のり【法/則/典/範/矩】
《動詞「の(宣)る」の連用形が名詞化したもので、神仏・天皇の宣告の意からという。一説に、動詞「の(乗)る」の連用形...
のり【乗り】
[名] 1 乗り物などに乗ること。また、その人。「船—」 2 つりこまれること。調子づくこと。また、音楽のリズムな...
のり【糊】
1 米・麦などの澱粉質の物を煮て、粘りけを出させたもの。紙をはりつけたり、布地に張りをもたせたりするのに用いる。「...
のり【生血/血】
まだ乾かない粘りけのある血。血糊(ちのり)。「疵口を確(しっ)かと抑えてはいるものの、—は溢れて」〈円朝・怪談牡丹灯籠〉
のり【海苔】
1 ウシケノリ科アマノリ属の紅藻の総称。主に海岸のしぶきのかかる岩上に生え、冬から春に生育。アサクサノリ・スサビノ...
のり‐あい【乗(り)合い】
1 他人どうしが、同じ乗り物に一緒に乗ること。また、その人。「—の釣り船」 2 「乗合自動車」「乗合馬車」「乗合船...
のりあい‐じどうしゃ【乗合自動車】
一定の運賃で不特定の旅客を乗せ、定まった路線を運行する大型の自動車。バス。
のりあい‐だいりてん【乗合代理店】
2社以上の複数の保険会社と代理店契約を結んでいる保険代理店。 →専属代理店
のりあい‐ばしゃ【乗合馬車】
多人数がいっしょに乗る馬車。ふつう、一定の路線を一定の運賃をとって走った。→円太郎馬車 [補説]書名別項。→乗合馬車
のりあいばしゃ【乗合馬車】
中里恒子の短編小説。国際結婚をテーマに女性の生き方を描く。昭和13年(1938)発表。同年、「日光室」とあわせ第8...
のりあい‐ぶね【乗合船】
規定の運賃をとり、定まった航路を多くの客を乗せて運航する客船。
のりあいぶね【乗合船】
歌舞伎舞踊。常磐津(ときわず)。本名題「乗合船恵方万歳(えほうまんざい)」。3世桜田治助作詞、5世岸沢式佐作曲。天...
のり‐あ・う【乗(り)合う】
[動ワ五(ハ四)]一つの乗り物に一緒に乗る。「方向が同じ者どうしでタクシーに—・う」
のり‐あ・う【罵り合ふ】
[動ハ四]互いに悪口を言う。ののしりあう。「下(しも)ざまの人は—・ひ、いさかひて」〈徒然・一七五〉
のり‐あが・る【乗(り)上(が)る】
[動ラ五(四)]自分のからだを上に持ち上げる。「乱りがわしく—・って、私に抱き付こうとした」〈近松秋江・疑惑〉
のり‐あ・げる【乗(り)上げる】
[動ガ下一][文]のりあ・ぐ[ガ下二]船や車などが、進行中に障害物などの上にのってしまう。「船が暗礁に—・げる」
のり‐あわ・す【乗(り)合(わ)す】
[動サ五(四)]「乗り合わせる」に同じ。「同じ飛行機に—・す」 [動サ下二]「のりあわせる」の文語形。
のり‐あわ・せる【乗(り)合(わ)せる】
[動サ下一][文]のりあは・す[サ下二]偶然、同じ乗り物に一緒に乗る。たまたま、その乗り物に乗っている。「旧友と同...
のり‐いち【乗り一】
乗り心地がいちばんよいこと。「これは—の馬で候」〈平家・四〉
のり‐い・る【乗(り)入る】
[動ラ五(四)] 1 乗り物に乗ったまま中に入る。「ジブラルタルの瀬戸を目的(めがけ)て—・りつつ」〈魯文・西洋道...
のり‐いれ【乗(り)入れ】
乗り入れること。「一般車両の構内—を禁じる」「私鉄と地下鉄の相互—」
のり‐いれ【糊入れ】
1 糊を入れておく容器。 2 「糊入れ紙」の略。 3 香箱の小形のもの。
のりいれ‐がみ【糊入れ紙】
色を白く見せるため、米糊を加えて漉(す)いた杉原紙(すぎはらがみ)。
のり‐い・れる【乗(り)入れる】
[動ラ下一][文]のりい・る[ラ下二] 1 乗り物を中へ進め入れる。乗り物に乗ったまま中へはいる。「正面玄関まで車...
