人(ひと)を愛(あい)し人(ひと)を利(り)する者(もの)は天(てん)必(かなら)ず之(これ)に福(さいわい)す
《「墨子」法儀から》人を愛し、人のためになるようなことをする者は、天が必ず幸福を与える。
人(ひと)を射(い)んとせばまず馬(うま)を射(い)よ
《杜甫「前出塞」から》敵を屈服させ、また人を意に従わせようとするには、周辺から攻め落とすのが早道である。将(しょう...
人(ひと)を怨(うら)むより身(み)を怨(うら)め
《「淮南子(えなんじ)」繆称訓から》相手の仕打ちをうらむよりも、自分の至らなかった点を反省せよ。
人(ひと)を思(おも)うは身(み)を思(おも)う
他人に情けをかければ、やがて報いられて自分のためになる。情けは人のためならず。
人(ひと)を食(く)・う
人を人とも思わない、ずうずうしい態度や言動をする。「何とも—・った話だ」
人(ひと)を立(た)・てる
1 人を使者や代理としてさし向ける。人を派遣する。「神社へ—・てて祈願する」 2 交渉で、相手との間に代理人や仲介...
人(ひと)を使(つか)うは苦(く)を使(つか)う
人を使えば楽なようであるが、何かと苦労が多いものである。
人(ひと)をつけに◦する
人をばかにする。人をだしに使う。「何の、—◦する」〈総生寛・西洋道中膝栗毛〉
人(ひと)を呪(のろ)わば穴(あな)二(ふた)つ
他人を呪って殺そうとすれば、自分もその報いで殺されることになるので、墓穴が二つ必要になる。人を陥れようとすれば自分...
人(ひと)を人(ひと)とも思(おも)わ◦ない
他人を一人前の人間として扱わない。「—◦ない思い上がった態度」
人(ひと)を見(み)たら泥棒(どろぼう)と思(おも)え
人を軽々しく信用してはいけないということ。
人(ひと)を見(み)て法(ほう)を説(と)け
相手の人柄や能力を見て、それにふさわしい助言をすべきである。人(にん)を見て法を説け。
人(ひと)を以(もっ)て言(げん)を廃(はい)せず
《「論語」衛霊公から》つまらない人間の言ったことでも、聞くべきところがあればその言葉を無視することはない。
人(ひと)を玩(もてあそ)べば徳(とく)を喪(うしな)い物(もの)を玩(もてあそ)べば志(こころざし)を喪(うしな)う
《「書経」旅獒から》人を侮ってもてあそべば、結局は自分の徳を失うことになり、物をもてあそび、物に執着しすぎると、人...
人(ひと)を済(わた)・す
衆生を済度する。仏の教えにより人を救う。「—・すことも侍らぬに」〈源・東屋〉