ふき‐とば・す【吹(き)飛ばす】
[動サ五(四)] 1 吹く勢いで物を飛ばす。「突風が屋根瓦を—・す」 2 いっぺんに払いのける。「暑さを—・す」 ...
ふき‐と・ぶ【吹(き)飛ぶ】
[動バ五(四)] 1 風などに吹かれて物が飛ぶ。「強風で看板が—・ぶ」 2 いっぺんに消えてなくなる。「驚いて眠気...
ふき‐と・る【拭き取る】
[動ラ五(四)]水分や汚れを紙・布などでふいて除き去る。ぬぐい取る。「汗を—・る」
ふき‐ながし【吹(き)流し】
1 旗の一種。何枚かの細長い布を半円形または円形の輪に取り付け、長い竿の先端につけて立て、風になびかせたもの。特に...
ふき‐な・す【吹き成す】
[動サ四]そうなるように吹く。吹いてそのようにする。「ひとかたに早苗の末を—・して田の面(も)すずしき山の下風」〈...
ふき‐な・す【吹き鳴す】
[動サ四]吹き鳴らす。「—・せる小角(くだ)の音も」〈万・一九九〉
ふき‐なら・す【吹(き)鳴らす】
[動サ五(四)]吹いて音を出す。「ホイッスルを—・す」
ふき‐ぬき【吹(き)抜き/吹き貫】
1 風が吹き抜けること。また、その場所。ふきぬけ。 2 家屋の柱の間に壁がなく、風が自由に通る構造。また、建物の内...
ふきぬき‐まど【吹(き)抜き窓】
風が吹き抜けるように造った窓。
ふきぬき‐やたい【吹(き)抜き屋台】
平安・鎌倉時代の大和絵、特に絵巻類に用いられた室内描写法。屋根・天井などを省いて、斜め上から見下ろすように室内の情...
ふき‐ぬけ【吹(き)抜け】
1 風が吹き抜けて通ること。ふきとおし。 2 ⇒吹き抜き2
ふき‐ぬ・ける【吹(き)抜ける】
[動カ下一][文]ふきぬ・く[カ下二]風が通り過ぎる。「北風が路地を—・る」
ふき‐ね【吹(き)値】
相場が急騰してつけた値段。
不帰(ふき)の客(きゃく)とな・る
二度と帰らぬ人となる。死ぬ。
ふき‐の‐だい【蕗の台/富貴の台】
婚礼のときに用いる嫁の肴台(さかなだい)。三方(さんぼう)の上に作り物の蕗(ふき)を立て、その下に酒肴を盛ったもの。
ふき‐の‐とう【蕗の薹】
早春、フキの根茎から出る若い花茎。香りと苦みを賞味する。《季 春》「—ふみてゆききや善き隣/久女」
ふきはつせい‐エスラム【不揮発性SRAM】
《nonvolatile SRAM》⇒エヌ‐ブイ‐エスラム(NVSRAM)
ふきはつせい‐メモリー【不揮発性メモリー】
《nonvolatile memory》電源を切っても、記憶内容が保持される半導体メモリー。フラッシュメモリーなど...
ふきはつせい‐ラム【不揮発性RAM】
《nonvolatile RAM》⇒エヌ‐ブイ‐ラム(NVRAM)
ふきはつ‐メモリー【不揮発メモリー】
⇒不揮発性メモリー
ふき‐はなし【吹(き)放し】
⇒吹き抜き2
ふき‐はな・つ【吹き放つ】
[動タ四]風が吹いて物を遠くに飛ばす。吹き払う。「門を—・ちて、四、五町が外(ほか)に置き」〈方丈記〉
ふき‐はら・う【吹(き)払う】
[動ワ五(ハ四)]吹いて払いのける。「ほこりを—・う」「風が雲を—・う」
ふき‐ば【吹(き)場】
金属を製錬・鋳造する場所。
ふき‐びん【吹き鬢】
鬢を大きくふくらませて結うこと。また、その髪形。近世、主に女性が結った。
ふき‐ぶり【吹(き)降り】
強い風を伴って雨が激しく降ること。
ふき‐べり【吹き減り】
金属貨幣などを鋳造するとき、量目が減少すること。また、その量目。〈日葡〉
ふき‐まが・う【吹き紛ふ】
[動ハ四]風に吹かれて入り乱れる。「梅の香も御簾(みす)のうちの匂ひに—・ひて」〈源・初音〉
ふき‐ま・く【吹き捲く】
[動カ五(四)]風が激しく吹いて物を巻き上げる。「縦横に—・く風が思いのままに海をひっぱたくので」〈有島・生れ出づ...
