はん‐し【半死】
《古くは「はんじ」とも》 1 死にそうになっていること。 2 年をとっていて余命の短いこと。「かかる—の老僧の命を...
はん‐じ【判じ】
判じること。判断。「文吾の幼い頭にも少しずつ—がつきかかって来た」〈上司・石川五右衛門の生立〉
はん‐じ【半時】
一時(いっとき)の半分。現在の1時間ほど。はんとき。「漢竹の横笛とり出だし、—ばかり吹きて」〈義経記・一〉
はん‐じ【判事】
1 裁判官の官名の一。10年以上、判事補・検察官・弁護士・大学教授などの職にあった者の中から任命され、高等裁判所・...
はん‐じ【判示】
[名](スル)裁判の判決などで、裁判所が事実認定や法解釈について判断を示すこと。「—事項」「公序良俗違反で無効と—する」
はんじ‐え【判じ絵】
判じ物にした絵。
はん‐じかい【反磁界】
磁性体を磁化する時に、その両端に現れる磁極が磁性体内につくる逆向きの磁界。外から与えられた磁界を弱める作用がある。...
はん‐じせい【反磁性】
磁場を与えると、磁場とは反対の向きに磁化が起こる性質。→常磁性
はんじせい‐たい【反磁性体】
反磁性の性質をもつ物質。酸素以外の気体、有機物質・塩類・水・ガラスなど。
はん‐じつ【半日】
「はんにち(半日)」に同じ。
はんじつ‐かそう【反実仮想】
文法で、事実と反対のことを想定すること。「もし〜だったら…だろうに」のような言い方。
はん‐じば【反磁場】
⇒反磁界
はんじ‐ほ【判事補】
裁判官の官名の一。司法修習生の修習を終えた者のうちから任命され、地方裁判所・家庭裁判所に配属される。任期は10年で...
はんじ‐もの【判じ物】
文字や絵画に、ある意味を隠しておき、それを当てさせるようにしたもの。また、その遊び。
はん‐じゃ【判者】
1 物事の優劣・可否を判定する人。 2 歌合わせ・句合わせなどで、作品の優劣・可否を判定する人。はんざ。
はん‐じゅ【半寿】
《「半」の字を分解すれば「八十一」になるところから》81歳。また、81歳の祝い。
はん‐じゅ【判授】
律令制の叙位の方法の一。奏聞(そうもん)を経ないで太政官(だいじょうかん)から直接に叙位を行うもの。外八位以下はこ...
はん‐じゅ【藩儒】
藩主に仕えた儒学者。→儒学
はん‐じゅう【半獣】
上半身または下半身が人間で、他の半身がけものの姿をしていること。
はん‐じゅう【飯頭】
禅寺で、粥飯(かゆめし)を大衆(だいしゅ)に供する役僧。はんとう。
はんじゅう‐しん【半獣神】
牧神の異称。
はんじゅうしんのごご【半獣神の午後】
《原題、(フランス)L'Après-midi d'un faune》マラルメの詩作品。1866年頃に書かれた作品で...
はん‐じゅうりょうせい【半従量制】
⇒定額従量制
はん‐じゅうりょく【反重力】
物質に加わる重力を打ち消す斥力。仮説的な力であり、現実の物理学においてはその存在は確認されていない。しばしばSF小...
はん‐じゅく【半熟】
1 食べ物が十分煮えたりゆだったりしていないこと。なま煮え。 2 「半熟卵」の略。 3 果実などが十分熟していない...
はんじゅく‐たまご【半熟卵/半熟玉子】
白身も黄身も完全に固まらない程度に煮るかゆでるかした卵。
はんじゅざんまいきょう【般舟三昧経】
大乗経典。後漢の支婁迦讖(しるかせん)訳3巻のほか数種あるが、梵本は散逸。現存する大乗経典で初期のもの。
はんじゆう‐おんじょう【半自由音場】
反射性の境界面より上半分の空間が自由音場と見なせる音場。音源が床面の上に位置し、一般的な音響空間と見なすことができ...
はん‐じょ【班女】
班婕妤(はんしょうよ)のこと。 謡曲。四番目物。世阿弥作。恋する吉田少将の残して行った扇を持った遊女の花子(はなご...
はん‐じょう【半帖】
紙・干し海苔(のり)などの一帖の半分。
はん‐じょう【半畳】
1 畳(たたみ)一畳の半分。また、その畳。 2 江戸時代、芝居小屋などで観客が用いた一人用の小さな敷物。また、その...
はん‐じょう【犯情】
犯罪に至るまでの事情。
はん‐じょう【斑条】
まだらの筋。縞(しま)。
はん‐じょう【煩冗/繁冗】
[名・形動]やたらに多くてわずらわしいこと。また、そのさま。「浩瀚の者は却って—に過ぎ」〈秋水・社会主義神髄〉
はん‐じょう【煩擾】
わずらわしいほど乱れること。ごたごたと乱れること。「胸底の—をじっと押しこらえているにしては」〈里見弴・多情仏心〉
はん‐じょう【繁盛/繁昌】
[名・形動](スル)にぎわい大いに栄えること。また、そのさま。はんせい。「店が—する」「商売—」「どうか二三年の内...
はんじょう‐そしき【斑状組織】
急冷によってできた細粒の結晶やガラス質からなる石基の中に斑晶が散在する火成岩の組織。火山岩に多い。
はんじょう‐てい【繁昌亭】
大阪市北区にある演芸場。平成18年(2006)開場。上方落語を中心に上演。天満天神繁昌亭。
はんじょうにほんばしべんぎく【繁盛にほんばし弁菊】
青島幸男の自伝的小説。昭和60年(1985)刊。
半畳(はんじょう)を入(い)・れる
芝居で見物人が役者の芸に不満なとき、敷いている半畳を舞台に投げ入れる。転じて、他人の言動に非難やからかいの言葉をか...
半畳(はんじょう)を打(う)・つ
「半畳を入れる」に同じ。「見物おけやいおけやいと、声々いふより、半畳五、六枚打ち込むといなや」〈役者論語・佐渡島日記〉
班女(はんじょ)が閨(ねや)
《班婕妤(はんしょうよ)が帝の愛を失ったとき、わが身をもはや不用となった秋の扇にたとえて詩を作ったという「怨歌行」...
はん‐じょく【繁縟】
1 種々様々のいろどり。 2 「繁文縟礼(はんぶんじょくれい)」の略。
はん‐じり【半尻】
裾の後ろが前よりも短い狩衣(かりぎぬ)。貴族の子供が着用した。小狩衣。
はん‐じりき【半自力】
南無阿弥陀仏と唱える念仏の「南無」は衆生の自力を表すとする考え方。また、他力本願に任せきれないで、自分の念仏の功徳...
はん・じる【判じる】
[動ザ上一]「はん(判)ずる」(サ変)の上一段化。「昨夜の夢を—・じる」