のり‐うち【乗り打ち】
馬・駕籠(かご)などに乗ったまま、貴人・神仏などの前を通り過ぎること。下乗(げじょう)の礼を欠くこと。「門前まで—...
のり‐うつぎ【糊空木】
アジサイ科の落葉低木。山地に自生。葉は楕円形で先がとがり、縁にぎざぎざがある。7、8月ごろ、白い装飾花のある小花を...
のり‐うつ・る【乗(り)移る】
[動ラ五(四)] 1 別の乗り物に移る。乗り換える。「本船からはしけに—・る」 2 神霊・もののけなどが人の身にと...
のり‐うま【乗(り)馬】
1 乗用の馬。 2 馬に乗ること。騎乗。じょうば。
のりうま‐はじめ【乗(り)馬初め】
⇒じょうばはじめ
のり‐おき【糊置き】
捺染(なっせん)で、防染のために布帛(ふはく)の一部に還元剤をまぜ合わせた糊を塗ること。
のり‐おく・れる【乗(り)遅れる】
[動ラ下一][文]のりおく・る[ラ下二] 1 乗り物の出発時刻に遅れて、それに乗りそこなう。「約束の列車に—・れる...
のり‐おり【乗り降り】
[名](スル)乗ることと降りること。乗降(じょうこう)。「旅客が—する」
のりかい‐もの【糊かひ物】
糊をつけてこわばらせた布や衣類。「—が干上(ひあが)ろがな」〈浄・宵庚申〉
のり‐かえ【乗(り)換え/乗(り)替え】
1 乗り物を乗り換えること。「電車の—」 2 自分に有利な、または好きなものへ移り変わること。「派閥の—をはかる」...
のりかえ‐コスト【乗(り)換(え)コスト】
⇒スイッチングコスト
のり‐か・える【乗(り)換える/乗(り)替える】
[動ア下一][文]のりか・ふ[ハ下二] 1 乗っていた乗り物を降りて、別の乗り物に乗る。乗り物をかえる。「各駅停車...
乗(の)り掛(か)かった船(ふね)
《乗って岸を離れた船からは下船できないところから》物事を始めてしまった以上、中途でやめるわけにはいかないことのたとえ。
のり‐かか・る【乗(り)掛(か)る】
[動ラ五(四)] 1 上に乗って、からだを寄りかからせる。「—・って押さえつける」 2 乗り物に乗ろうとする。乗り...
のり‐かけ【乗(り)掛け/乗(り)懸け】
1 近世の宿駅で、道中馬の両側に明荷(あけに)という葛籠(つづら)を2個わたし、さらに旅客を乗せて運ぶこと。「通し...
のりかけ‐うま【乗り掛け馬】
乗り掛けに使う駄馬。「向うより来る—の鈴の音」〈滑・膝栗毛・四〉
のり‐か・ける【乗(り)掛ける】
[動カ下一][文]のりか・く[カ下二] 1 乗ろうとする。また、中途まで乗る。「車に—・けたところで用事を思い出す...
乗(の)りが◦来(く)る
乗り気になる。調子に乗る。「艶二郎いよいよ—◦きて、かれこれとするうち」〈黄・艶気樺焼〉
のり‐き【乗(り)気】
[名・形動]進んでやってみようという気になること。また、そのさま。気乗り。「縁談に—になる」「先方から—な返事がある」
のり‐きり【乗(り)切り】
1 乗りきること。「一日中ずっと車に—だった」「—の策を立てる」 2 兵法の一。敗走する敵の中に馬を乗り入れ、敵を...
のり‐き・る【乗(り)切る】
[動ラ五(四)] 1 乗ったままで向こうまで行ききる。「ヨットで大西洋を—・る」 2 困難・危機などを切り抜ける。...
のり‐くち【乗り口】
馬の引き方で、鐙(あぶみ)の所に下がって差縄(さしなわ)を取って引くこと。「あるは—にひかせ、あるは諸口(もろくち...
のり‐くみ【乗(り)組み】
乗り組むこと。また、その人々。「仏蘭西の汽船にして、—の客人(たびびと)も尟(すくな)からず」〈逍遥・内地雑居未来之夢〉
のりくみ‐いん【乗組員】
船舶・航空機などに乗り込んで、運航・操業などの仕事にたずさわる人。
のり‐く・む【乗(り)組む】
[動マ五(四)]共に一つの乗り物に乗る。乗り合う。また、業務上の一員として、船舶・航空機などに乗る。「捕鯨船に—・む」
のり‐くら【乗り鞍】
乗馬用の鞍。