ふで【筆】
[名] 1 竹や木の柄の先に獣毛をたばねてつけ、これに墨や絵の具などをふくませて字や絵をかく道具。毛筆。また、筆記...
ふで‐ご【筆五】
俗に、「五円」などの文字部分が筆で書かれたようなデザインの五円硬貨のこと。→五円玉
ふで‐あと【筆跡】
書かれている文章や文字。また、そのありさま。ひっせき。
ふで‐あらい【筆洗い】
⇒ひっせん(筆洗)
ふ‐でい【腐泥】
藻類などの遺骸(いがい)やそれが腐朽した物質を多量に含む軟泥。無酸素層をもつような水域に堆積(たいせき)がみられる。
ふでい‐がん【腐泥岩】
腐泥が固まってできた岩石。
ふで‐いし【筆石】
古生代オルドビス紀・シルル紀に栄えた半索動物に属すると考えられる化石動物。キチン質の外殻がのこぎり状の枝をつくり、...
ふで‐いっぽん【筆一本】
文章を書くことだけで生計を立てること。「—で妻子を養う」
ふで‐いれ【筆入れ】
筆を入れる箱や筒。また、鉛筆・ペンなどの筆記用具を入れるケース。
ふで‐いん【筆印】
花押(かおう)の代わりに、筆の軸に墨をつけて押した印。
ふで‐おや【筆親】
《筆は鉄漿(かね)をつける羽筆の意》「御歯黒親(おはぐろおや)」に同じ。
ふで‐おろし【筆下ろし】
[名](スル) 1 新しい筆を使いはじめること。「年賀状を書くために—する」 2 初めて物事を行うこと。「ゴルフの...
ふで‐かき【筆柿】
柿の一品種。甘柿で、実は縦に細長い形をしている。
ふで‐かけ【筆掛(け)/筆懸(け)】
「筆架」に同じ。
筆(ふで)が荒(あ)・れる
文章が雑になる。「乱作がたたって—・れてきた」
ふで‐がい【筆貝】
フデガイ科の巻き貝。浅海の砂底にすむ。貝殻は筆の穂先に似た長紡錘形で、殻高7センチくらい。殻表は褐色に白い縞が格子...
ふで‐がえし【筆返し】
違い棚の上板や文台・机などの端に、筆などが転がり落ちないように取り付けた木。
ふで‐がしら【筆頭】
1 筆の穂先。ふでさき。 2 列記した人名中の1番目。ひっとう。「いいやよ、—だといふ事よ」〈洒・二筋道〉 3 「...
筆(ふで)が滑(すべ)・る
調子にのって書かなくともよいことまで書いてしまう。「内々の手紙でつい—・る」
筆(ふで)が立(た)・つ
文章が上手である。「—・つ新人」
ふ‐でき【不出来】
[名・形動]出来が悪いこと。また、そのさま。「—な弟子」「—な作柄」「出来—」
ふで‐く【筆句】
《作者の名の上に「筆」または「フ」と書くところから》他人が代作した句。
ふで‐くせ【筆癖】
文字の書き方に癖のあること。文章や絵をかくとき、その文体や画法に独特な癖のあること。また、その癖。
ふで‐さき【筆先】
1 筆の穂先。 2 筆の運び。筆づかい。 3 筆で書く言葉。文章。→御筆先(おふでさき)
ふで‐し【筆師】
筆を作ることを業とする人。
ふで‐しょうが【筆生姜】
新しょうがを茎つきのままに根を筆先のようにむき、甘酢に漬けたもの。焼き魚に添える。
ふで‐じく【筆軸】
筆の柄(え)。筆柄(ふでづか)。筆管(ひっかん)。
ふで‐すさび【筆荒び】
気のむくままに筆を走らせて書くこと。また、そのもの。ふですさみ。
ふで‐たて【筆立て】
1 筆などをさしておく筒形の用具。 2 書き出し。初筆。「『様参る、身より』とばかり薄墨に御—の堆高(うづだか)さ...
ふで‐つき【筆付き】
筆の使いぶり。筆で書かれた文字や絵のようす。
ふで‐つ‐むし【筆つ虫】
コオロギの別名。
ふで‐づか【筆柄】
「筆軸(ふでじく)」に同じ。
ふで‐づか【筆塚】
使い古した筆の供養のために、筆を地に埋めて築いた塚。
ふで‐づかい【筆遣い/筆使い】
筆の使い方。書かれた文字や文章の趣。筆致。運筆。「巧みな—」
ふで‐づくり【筆旁】
漢字の旁(つくり)の一。「肇」「肆」などの「聿」の称。
ふで‐づつ【筆筒】
筆を入れておく筒。筆入れ。また、筆を立てておく筒。筆立て。
ふで‐とり【筆執り/筆取り】
筆を持って書くこと。また、その役。書記。「弓取り—小弓の矢取りとか」〈梁塵秘抄・二〉
ふで‐ならし【筆馴らし】
新しい筆を使いならすこと。文字・文章を書きなれるようにすること。
筆(ふで)に任(まか)・せる
文面の体裁などを考えすぎず、筆の走る勢いにまかせる。「—・せて自由に書く」
ふで‐の‐あと【筆の跡】
「筆跡(ひっせき)」に同じ。
ふで‐の‐うみ【筆の海】
《「筆海(ひっかい)」の訓読み》 1 硯(すずり)の異称。 2 書き記したもの。また、書いたものが多いことのたとえ...
ふで‐の‐しり【筆の尻】
筆の軸の後端。
筆(ふで)の尻(しり)取(と)・る
手をとって教え導く。詩歌や文章などを添削する。「—・る博士ぞなかべきと」〈源・末摘花〉
ふで‐の‐すさび【筆の荒び】
興にまかせて書くこと。また、書いたもの。
ふで‐の‐はこび【筆の運び】
文字の書きよう。筆の使い方。運筆。筆運び。「巧みな—」
ふで‐はこび【筆運び】
⇒筆の運び
ふで‐はじめ【筆始め】
1 初めて書くこと。書き始めること。 2 正月の書き初め。《季 新年》
ふで‐ばこ【筆箱】
筆を入れておく箱。また、筆記用具を入れる箱。筆入れ。
ふで‐ぶしょう【筆不精/筆無精】
[名・形動]面倒がって手紙や文章などをなかなか書こうとしないこと。また、そのさまや、そのような人。「—でつい義理を...
ふで‐ぶと【筆太】
[名・形動]文字を太く書くこと。また、その文字や、そのさま。「—な字」