なり【生り】
実がなること。「—のよい木」「鈴—」
なり【成り】
1 将棋で、駒が成ること。→成る9 2 (「おなり」の形で)貴人の外出・訪問などを敬っていう語。おでまし。→御成り
なり【形/態】
《動詞「な(成)る」の連用形から》 1 物の形。形状。「—の良い花活け」 2 からだつき。体格。「大きな—をしてみ...
なり【業】
生活のための仕事。生業。なりわい。「ひさかたの天路(あまぢ)は遠しなほなほに家に帰りて—をしまさに」〈万・八〇一〉
なり【鳴り】
鳴ること。音をたてること。また、その音。「—のよいスピーカー」「海—」「耳—」
なり【奈利】
「泥梨(ないり)」に同じ。
なり
[助動][○|(なり)|なり|なる|なれ|○]活用語の終止形に付く。平安時代以後は、ラ変形活用語には連体形に付く。...
なり
[助動][なら|なり・に|なり|なる|なれ|なれ]《格助詞「に」+ラ変動詞「あり」の音変化》体言および体言に準じる...
なり
[接助]動詞・動詞型活用語の終止形に付く。 1 ある動作・作用が終わったと同時に、他の動作・作用が行われる意を表す...
なり‐あい【成り合ひ】
[名・形動ナリ]なるがままにすること。なりゆきにまかせること。「今日を—に暮らしぬ」〈浮・武家義理・一〉
なりあい‐さん【成相山】
京都府北部、宮津湾西岸にある山。天橋立(あまのはしだて)の展望地。中腹に成相寺がある。標高569メートル。
なりあい‐じ【成相寺】
京都府宮津市にある高野山真言宗の別格本山。山号は成相山。西国三十三所第28番札所。開創は慶雲年間(704〜708)...
なり‐あ・う【成り合ふ】
[動ハ四] 1 でき上がって整う。整った姿になる。「まだ—・はぬ仏の御飾りなど見給へおきて」〈源・東屋〉 2 成長...
なり‐あがり【成(り)上(が)り】
成り上がること。また、その者。多く軽蔑の気持ちを込めるなどしていう。 [補説]狂言の曲名別項。→成上がり
なりあがり【成上がり】
狂言。鞍馬(くらま)へ参籠(さんろう)した主従が、詐欺師に太刀を竹棒とすり替えられる。太郎冠者は、太刀が竹に成り上...
なりあがり‐もの【成(り)上(が)り者】
成り上がった者。成り上がり。
なり‐あが・る【成(り)上(が)る】
[動ラ五(四)] 1 貧しかったり地位の低かったりした者が金持ちになったり高い地位を得たりする。「政界に身を投じて...
なり‐あま・る【成り余る】
[動ラ四]でき上がってなお余分のところがある。「我が身は成り成りて—・れる処一処あり」〈記・上〉
なり‐いし【鳴(り)石】
石の団塊の内部に空間ができ、振ると、中の小石が音を立てるもの。鈴石。
なり‐い・ず【生り出づ/成り出づ】
[動ダ下二] 1 生まれ出る。また、成長する。「何時しかも人と—・でて」〈万・九〇四〉 2 (成り出づ)出世する。...
なりう‐みさき【成生岬】
《「なりゅうざき」とも》京都府北東部、大浦半島北端に突出した岬。若狭(わかさ)湾に面した断崖で、岬の突端に灯台があ...
なり‐おお・せる【成り果せる】
[動サ下一][文]なりおほ・す[サ下二]そのものになりきる。なりすます。「学生らしく—・せた」
なり‐おと・る【成り劣る】
[動ラ四]昇進が遅れる。「叔父にて甥に—・るやうやはある」〈落窪・四〉
なり‐か【成箇】
⇒取箇(とりか)
なり‐かえ・る【成り返る】
[動ラ四] 1 もとのようになる。もとどおりになる。「今めかしくも—・る御有様かな」〈源・若菜上〉 2 裏返る。ひ...
なり‐かか・る【鳴(り)掛(か)る】
[動ラ五(四)] 1 鳴りそうになる。また、ちょっと鳴ってやむ。「電話のベルが—・る」 2 声を立てて騒ぐ。「知る...
なりか‐ごうちょう【成箇郷帳】
⇒郷帳(ごうちょう)
なり‐かたち【形姿/形貌】
すがたかたち。身なり。
なり‐かつよう【ナリ活用】
文語形容動詞の活用形式の一。「静かなり」「丁寧なり」などのように、終止形の語尾が「なり」の形をとるもの。元来、「静...
なり‐かぶら【鳴り鏑】
⇒鏑矢(かぶらや)
ナリカラ‐ようさい【ナリカラ要塞】
《Nariqala》ジョージアの首都トビリシにある要塞跡。旧市街を見下ろす高台に位置する。4世紀から5世紀頃に建造...
なり‐かわ・る【成(り)代(わ)る/為り変(わ)る】
[動ラ五(四)] 1 臨時にその人の代わりとなる。「本人に—・りましてお礼を申し上げます」 2 別のものになる。「...
なり‐がら【成り柄/成り束】
除目(じもく)のとき、成り文(ぶみ)をこよりで束ねたものの称。なりづか。
なり‐き【生り木】
果実のなる木。果樹。
なりき‐ぜめ【生り木責め/成り木責め】
小正月の行事。一人が果樹を祝い棒でたたいたりして「なるかならぬか、ならねば切り倒す」とおどすと、もう一人が木に代わ...
なり‐き・る【成(り)切る】
[動ラ五(四)]すっかりそのものになる。「主人公の役柄に—・る」
なり‐きん【成(り)金】
1 急に金持ちになること。また、その人。「土地—」 2 将棋で、駒が敵陣に入って金将と同じ働きをするようになったもの。
なりきん‐そう【成金草】
フチベニベンケイのこと。葉が円形で硬貨に似ることからともいう。
なり‐くだもの【生り果物】
果実。また、果樹。
なり‐くち【生り口】
果実のへたの部分。果実が枝についている部分。
なり◦けり
[連語]《断定の助動詞「なり」の連用形+過去の助動詞「けり」》…であった。…であったという。…であったよ。「春風の...
なり‐こま【成(り)駒】
将棋で、敵陣に入って成った駒。→成る9
なりこま‐や【成駒屋】
歌舞伎俳優中村歌右衛門・中村鴈治郎(がんじろう)、およびその一門の屋号。
なり‐こ・む【鳴り込む】
[動マ四]大声を立てて入り込む。どなり込む。「思ふさま—・んでやるべい」〈滑・浮世風呂・二〉
なり‐さがり【成(り)下(が)り】
地位・財産などを失うこと。落ちぶれること。また、その人。
なり‐さが・る【成(り)下(が)る】
[動ラ五(四)] 1 地位・財産などを失う。落ちぶれる。「泥棒に—・る」 2 物事の質や程度が下がる。「形式だけの...
なり‐さま【成り様/形様】
1 姿かたち。ありさま。「遊女、かぶき者の—を移し」〈浮・一代女・三〉 2 成長するようす。「子供の—を尋ね」〈浮...
なり‐しだい【成り次第/為り次第】
[名・形動ナリ]成り行きにまかせること。また、そのさま。「—に勤めて」〈浮・諸艶大鑑・六〉
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⇒ナイトクリーム
なり‐すがた【形姿】
なりふり。身なり。