ふくろ【袋/嚢】
1 布・紙・革・ビニールなどで、中に物を入れて口を閉じるように作ったもの。「—に詰める」「給料—」 2 ミカン・ホ...
ふく‐ろ【復路】
かえりみち。帰路。⇔往路。
ふくろ‐あみ【袋網】
定置網や引き網などの、細長い袋状の部分。
ふくろ‐ありくい【袋蟻食】
有袋目フクロアリクイ科の哺乳類。吻(ふん)がとがり、細長い舌でシロアリを食べる。オーストラリア南西部に分布。
ふくろい【袋井】
静岡県南西部の市。もと東海道の宿場町。温室メロンや茶などを産する。人口8.5万(2010)。
ふくろい‐し【袋井市】
⇒袋井
ふくろいり‐ぼん【袋入り本】
江戸時代、黄表紙の特製本として、色刷りの袋に入れて刊行したもの。
ふくろう【梟】
1 フクロウ科の鳥。全長約50センチ、全身灰褐色。目が顔の前面に並び、くちばしは短く、鉤(かぎ)状。夜、羽音をさせ...
ふくろう【梟】
狂言。弟のようすがおかしいので、兄が山伏に加持を頼むが、祈るうちに弟に憑(つ)いていた梟が、兄や山伏にまで取り憑く...
ふくろう‐おうむ【梟鸚鵡】
⇒カカポ
ふくろうおとこ【フクロウ男】
朱川湊人の短編ホラー小説。平成14年(2002)、第41回オール読物推理小説新人賞を受賞した、著者のデビュー作。
ふくろ‐うち【袋打ち】
組紐(くみひも)を管のように中空に組むこと。また、その紐。
ふくろうのしろ【梟の城】
司馬遼太郎の歴史小説。京の都で活躍する忍者の姿を描く。昭和33年(1958)から翌年にかけて「中外日報」に連載。連...
ふくろえ【袋絵】
⇒袋人物
ふくろ‐おおかみ【袋狼】
フクロネコ科の哺乳類。外形はオオカミに似る。体長1〜1.3メートル、尾長50〜55センチ。体色は淡褐色で背から尾に...
ふくろ‐おび【袋帯】
袋織りにした芯(しん)のない女帯。正装・礼装用。
ふくろ‐おり【袋織(り)】
二重織りの一。耳の部分以外は表裏を密着させず、筒状に織る織り方。また、その織物。帯地・コート地・袋物地などに使われる。
ふくろ‐かけ【袋掛(け)】
生育期のリンゴ・ナシ・ブドウなどの果実に、病虫害を防いだり外観をよくしたりするため、紙袋などをかぶせること。《季 夏》
ふくろ‐がし【袋菓子】
あられやポテトチップスなど、袋に詰めて売られる菓子。
ふくろ‐ぎれ【袋切れ】
袋物に用いる布地。
ふく‐ろく【福禄】
1 幸福と俸禄(ほうろく)。しあわせ。 2 「福禄寿」の略。
ふくろく‐じゅ【福禄寿】
中国の道教で理想とされる幸福・俸禄(ほうろく)・長寿命。 七福神の一。背が低く長頭で長いひげをもち、杖(つえ)に経...
ふくろく‐じん【福禄人】
「福禄寿」に同じ。
ふくろ‐ぐま【袋熊】
コアラ、またはタスマニアデビルの別名。
ふくろ‐ぐも【袋蜘蛛】
1 フクログモ科フクログモ属のクモの総称。樹皮下にいるムナアカフクログモ、葉を三つに折り曲げて中にいるハマキフクロ...
ふくろ‐こうじ【袋小路】
1 行きどまりになっている路地。袋道。 2 物事が行きづまって先に進めない状態。袋道。「審議は—に入ってしまった」
ふくろこうじのおとこ【袋小路の男】
絲山秋子の短編小説。12年間思い続けた男性「あなた」と「私」の交流を描いた純愛小説。平成16年(2004)刊行。同...
ふくろ‐しだ【袋羊歯】
イワデンダ科の多年生のシダ。山地の岩上に生える。葉の裏面に袋状の包膜をつけ、中に胞子嚢(ほうしのう)がある。
ふくろじんぶつ【袋人物】
海北友松が得意とした人物画の作風。衣装が風をはらみ、人物が袋のように膨らんで見える独特の画法。袋絵。
ふくろ‐ずきん【袋頭巾】
頭からすっぽりかぶる袋状の頭巾。
ふくろ‐ずるめ【袋鯣】
アオリイカなどの脚とはらわたを取り去り、表皮をはいだまま干したもの。京都府宮津の特産。
ふくろぞうし【袋草紙】
《「ふくろそうし」とも》平安後期の歌学書。2巻。藤原清輔著。平治元年(1159)までに成立。歌会の作法、歌人の逸話...
ふくろ‐ぞうし【袋草紙/袋草子】
袋綴(ふくろと)じにした冊子。 [補説]書名別項。→袋草紙
ふくろ‐たけ【袋茸】
ウラベニガサ科のキノコ。細長い卵形で、包まれた袋を破り、灰褐色の傘を広げる。中国南部・東南アジアなどで栽培され、若...
ふくろ‐たび【袋足袋】
足の親指と他の指との間に隔てのない足袋。
ふくろだ‐おんせん【袋田温泉】
茨城県北西部、久慈郡大子(だいご)町袋田にある温泉。泉質は単純温泉・塩化物泉など。
ふくろ‐だたき【袋叩き】
一人または少数の人を大勢で取り囲んで存分にたたくこと。また、大勢の人から集中的に非難されること。「—にあう」「—にする」
ふくろ‐だな【袋棚】
1 床の間の脇の上部または下部に壁から張り出して設ける戸棚。天袋・地袋など。袋戸棚。 2 茶棚の一。志野棚に模して...
ふくろだ‐の‐たき【袋田の滝】
茨城県久慈郡大子(だいご)町にある滝。久慈川支流の滝川上流に位置する。岸壁を4段に落下することから四度(よど)の滝...
ふくろ‐ち【袋地】
他人の土地に囲まれて、直接公道に通じていない土地。
ふくろ‐づの【袋角】
生え替わったばかりのシカの角。皮膚で覆われ、柔らかいこぶ状をしている。《季 夏》「雨後の木々夕日をこぼす—/綾子」
ふくろ‐とじ【袋綴じ】
書物などの綴じ方の一。 1 文字面が外になるように紙を1枚ずつ二つ折りにして重ね、折り目でないほうの紙端を糸でとじ...
ふくろとじ‐いんさつ【袋綴じ印刷】
袋綴じに製本する際に、折り目に文字が重ならないように配置して印刷すること。
ふくろ‐とだな【袋戸棚】
⇒袋棚(ふくろだな)1
ふくろ‐ど【袋戸】
袋棚の襖(ふすま)戸。
ふくろ‐どこ【袋床】
床の間の形式の一。前面の左右どちらかに袖壁をつくり、横に入り込んだ部分をもつ床の間。
ふくろ‐ぬい【袋縫い】
縫い代(しろ)がほつれないように中縫いをする方法。最初に布の表を出して端を浅く縫ったのち、裏返して本縫いをする。
ふくろ‐ねこ【袋猫】
有袋目フクロネコ科の哺乳類。猫に似た小形の肉食獣。淡褐色に白斑がある。オーストラリア大陸およびタスマニア島に分布。...
ふくろ‐ねずみ【袋鼠】
オポッサムの別名。
袋(ふくろ)の鼠(ねずみ)
逃げ出すことのできない状態のたとえ。袋の中の鼠。「犯人はもう—だ」