人事(ひとごと)でな・い
他人事だとのんきに思ってはいられない。やがて自分の上にもふりかかってくるかもしれない。「—・い老年問題」
ひと‐ごのかみ【首長/魁帥】
上代、一群の人の長。首領。「自ら—となりて、穴を掘り堡(おき)を造りて常に住めり」〈常陸風土記〉
ひと‐ごみ【人込み/人混み】
たくさんの人がいて込み合っていること。また、その場所。雑踏。「—にまぎれる」「—を避ける」
ひと‐ごろし【人殺し】
1 人を殺すこと。殺人。また、人を殺した者。殺人者。 2 (人を悩殺するの意から)美人のこと。「ここでの—小金とい...
ひと‐さかり【一盛り】
1 一時期盛んであること。「—を過ぎた花」 2 若さの盛んな一時期。「なにさ、—はお道楽でございますのさ」〈滑・浮...
ひと‐さし【一差(し)/一指(し)】
将棋・舞などの一回。一番。「—舞う」
ひと‐さし【人差(し)/人指(し)】
「人差し指」の略。「—と、中指と、一寸(ちょっと)の間を」〈鏡花・歌行灯〉
ひとさし‐ゆび【人差(し)指】
《人をさし示す指の意》手の親指と中指との間の指。食指(しょくし)。
ひとさじ‐めし【一匙飯】
飯椀にしゃもじ一すくいだけでよそった飯。継母または継子に通じるといって、これを食べることを忌む。
ひと‐さま【人様】
他人を敬っていう語。「—に迷惑をかける」
ひとさまざま【人さまざま】
《原題、(フランス)Les Caractères》ラ‐ブリュイエールの著作。副題は「当世風俗誌」で、当時のさまざま...
ひと‐さらい【人攫い/人掠い】
女性や子供をだまし、無理やり連れ去ること。また、その者。
ひと‐さわがせ【人騒がせ】
[名・形動]ちゃんとした理由もないのに、人を騒がせ、迷惑をかけること。また、そのさま。「とんだ—な話だ」
ひと‐ざと【人里】
村落など、人の集まり住んでいる所。「—離れた山奥」
ひと‐ざま【人様/人状】
その人の人柄・品位。人品。「品も高く—もよかりければ」〈今昔・一一・六〉
ひと‐しあん【一思案】
[名](スル)ちょっとの間考えをめぐらすこと。一考。「—して答えを出す」
ひとし・い【等しい/均しい/斉しい】
[形][文]ひと・し[シク] 1 二つ以上の物事の間で、その数量・程度・形状などに相違がない。同じである。「二辺の...
ひと‐しお【一入】
《2が原義》 1 ほかの場合より程度が一段と増すこと。多く副詞的に用いる。いっそう。ひときわ。「苦戦の末の優勝だけ...
ひと‐しお【一塩】
魚や野菜に軽く塩を振ること。また、そうしたもの。「—の鮭(さけ)」
ひと‐しきり【一頻り】
しばらくの間。その間に物事が集中するようすにいう。いっとき。ひとっきり。「犬が—ほえた」「—話題になった映画」
ひと‐しごと【一仕事】
[名](スル) 1 少しばかり仕事をすること。また、その仕事。「朝飯前に—しておこう」 2 まとまった仕事。かなり...
ひと‐しずく【一滴】
液体の一滴。「涙の—」
ひとしっかん‐モデルどうぶつ【人疾患モデル動物】
《ふつう「ヒト疾患モデル動物」と書く》⇒疾患モデル動物
ひとし‐なみ【等し並(み)】
[名・形動]同じ扱いをすること。同等・同様であること。また、そのさま。「ベテランも新人も—に扱う」
ひと‐しばい【一芝居】
思い通りに事を運ばせるために、人をあざむいて計画的に仕組んだ行動。「親に認めさせるために—打つ」
ひと‐しぼり【一絞り】
1 ひとしきり雨が降ること。「—雨は過ぎぬる庭の面に散りて移ろふ萩が花ずり」〈風雅・秋上〉 2 絞らなければならな...
