ひた‐くれない【直紅】
[名・形動ナリ]全体に紅色であること。また、そのさま。「誰が蒔(ま)きし紅なれば三輪山を—に匂はせるらむ」〈古今六...
ひたくれない【ひたくれなゐ】
斎藤史の歌集。昭和51年(1976)刊行。翌年、第11回迢空(ちょうくう)賞受賞。
ひた‐ぐろ【直黒】
[名・形動ナリ]全体が黒いこと。また、そのさま。まっくろ。「—なる田笠という物の」〈今昔・一五・一五〉
ひた‐ごころ【直心】
ひたむきな心。いちずな心。「—になくもなりつべき身を」〈かげろふ・中〉
ひた‐さお【直さ麻】
他の糸を交えない純粋の麻。「—を裳には織り着て」〈万・一八〇七〉
ひた‐さわぎ【直騒ぎ】
[名・形動ナリ]度をはずして騒ぐこと。また、そのさま。「小山田の庵守(も)る人に驚きて—なる秋のさを鹿」〈新撰六帖・二〉
ひた‐し【日田市】
⇒日田
ひたし‐もの【浸し物】
「おひたし」に同じ。
ひた‐しろ【直白】
[名・形動ナリ]全体に白いこと。また、そのさま。まっしろ。「容姿(かほかたち)鬼の如くして頭は—に」〈宇津保・嵯峨院〉
ひた・す【浸す/漬す】
[動サ五(四)]液体の中につける。また、液体を十分に含ませる。「冷水に足を—・す」「ガーゼを消毒液に—・す」 →漬...
ひ‐た・す【養す】
[動サ四]《「ひだす」とも。「日(ひ)足(た)す」意》養い育てる。養育する。「其の御子を—・しまつる縁(よし)によ...
ひた‐すら【只管/一向】
[形動][文][ナリ]そのことだけに意を用いるさま。もっぱらそれだけを行うさま。「—な思い」「—に弁解する」 [副...
ひたた【纔】
[副]わずかに。ついちょっと。「—涌ける釜に臨むに、両の目釜に煮らえき」〈霊異記・上〉
ひ‐たたき【火叩き】
消火用具の一。竹ざおの先に30センチぐらいに切った縄の束をつけたもので、これでたたいて火を消す。
ひたた・く【混く】
[動カ下二] 1 雑然とする。「人しげく—・けたらむ住まひは」〈源・須磨〉 2 しまりなく乱れている。「—・けて歩...
ひた‐たれ【直垂】
1 垂領(たりくび)で衽(おくみ)がなく、組紐(くみひも)の菊綴(きくと)じ・胸紐があり、袖括(そでぐくり)をつけ...
ひたたれ‐かみしも【直垂上下/直垂裃】
武家の礼服の一。直垂に長袴を用いるもの。
ひたたれ‐ぶすま【直垂衾】
領(えり)と袖とをつけた、直垂の形に似た夜具。綿を厚く入れたもの。夜着(よぎ)。
ひたち【日立】
茨城県北東部、太平洋に面する市。近世は徳川水戸藩領。日立鉱山によって発展。電気機器・セメント工業が盛ん。人口19....
ひたち【常陸】
旧国名の一。東海道に属し、現在の茨城県北東部にあたる。常州。
ひたちおおた【常陸太田】
茨城県北部の市。中世は佐竹氏の城下町。近世は徳川水戸藩領となり、徳川光圀(とくがわみつくに)の西山荘など旧跡が残る...
ひたちおおた‐し【常陸太田市】
⇒常陸太田
ひたちおおみや【常陸大宮】
茨城県北西部、那珂(なか)川中流にある市。稲作のほか、ねぎ・椎茸の栽培が盛ん。平成16年(2004)大宮町に御前山...
ひたちおおみや‐し【常陸大宮市】
⇒常陸大宮
ひたち‐おび【常陸帯】
1 昔、正月14日、常陸国鹿島神宮の祭礼で行われた結婚を占う神事。意中の人の名を帯に書いて神前に供え、神主がそれを...
