ふし【柴】
しば。「しながどる、や、猪名(ゐな)の—原」〈神楽・猪名野〉
ふし【節】
1 棒状の物の盛り上がった部分。 ㋐竹・葦(あし)などの茎にあるふくれた区切り。 ㋑幹や茎から枝が出るところ。また...
ふし【五倍子/付子/附子】
ヌルデの若芽や若葉などにアブラムシが寄生してできる虫癭(ちゅうえい)(虫こぶ)。紡錘形で、タンニンを多く含み、イン...
ふ‐し【不死】
いつまでも死なないこと。「不老—」
ふ‐し【父子】
父と子。「—家庭」「—相伝」
ふ‐し【浮子】
漁・釣り用のうき。
ふし‐あな【節穴】
1 板などの節が抜けおちたあとの穴。「—からのぞく」 2 見る能力のない目。見えるはずのものを見落としたり、物事の...
ふ‐しあわせ【不幸せ/不仕合(わ)せ】
[名・形動]幸福でないこと。また、そのさま。不幸。「—な人生」
ふし‐いと【節糸】
玉繭からとった節の多い絹糸。玉糸。
ふしいと‐おり【節糸織(り)】
節糸で織った平織りの絹織物。節織り。
ふし‐おがみ【伏(し)拝み】
1 ひれ伏して拝むこと。特に、遠くから神社を拝むこと。 2 1を行うための場所。神社の入り口に木が横たえてあったり...
ふし‐おが・む【伏(し)拝む】
[動マ五(四)] 1 ひれ伏して拝む。「仏を—・む」 2 はるかに遠くから拝む。遥拝する。「熱田の八剣(やつるぎ)...
ふし‐おき【臥し起き】
1 寝たり起きたりすること。おきふし。「苦しくのみあれば—も心やすくてこそ」〈宇津保・国譲下〉 2 毎日の生活。日...
ふし‐おり【節織(り)】
⇒節糸織り
ふし‐かえ・る【臥し返る】
[動ラ四]寝返りをうつ。「うしろざまにこそ—・りたれ」〈宇治拾遺・三〉
ふし‐かてい【父子家庭】
配偶者のいない父親と未成年の子供を主な構成員とする家庭。父子世帯。
ふし‐かね【付子鉄漿】
五倍子(ふし)の粉を鉄汁に浸して作った黒色の染料。また、その色。お歯黒などに用いた。
ふしかね‐ぞめ【付子鉄漿染(め)】
付子鉄漿で染めること。また、付子鉄漿で染めたもの。
ふし‐がき【柴垣】
柴(しば)でつくった垣。しばがき。
ふし‐き【伏し木/臥し木】
1 倒木。「枝は夜叉(やしゃ)の頭のごとくなる—あり」〈義経記・五〉 2 節のところに穴があり、中空になっている木...
ふしき【伏木】
富山県高岡市の地名。富山湾に面し、小矢部川河口にある港町。もと越中国府の地。
ふし‐き【節木】
1 節の多い木。 2 「伏し木2」に同じ。「源の頼朝卿石橋山の—隠れ」〈浄・盛衰記〉
ふ‐しき【不識】
1 知らないこと。不知。 2 知らずに行った罪。
ふしき‐あん【不識庵】
上杉謙信の庵号。
ふ‐しぎ【不思議】
[名・形動]《「不可思議」の略》 1 どうしてなのか、普通では考えも想像もできないこと。説明のつかないこと。また、...
ふしぎ‐くん【不思議君】
⇒不思議ちゃん
ふしぎ‐ちゃん【不思議ちゃん】
《「不思議」を人名のように表した語》俗に、感性や言動などが常識からややずれている、独特の雰囲気をもった女性のこと。...
ふしぎなマンダリン【不思議なマンダリン】
《原題、(ハンガリー)A csodálatos mandarin》⇒中国の不思議な役人
ふしぎのくにのアリス【不思議の国のアリス】
《原題Alice's Adventures in Wonderland》ルイス=キャロルの童話。1865年刊。ウサ...
ふし‐くれ【節榑】
節の多い材木。
ふしくれ‐だ・つ【節榑立つ】
[動タ五(四)] 1 木などに節がたくさんあって、でこぼこしている。「—・った幹」 2 手や指などの筋や関節が盛り...
ふし‐ぐろ【節黒】
ナデシコ科の越年草。山地に生え、高さ約80センチ。茎の節が暗紫色をし、葉が対生してつく。夏、白い小花を輪生する。薩...
ふしぐろ‐せんのう【節黒仙翁】
ナデシコ科の多年草。山地の樹陰に生え、高さ50〜70センチ。茎の節は紫黒色で太く、卵形の葉が対生してつく。夏、朱赤...
ふし‐げき【節劇】
《「浪花節(なにわぶし)劇」の略》浪花節を丸本(まるほん)歌舞伎(義太夫狂言)における義太夫節のように用いて行う劇。
ふし‐こ【節蚕】
膿病(のうびょう)にかかり、環節がふくらんで節状になった蚕。
ふしこぶ‐だ・つ【節瘤立つ】
[動タ五(四)]節や瘤が多くて、ごつごつしている。「—・ちたる腕を扼(やく)して」〈魯庵・社会百面相〉
ふし‐ごと【節事】
義太夫節で、歌謡風に細かく節をうたう部分。道行や景事(けいごと)など。
ふし‐ざま【伏し様】
うつぶせ。「弓手の方へ乗り越して、—にどうど落つ」〈古活字本平治・中〉
ふし‐しず・む【伏(し)沈む】
[動マ五(四)]伏して悲しむ。また、思いなげく。「面(かお)を掩(おお)いて—・む女児(めのこ)の姿のいじらしさに...
ふし‐しば【伏し柴】
1 柴のこと。 2 マコモの別名。
ふし‐せたい【父子世帯】
「父子家庭」に同じ。
ふ‐しぜん【不自然】
[名・形動]自然さがないこと。無理があること。また、そのさま。「ことさらに大声で話すのは—だ」「—な態度」 [派生...
ふし‐たけ【臥し丈/臥し長】
1 臥したときのからだの長さ。「—砂(いさご)に半ば埋づまれたりけるに」〈今昔・三一・一七〉 2 蛇がとぐろを巻い...
ふし‐だか【節高】
イノコズチの別名。
ふし‐だ・つ【節立つ】
[動タ四]茎が伸びて節があらわれる。また、ふしくれだつ。「けふみれば—・つほどになりにけりあけば門田の早苗とりてむ...
ふし‐だに【虫癭蜱/付子蜱/五倍子蜱】
フシダニ科のダニの総称。体は蛆虫(うじむし)形で、淡黄色から橙(だいだい)色をし、足が二対しかない。種々の植物に寄...
ふ‐しだら
[名・形動] 1 けじめがなく、だらしないこと。また、そのさま。「生活が—になる」 2 品行が悪いこと。身持ちが悪...
ふし‐ちょう【不死鳥】
「フェニックス」に同じ。「往年のスターが—の如くよみがえる」
ふし‐ぢか【節近】
[名・形動ナリ]竹などの節の間隔が密なさま。また、そのような竹。「三年竹の—なるを少し押し磨きて」〈古活字本保元・中〉
ふ‐しつ【不悉】
思うことを十分に言いつくさないこと。手紙の末尾に書き添える語。不一。不尽。