腹(はら)が癒(い)・える
怒りや恨みなどが解け、気が晴れる。「腹の癒えるだけの復讐(しかえし)を」〈天外・魔風恋風〉
腹(はら)が痛(いた)・む
自分で金銭を負担する。「費用は先方持ちだから—・まない」
腹(はら)が◦居(い)る
怒りがおさまる。気が済む。胸が静まる。「梶原この詞(ことば)に—◦ゐて」〈平家・九〉
腹(はら)が大(おお)き・い
1 腹がふくれる。「猫の—・くなった」 2 度量が大きい。腹が太い。太っ腹である。「さすがに親分ともなると—・い」
腹(はら)が来(き)た
腹がへってきた。「腹が北山」「腹が北野天神」などと地名に掛けて用いることもある。「ときに—山だ。今飯をたく様子だ」...
腹(はら)が北山(きたやま)
⇒腹が来た
腹(はら)が決(き)ま・る
覚悟ができる。決心する。「候補に立つ—・る」
腹(はら)が下(くだ)・る
下痢をする。「食べすぎで—・る」
腹(はら)が黒(くろ)・い
心がねじけていて悪事をたくらむ性質である。腹黒い。「口はうまいが—・い」
はら‐がけ【腹掛(け)/腹懸(け)】
1 職人などがつける、多く紺(こん)木綿の作業衣。胸から腹に当て、細い布紐(ひも)を背中で十文字に交差させてとめる...
腹(はら)が御座(ござ)・る
⇒御座る5㋒
腹(はら)が空(す)・く
空腹になる。腹が減る。「—・くと怒りっぽくなる」
腹(はら)が据(す)わ・る
物事に動揺しなくなる。度胸が据わる。「ベテランだけに—・っている」 [補説]「腹が座る」と書くのは誤り。
腹(はら)が立(た)・つ
怒らずにはいられない。しゃくに障る。「上役のやり方に—・つ」
腹(はら)がで・きる
1 腹ごしらえができる。また、満腹する。「—・きたら仕事にかかろう」 2 考えがまとまって、動じなくなる。覚悟がで...
腹(はら)が張(は)・る
十分に食べて腹がいっぱいである。また、ガスがたまるなどして腹がつっぱる感じがする。「—・れば目の皮たるむ」
腹(はら)が膨(ふく)・れる
1 飽きるほど飲み食いして満腹する。「—・れて眠くなる」 2 言いたいことを言わないので気が晴れないでいる。「おぼ...
腹(はら)が太(ふと)・い
度量が大きい。胆力がある。太っ腹である。「—・くてめったなことでは動じない」
腹(はら)が減(へ)っては軍(いくさ)は出来(でき)ぬ
空腹では十分に活動できない。よい働きをするには、腹ごしらえが第一である。
腹(はら)が減(へ)・る
空腹になる。「朝食抜きで—・る」
はら‐がまえ【腹構え】
物事に対する心の準備。「万全の—で交渉に臨む」
はら‐から【同胞】
《古くは「はらがら」》 1 同じ母から生まれた兄弟姉妹。また、一般に兄弟姉妹。 2 同じ国民。どうほう。
はら‐がわり【腹変(わ)り】
「腹違い」に同じ。「—の兄」