のけ‐えもん【仰け衣紋】
「抜き衣紋(えもん)」に同じ。「羽織は…—にぞ着なしける」〈仮・竹斎・下〉
のけ‐かぶと【仰け兜】
かぶっている兜の緒が緩んで、後ろの方に傾くこと。「武士ども五、六騎—に戦ひなって」〈平家・九〉
のけ‐がね【除け銀】
倒産などに備えて、財産の中から取りのけて隠しておく金銭。「—にて、年にも似合はぬ、扇屋の太夫を請け出して」〈浮・新...
のけ‐くび【仰け領】
「抜き衣紋(えもん)」に同じ。「衣(きぬ)の背縫ひ、肩によせて着たる。また、—したる」〈枕・一〇九〉
のけ‐ざま【仰け様】
《「のけさま」とも》あおむけになる状態。多く「に」を伴って副詞的に用いる。「—に倒れる」
のけ‐ぞ・る【仰け反る】
[動ラ五(四)]あおむけにそる。「胸元の速球に思わず—・る」
のけ‐に【仰けに】
[副]あおむけに。あおのけに。「後ろの水田へ—つき倒す」〈平家・九〉
のけ‐もの【除け物】
取りのけておく物。「其一枚は—数には入れまい」〈緑雨・門三味線〉
のけ‐もの【除け者】
仲間から遠ざけられた者。仲間はずれ。「みんなから—にされる」
の・ける【退ける/除ける】
[動カ下一][文]の・く[カ下二] 1 そこから他の場所へ移したり、行かせたりする。しりぞける。「道に積もった雪を...