のし
《「のじ」とも》シオンの別名。
のし【伸し】
1 布地などのしわをのばすこと。「—をかける」 2 「伸し泳ぎ」の略。
のし【熨斗/熨】
1 方形の色紙を細長く六角形にひだをつけて折りたたみ、中に熨斗鮑(のしあわび)の細片を包んだもの。祝儀などの進物に...
のし‐あが・る【伸し上(が)る】
[動ラ五(四)] 1 他をおさえて地位などが急に上がる。「一躍スターダムに—・る」 2 横柄な態度で上へあがる。「...
のし‐あ・げる【伸し上げる】
[動ガ下一][文]のしあ・ぐ[ガ下二] 1 高い地位などにのぼらせる。「身代を—・げる」 2 のびあがらせる。「恵...
のし‐ある・く【伸し歩く】
[動カ五(四)]威張ったようすで歩く。「親分風を吹かせて—・く」
のし‐あわび【熨斗鮑】
アワビの肉を薄くはぎ、長く伸ばして干したもの。古くは儀式用の肴(さかな)に用い、のち祝儀の贈り物に添える風習になっ...
のし‐いか【伸し烏賊/熨斗烏賊】
するめを薄く押し伸ばしたもの。味付けしたものもある。もとは、みりんに浸してから木槌で打ち伸ばした。
のし‐いた【熨斗板】
全面が一様に平坦(へいたん)な板張り。床・羽目など。羽重ね・下見などに対していう。
のし‐いと【熨斗糸】
製糸の際、繭の糸口を見つけ出すためにとった糸を引き伸ばしたもの。紬糸(つむぎいと)などの材料にする。
ノシ‐イランジャ
マダガスカル北部の島。マダガスカル島北西部の沖合に位置する。イランジャケリーとイランジャベという大小二つの島からな...
のし‐うめ【熨斗梅/熨梅】
菓子の一。熟した梅の実をすりつぶし、寒天・砂糖を加えてゼリー状に固め、竹の皮に挟んだもの。山形・水戸などの名産。
のし‐およぎ【伸し泳ぎ】
日本泳法の一。水府流の基本泳法で、横泳ぎのこと。伸し。
のし‐かか・る【伸し掛(か)る】
[動ラ五(四)] 1 からだを伸ばして相手の上におおいかぶさる。「—・って押さえこむ」 2 頭ごなしに押さえつけよ...
のし‐がみ【熨斗紙】
熨斗・水引(みずひき)を印刷した紙。贈答品の上にかけたり包んだりするのに用いる。
のし‐がわら【熨斗瓦】
屋根の棟で、雁振(がんぶり)瓦の下に積まれる平瓦。
のし‐き・る【伸し切る】
[動ラ四]存分に振る舞う。また、威張る。「町内に—・って、何処へも搦む二枚糸強がってなりませぬ」〈緑雨・門三味線〉
のし‐こんぶ【熨斗昆布】
祝儀に用いる、熨斗鮑(のしあわび)の代用にする昆布。
のし‐ざかな【熨斗肴】
祝儀に用いる熨斗鮑(のしあわび)。
のし‐じ【熨斗地】
平らで縮みのない絹布。
のし‐ちぢみ【熨斗縮】
地の薄い縮織り。
のし‐つけ【熨斗付け】
金銀を薄く延ばした板を刀剣の鞘(さや)にはりつけること。また、その形のもの。
のし‐つつみ【熨斗包み】
熨斗鮑(のしあわび)を包む折り紙。
のし‐どり【伸し鶏】
鶏のひき肉に卵や片栗粉などをつなぎとして加え、味噌や醤油で調味し、平たく伸ばしオーブンで焼いたもの。四角形や羽子板...
のし‐のし
[副]からだの重いものがゆっくりと歩くさま。のっしのっし。「—(と)巨体を運ぶ」
のし‐ひとえ【伸し単衣】
糊(のり)をつけ、火熨斗(ひのし)をかけて張った練り絹の薄い単衣。「—も同じく透きたれど」〈能因本枕・三二〇〉
のし‐ぶき【伸し葺き】
1 檜皮(ひわだ)葺きの一。檜(ひのき)の生皮を、葺き足を小さくして葺いたもの。 2 薄板を釘(くぎ)で打ちつけて...
のし‐ぶくろ【熨斗袋】
熨斗と水引(みずひき)をつけるか、またはそれを印刷した紙袋。祝儀などに用いる。
ノシ‐ベ
マダガスカル北部の火山島。マダガスカル島北西部沿岸の沖合約10キロメートルに位置する。火口湖が多い。南東部のロコベ...
ノシ‐ボラハ
⇒サントマリー島
ノシ‐マンガベ
マダガスカル北東部、インド洋に面するアントゥンギル湾に浮かぶ島。マルアンツェチャの沖合約5キロメートルに位置する。...
のし‐め【熨斗目】
1 練貫(ねりぬき)の平織り地。また、これで仕立てた腰替わりの小袖。腰のあたりに多くは筋や格子を織り出したもので、...
のし‐もち【伸し餅】
ついた餅を、厚さ1.5センチほどに平たく伸ばしたもの。切り餅にする。《季 冬》
ノシャップ‐かんりゅうすいぞくかん【ノシャップ寒流水族館】
北海道稚内(わっかない)市にある、日本最北の水族館。昭和43年(1968)開館。北方系の生き物を中心に展示する。稚...
のしゃっぷ‐みさき【野寒布岬】
北海道北端部にある岬。東にある宗谷岬とともに宗谷海峡に面する。海岸段丘が発達し、先端に灯台がある。のさっぷみさき。...
の‐しゅっとう【野出頭】
《主君が野に出かけるときにまでつき従うところから》いつも主君のそば近くにいる出頭人をあざけっていう語。「お側去らず...
の‐しゅんぎく【野春菊】
ミヤコワスレの別名。
のしろ【能代】
秋田県北西部、米代川(よねしろがわ)河口にある市。秋田杉の集散地として発展した。製材・木工業が盛ん。平成18年(2...
の‐しろ【篦代】
矢竹の中に差し込まれる鏃(やじり)の中子(なかご)の部分。
のしろ‐し【能代市】
⇒能代
のしろ‐しゅんけい【能代春慶】
能代市から産する淡黄色の春慶塗。江戸前期に始まる。能代塗。秋田春慶。
のしろ‐ぬり【能代塗】
「能代春慶」に同じ。
のしろ‐へいや【能代平野】
秋田県北部、米代(よねしろ)川下流に広がる平野。東部は台地、中央部は沖積低地、西部は能代砂丘が広がる。
熨斗(のし)を付(つ)・ける
人に物を差し上げるときなどに、喜んでする。転じて、厄介払いなどを喜んでする。「—・けてお返しする」