は‐ね【羽/羽根】
1 鳥の全身を覆う羽毛。 2 ㋐鳥が空を飛ぶための器官。翼。「—を畳む」 ㋑(「翅」とも書く)昆虫の飛ぶための器官...
はね【跳ね】
1 跳ねること。「ウサギがひと—する」 2 水や泥が飛び散ること。また、その水や泥。「—が上がる」 3 その日の興...
はね【撥ね】
《「跳ね」と同語源》 1 文字を書くとき、運筆の終わりを上にはねること。また、文字のその部分。 2 「ピン撥ね」に...
はね【刎】
[接尾]《「跳ね」と同語源》助数詞。兜(かぶと)などを数えるのに用いる。頭(とう)。「鎧(よろひ)二領に兜二—」〈...
はね‐あがり【跳ね上(が)り】
1 跳ね上がること。特に、値段や相場などが急に上がること。「土地価格の—」 2 先走った行動をとること。また、その...
はね‐あが・る【跳ね上(が)る】
[動ラ五(四)] 1 はねて上方へ上がる。「泥水が—・る」 2 値段や相場などが急に上がる。「株価が—・る」 3 ...
はね‐あ・げる【撥ね上げる】
[動ガ下一][文]はねあ・ぐ[ガ下二] 1 はねて上方へ上げる。「泥を—・げる」「のれんを—・げて店に入ってくる」...
はね‐あり【羽蟻】
⇒はあり
はね‐うま【跳ね馬】
はね上がるくせのある馬。とびはねる馬。駻馬(かんば)。
はね‐お・きる【跳ね起きる】
[動カ上一][文]はねお・く[カ上二]はねるようにして勢いよく起きる。とび起きる。「目覚まし時計の音に—・きる」
はね‐おと【羽音】
「はおと」に同じ。「鶏の—」
はね‐かえ・す【跳ね返す】
[動サ五(四)] 1 水・泥などを、勢いよくはねさせる。「油膜が水滴を—・す」 2 向かってくるものなどに対抗して...
はね‐かえり【跳ね返り】
1 はねてもとの方へ戻ること。また、そのもの。 2 ある事をした結果、影響が他の事柄に及ぶこと。「増税の景気への—...
はねかえり‐けいすう【跳ね返り係数】
⇒反発係数
はね‐かえ・る【跳ね返る】
[動ラ五(四)] 1 ぶつかって、もとの方へ戻る。「ボールがフェンスに当たって—・る」 2 勢いよくはねる。「油が...
はね‐かか・る【撥ね掛(か)る】
[動ラ五(四)]水・泥などがとび散ってかかる。「水しぶきが—・る」
はね‐か・く【羽掻く】
[動カ四]鳥がはねがきをする。「百羽(ももは)がき—・く鴫(しぎ)もわがごとくあしたわびしき数はまさらじ」〈拾遺・恋二〉
はね‐かくし【隠翅虫/羽隠虫】
甲虫目ハネカクシ科の昆虫の総称。体長5〜30ミリ。体は扁平で細長い。前翅(まえばね)は非常に短く、後ろ翅はその下に...
はね‐か・ける【撥ね掛ける】
[動カ下一][文]はねか・く[カ下二] 1 水・泥などをはねとばしてかける。「あやまってソースを上着に—・ける」 ...
はねか・す【撥ねかす】
[動サ五(四)]水・泥などをとばし散らす。「ビシャリと水を—・した」〈竜胆寺雄・黒猫〉
はね‐かずら【はね鬘】
年ごろになった少女がつける髪飾り。材料・形などは不明。「—今する妹をうら若みいざ率川(いざかは)の音のさやけさ」〈...
はね‐がき【羽掻き】
鳥がくちばしで羽をかきつくろうこと。一説に鳥がはばたくこと。「暁の鴫(しぎ)の—百羽(ももは)がき君が来ぬ夜は我ぞ...
羽(はね)が生(は)えたよう
品物がどんどん売れるようすのたとえ。また、物や金などがどんどん減るようすのたとえ。「—に売れていく」「—に金が出ていく」
はね‐き・る【羽霧る】
[動ラ四]はばたきをして水しぶきをあげる。「埼玉(さきたま)の小埼の沼に鴨そ—・る己が尾に降り置ける霜を払ふとにあ...
