取り除き、薬品で処理して、耐久性・耐熱性・柔軟性をもたせる。...
なめ‐す・う【並め据う】
[動ワ下二]並べて据える。「物ども御前に—・ゑ」〈宇津保・蔵開上〉
なめ‐ずり【舐めずり/嘗めずり】
舌で唇などをなめまわすこと。「舌—」「口—」
なめ‐ず・る【舐めずる/嘗めずる】
[動ラ五(四)]舌でくちびるなどを何度もなめる。「舌を—・り—・り言い出した」〈上司・太政官〉
なめた‐がれい【滑多鰈】
ババガレイの別名。
なめ‐たけ【滑茸】
エノキタケの別名。
なめ‐て【並めて】
[副]「なべて」に同じ。「吹く風の—梢にあたるかなかばかり人の惜しむ桜に」〈山家集・上〉
並(な)めてなら◦ず
「なべてならず」に同じ。「—◦ぬ御事は、ゆめゆめおぼし召し留まり給へ」〈延慶本平家・一本〉
なめ‐にんぎょう【嘗め人形】
幼児に、乳首の代わりにしゃぶらせる人形。
なめ‐まわ・す【嘗め回す/舐め回す】
[動サ五(四)]あちこちをなめる。「唇を—・す」
なめ‐みそ【嘗め味噌】
野菜・果物・穀物・豆・魚・獣肉などを入れてつくった味噌。副食や酒の肴にする。たい味噌・ゆず味噌・金山寺(きんざんじ...
なめ‐もの【嘗め物】
嘗め味噌・ひしお・塩辛などの、半固形体の副食物の総称。
なめ‐らか【滑らか】
[形動][文][ナリ] 1 物の表面にでこぼこがなくて、すべすべ、また、つるつるしているさま。「—な肌ざわり」 2...
な◦めり
[連語]連語「なんめり」の撥音の無表記。であると見える。であるらしい。「うるはしき皮—◦めり」〈竹取〉
なめりかわ【滑川】
富山県中部の市。富山湾に臨み、早月川河口沖はホタルイカ群遊海面として特別天然記念物。売薬業が盛ん。人口3.4万(2...
なめりかわ‐し【滑川市】
⇒滑川
なめ・る【滑る】
[動ラ四]すべすべしている。ぬるぬるとすべる。ぬめる。「わづかにかかる石の橋の、苔は—・りて足もたまらず」〈謡・石橋〉
な・める【嘗める/舐める】
[動マ下一][文]な・む[マ下二] 1 舌の先でなでるように触れる。「切手を—・めてはる」「猫が毛を—・める」 2...
なめろう
《「皿までなめろ」の意という》アジ・サンマ・イワシなどを三枚に下ろして細く切り、味噌・ネギ・青ジソ・ショウガなどと...
なめんだら
[形動ナリ]整頓されていないさま。秩序のないさま。「在々所々—に、ここに一手、かしこに一手」〈伽・鴉鷺合戦〉