ひたちおび‐がい【常陸帯貝】
ヒタチオビガイ科の巻き貝。深海にすみ、貝殻は紡錘形で、殻高12センチくらい。肉色をし、殻口の内壁に深いひだがある。
ひたち‐こうざん【日立鉱山】
日立市中部の銅鉱山。天正年間(1573〜1592)の発見と伝えられ、明治38年(1905)から大規模に開発、金・銀...
ひたち‐し【日立市】
⇒日立
ひたち‐だいち【常陸台地】
茨城県中央部の洪積台地。高さ30メートル内外の低平な台地。下総(しもうさ)台地と合わせて常総台地とよばれる。麦・雑...
ひたちなか
茨城県中東部の市。平成6年(1994)、勝田市と那珂湊市が合併して成立。電気・機械工業、水産業が盛ん。人口15.7...
ひたちなか‐し【ひたちなか市】
⇒ひたちなか
ひたち‐の‐くに【常陸国】
⇒常陸
ひたち‐の‐みや【常陸宮】
宮家の一。昭和39年(1964)昭和天皇の第2皇子正仁親王が創立。
ひたち‐ふうりゅうぶつ【日立風流物】
茨城県日立市の神峰(かみね)神社の祭礼に出す山車(だし)と、その上で行われるからくり人形芝居。山車は高さ約15メー...
ひたちふどき【常陸風土記】
奈良時代の常陸国の地誌。1巻。和銅6年(713)の詔により撰進された風土記の一。養老年間(717〜724)に撰進。...
ひたちぼうかいそん【常陸坊海尊】
秋元松代の戯曲。昭和35年(1960)にラジオドラマとして放送され、第15回芸術祭賞ラジオ部門芸術祭奨励賞を受賞。...
ひたちやま‐たにえもん【常陸山谷右衛門】
[1874〜1922]力士。第19代横綱。茨城県出身。本名、市毛谷右衛門。梅ヶ谷とともに明治期の相撲の黄金時代をつ...
ひた‐つち【直土】
じかに地面についていること。地べた。「伏せ廬(いほ)の曲げ廬の内に—に藁(わら)解き敷きて」〈万・八九二〉
ひた‐てり【直照り】
一面に照り輝くこと。「橘の成れるその実は—にいや見が欲しく」〈万・四一一一〉
ひた‐と【直と/頓と】
[副] 1 じかに。ぴったりと。「—背後につく」 2 とつぜん。にわかに。「風が—やむ」 3 ひたすら。いちずに。...
ひた‐なき【直泣き/直鳴き】
1 (直泣き)ひたすら泣くこと。「—に泣く泣くいつのまにか寝たりと覚し」〈鏡花・竜潭譚〉 2 (直鳴き)鳥などがひ...
ひた‐はしり【直走り】
《「ひたばしり」とも》ひたすら走ること。「ゴールをめざして—に走る」
ひた‐はし・る【直走る】
[動ラ五(四)]《「ひたばしる」とも》休むことなく、まっしぐらに走る。転じて、ひたすらがんばる。「目的に向かって—・る」
ひた‐ひた
[副] 1 水などが繰り返し静かに打ち寄せて軽くものに当たる音や、そのさまを表す語。「—と波が岸辺を打つ」 2 水...
ひた‐ぶる【頓/一向】
[形動][文][ナリ] 1 いちずなさま。ひたすら。「—な態度」「—に思いを寄せる」 2 完全にその状態であるさま...
ひたぶる‐こころ【頓心】
いちずに思いつめた心。また、容赦なく自分を通そうとする心。「盗人などいふ—ある者も」〈源・蓬生〉
ひた‐ぼんち【日田盆地】
大分県北西部、筑後(ちくご)川上流にある盆地。盆地底は水田地帯、台地面は畑・果樹園。周辺の山地は杉の植林が盛んで、...
ひた‐まきえ【直蒔絵】
箱の全体に蒔絵を施したもの。
ひた‐みち【直道/直路】
[名・形動ナリ] 1 まっすぐな道。また、そのようにまっすぐであるさま。「山河の峰谷(おたに)に相続ければ、—の義...
ひた‐むき【直向き】
[形動][文][ナリ]一つの物事だけに心を向けているさま。忍耐強く、いちずに打ち込むさま。「—な努力」「—な情熱」