はね‐ぎ【跳ね木/刎木/桔木】
1 (桔木)屋根裏に取り付ける材で、梃子(てこ)の原理を利用して軒先をはね上げるようにして支えるもの。屋根の勾配(...
は‐ねぎ【葉葱】
緑の部分が多く、根元から葉の先まで食べられるネギ。京都の九条ネギなど。青ネギ。万能ネギ。関西で多く栽培される。→白葱
はね‐ぎ・る【跳ねぎる】
[動ラ四]忙しくとびまわる。はしゃぎまわる。「三の君に見せ奉らむ、蔵人の少将の渡り給ふを、と北の方—・りをるを」〈...
はね‐ぐるま【羽根車】
水車・タービンなどで、回転軸の周囲に羽根を取り付けたもの。羽根に水や風の力を受けて軸を回転させる。
はね‐ごし【跳ね腰】
柔道で、相手を前方へ浮かし崩して自分の体を回り込ませ、相手の下腹に密着させ、腰のあおりと足の跳ね上げとで倒す技。
はね‐しょうぎ【跳ね将棋】
⇒飛び将棋
ハネデュー‐メロン
メロンの一品種。果皮は緑白色で、果実は球形。果肉は淡黄緑色。 [補説]honeydewは蜜(みつ)の意。日本では「...
はねず【唐棣花/棠棣/朱華】
1 初夏に赤い花をつける植物の名。ニワウメ・ニワザクラなど諸説がある。「夏まけて咲きたる—ひさかたの雨うち降らば移...
はねず‐いろ【唐棣花色】
ハネズの花のような、白みを帯びた赤い色。色があせやすいという。「山吹のにほへる妹が—の赤裳の姿夢に見えつつ」〈万・...
はねずいろ‐の【唐棣花色の】
[枕]ハネズで染めた色があせやすい意から、「うつろひやすし」に掛かる。「思はじと言ひてしものを—移ろひやすき吾が心...
はね‐ずみ【跳ね炭】
火がおこるときに、はぜてとび散る炭。はしり炭。《季 冬》
はねだ【羽田】
東京都大田区の地名。多摩川河口の北岸に位置し、東京湾岸の埋め立て地に東京国際空港がある。
はね‐だいもく【跳ね題目】
「髭題目(ひげだいもく)」に同じ。
はねだ‐くうこう【羽田空港】
東京国際空港の通称。
はね‐だすき【撥ね襷】
歌舞伎で、荒事(あらごと)の扮装に用いる紅白・紫白の太い襷。芯(しん)に針金を入れ、結び目の輪や先端がぴんと張るよ...
はねだ‐とおる【羽田亨】
[1882〜1955]東洋史学者。京都の生まれ。京大教授・総長を歴任。西域、中央アジア史を専攻。文化勲章受章。著「...
はねっ‐かえり【跳ねっ返り】
「跳ね返り」に同じ。「—娘」
はね‐つき【羽根突き/羽子突き】
[名](スル)羽子板で羽根をついて遊ぶこと。また、その遊び。一つのはねを二人以上でつく追い羽根、数をかぞえながら一...
はね‐つ・ける【撥ね付ける】
[動カ下一][文]はねつ・く[カ下二]要求や申し出などをにべもなく断る。冷たく拒絶する。「提案を—・ける」
はね‐つるべ【撥ね釣瓶】
柱の上に横木を渡し、その一端に石を、他端に釣瓶を取り付けて、石の重みで釣瓶をはね上げ、水をくむもの。
はね‐づくろい【羽繕い】
[名](スル)「はづくろい」に同じ。
はね‐と【跳人】
ねぶたの屋台とともに練り歩く踊り手。花笠をかぶり、たくさんの鈴を身につける。
はね‐とば・す【撥ね飛ばす】
[動サ五(四)]ぶつかって、勢いよく飛ばす。はじき飛ばす。「車に—・される」「重圧を—・す」
はね‐どうりょくけい【羽根動力計】
⇒空気動力計
はね‐に【撥ね荷】
1 荷の中からより分けて別にした荷物。 2 「打ち荷」に同じ。
はねのかむろ【羽根の禿】
歌舞伎舞踊。長唄。初世瀬川如皐(じょこう)作詞、初世杵屋正次郎作曲。天明5年(1785)江戸桐座で、五変化舞踊「春...