ひとし・む【等しむ/斉しむ】
[動マ下二]同じものとする。同列に並べる。「心常相滅の邪見を計(け)して、諸仏の妙法に—・め」〈正法眼蔵・弁道話〉
ひと‐しれ◦ず【人知れず】
[連語] 1 人に気づかれない。「—◦ず悩む」「—◦ぬ苦労」 2 だれも思い及ばないほどひどい。「—◦ずかれこれ恥...
ひと‐しんせい【人新世】
⇒じんしんせい(人新世)
ひと‐じち【人質】
1 交渉を有利にするために、特定の人の身柄を拘束すること。また、拘束された人。「—を解放する」 2 近世以前、借金...
ひとじち‐しほう【人質司法】
捜査機関の意に沿う供述を得るまで、逮捕・拘留した被疑者や被告人を拘束し続ける司法の在り方。日本の司法捜査の実態を批...
ひと‐じに【人死に】
思いがけない出来事のために人が死ぬこと。「事故で—が出る」
ひとじゅうもうせい‐ゴナドトロピン【人絨毛性ゴナドトロピン】
⇒エッチ‐シー‐ジー(hCG)
ひとじゅうもうせい‐せんしげきホルモン【人絨毛性腺刺激ホルモン】
⇒エッチ‐シー‐ジー(hCG)
ひと‐じょうか【ヒト上科】
ヒトと類人猿を含む霊長目の分類群。ヒト科とテナガザル科に分かれる。→上科 [補説]ヒト科にはヒト属のほかにチンパン...
ひと‐じらみ【人虱】
シラミ目ヒトジラミ科の昆虫の総称。人間の頭髪につくアタマジラミ、衣服につくコロモジラミ、陰毛につくケジラミなどがある。
ひと‐すじ【一筋/一条】
[名] 1 細長い物の1本。一条。「—の髪の毛」「—伝わる涙」 2 一門。一族。「多くはただこの九条殿の御—なり」...
ひとすじ‐しまか【一条縞蚊】
ヤブカの一。ヤブカ属の昆虫で体長約3ミリ。体は黒色で白い縞があり、胸部の正中線に沿って一本の白い筋が入る。東南アジ...
ひとすじ‐なわ【一筋縄】
1本の縄。また転じて、普通のやり方。尋常一様の手段。「—の繋ぐべからざる魂」〈鏡花・義血侠血〉
一筋縄(ひとすじなわ)では行(い)か◦ない
普通のやり方では処理できない。「—◦ない手ごわい相手」
ひとすじ‐みち【一筋道】
分かれ道のないただ一筋の道路。一本道。
ひと‐ずき【人好き】
人に好かれること。「—のする顔立ち」
ひと‐ずくな【人少な】
[形動][文][ナリ]人数や人手の少ないさま。「—な(の)家」
ひと‐ずれ【人擦れ】
[名](スル)人の中でもまれ、世慣れすぎていること。「—していない初々しい娘」
ひと‐せい【一精】
ひと骨折り。ひとがんばり。「商売に—出だしみんと」〈浮・永代蔵・三〉
ひと‐ぜり【人競り】
人がひしめき合うこと。人ごみ。「七、八町行ったれど、あんまり—」〈浄・油地獄〉
ひと‐そばえ【人戯え】
人に甘えたわむれること。他人の好意を期待すること。「口で言へば—、先立って埒(らち)明けうと」〈浄・丹波与作〉
ひと‐そろい【一揃い】
一組そろっていること。また、そのもの。「茶器—」
ひと‐ぞう【一族】
《「ぞう」は「ぞく(族)」の音変化》同族。一門。いちぞく。「今はいとど—のみ、かへすがへす栄え給ふこと限りなし」〈...
ひと‐ぞく【ヒト族】
霊長目ヒト科ヒト亜科を構成する族の一つ。ヒト亜族とチンパンジー亜族に分かれる。630万年〜680万年前にゴリラとの...