ふき‐まく・る【吹き捲る】
[動ラ五(四)] 1 風が激しく吹きつづける。「台風が一晩中—・った」「不景気風が—・る」 2 大げさなことや自慢...
ふき‐まど・う【吹き惑ふ】
[動ハ四]風が、方向を定めずに激しく吹く。吹きまくる。吹きまよう。「四方の嵐も…もの恐ろしげに—・ひて」〈狭衣・二〉
ふき‐まめ【富貴豆】
乾燥させたソラマメを水で戻して皮を取り去り、砂糖を加えて煮た煮豆。ふっきまめ。
ふき‐まよ・う【吹き迷ふ】
[動ハ四]「吹き惑う」に同じ。「物の音どもにあひたる松風、まことの深山おろしと聞えて—・ひ」〈源・紅葉賀〉
ふき‐まわし【吹(き)回し】
1 風の吹きぐあい。風向きの変化。 2 その時の調子・気分。「君が来るなんてどういう風の—だ」 3 風が吹くと回る...
ふき‐まわ・す【吹(き)回す】
[動サ五(四)] 1 風があちこち方向を変えて回るように吹く。「—・す風が、時々は這入って来る」〈鴎外・灰燼〉 2...
ふき‐みそ【蕗味噌】
焼き味噌や練り味噌に、細かく刻んだ蕗の薹(とう)を入れたなめ味噌。《季 春》「—や音に近づく山の雨/澄雄」
ふき‐むす・ぶ【吹き結ぶ】
[動バ四]風が吹いて物を結ばせる。また、風が吹いて露を玉にする。「夕暮の露—・ぶ木がらしや」〈狭衣・一〉
ふき‐もどし【吹(き)戻し】
玩具の一。丸く巻かれた細長い紙筒に吹き口をつけたもので、息を吹き込むと紙筒が伸びる。巻笛(まきぶえ)。
ふき‐もの【吹(き)物】
1 雅楽で、管楽器のこと。笙(しょう)・篳篥(ひちりき)・笛。弾き物・打ち物に対していう。 2 ガラス細工・飴(あ...
ふき‐や【吹(き)矢】
1 竹筒などの中に入れ、勢いよく吹いて放つ矢。竹を串のように削って先を鋭く、手もとは太めに割れ目を入れて紙の羽をつ...
ふき‐や・む【吹き止む】
[動マ五(四)]吹いていた風がやむ。
ふ‐きゅう【不休】
休まないで活動を続けること。「不眠—」
ふ‐きゅう【不朽】
朽ちないこと。いつまでも価値を失わずに残ること。「時代を超えた—の名作」
ふ‐きゅう【不急】
[名・形動]急を要しないこと。今すぐでなくてもよいこと。また、そのさま。「—な(の)用件」「不要—」
ふ‐きゅう【負笈】
《笈(おい)を負って遠くへ行く意》遠くへ勉学に出かけること。遊学。「—して明師に参学すべし」〈正法眼蔵・四禅比丘〉
ふ‐きゅう【傅翕】
⇒傅大士(ふだいし)
ふ‐きゅう【普及】
[名](スル)広く行き渡ること。また、行き渡らせること。「一般家庭にクーラーが—する」「新理論を—する」「—率」
ふ‐きゅう【腐朽】
[名](スル)腐って形が崩れること。「沈没するのが当然なほど—し切った、ぼろ船の運命に対して」〈葉山・海に生くる人々〉
ふきゅう‐きん【腐朽菌】
⇒木材腐朽菌
ふきゅうさんぽう【不朽算法】
江戸時代中期の和算書。和算家(数学者)、安島直円の著。円理や方程式など、自身の数学研究を集成したもの。