ふなこし‐おび【船越帯】
格子縞の博多織に独鈷(とっこ)の模様のある男帯。明治維新前に流行した。
ふな‐ごこう【舟後光】
⇒舟形光背(ふながたこうはい)
ふな‐ごころ【船心】
船酔い。ふなごこち。「昨日は御船に召され、—に損じ給ひて」〈義経記・七〉
ふな‐ごや【船小屋/舟小屋】
「船蔵(ふなぐら)1」に同じ。
ふなさか‐とうげ【船坂峠】
兵庫県赤穂郡上郡町と岡山県備前市との境にある峠。隠岐(おき)に流される後醍醐天皇を、児島高徳(こじまたかのり)が迎...
ふなざき‐よしひこ【舟崎克彦】
[1945〜2015]児童文学作家。東京の生まれ。生物学者が空想世界で活躍する「ぽっぺん先生」シリーズで人気を得る...
ふな‐し【船師】
江戸時代から明治初期にかけて、廻船を所有して海運活動を行った商人。
ふな‐しま【船島】
山口県下関市にある巌流島の正式名称。
ふな‐しろ【船代】
伊勢の皇大神宮の樋代(ひしろ)を奉安する箱。岩船(いわふね)の形に作られる。みふなしろ。
ふなしろ‐まつり【船代祭(り)】
伊勢神宮の遷宮式で、船代の材料にする木を切るときの祭り。
ふな‐じ【船路】
1 船の航行する道筋。航路。 2 船の旅路。船旅(ふなたび)。「—の安全を祈る」
ふな‐じるし【船印/船標】
船の所有者や乗り手などを示すために船上に掲げたしるし。旗・幟(のぼり)など。
ふな‐ずし【鮒鮨】
熟(な)れ鮨の一種。鮒を塩漬けにしたあと、塩を洗って米飯と交互に漬け込み、重石(おもし)をして自然発酵させたもの。...
ふな‐せ【船瀬】
船が風波を避けるために停泊する所。「行き巡り見とも飽かめや名寸隅(なきすみ)の—の浜にしきる白波」〈万・九三七〉
ふな‐ぞこ【船底】
《「ふなそこ」とも》 1 船の底。せんてい。「—に穴があく」 2 船の底のように中央がくぼんだ形をしていること。ま...
ふなぞこ‐うえ【船底植え】
サツマイモの苗の植えつけ方の一。つるの中央を低くして船底形になるように植えつけるもの。
ふなぞこ‐てんじょう【船底天井】
中央が両端より高く、船底を逆さにしたような形の天井。
ふなぞこ‐まくら【船底枕】
底板が船底のようにそった形の箱枕。
ふな‐ぞろえ【船揃へ】
多くの船が航海のために勢ぞろいして準備をととのえること。「摂津国渡辺より—して、八島へすでに寄せんとす」〈平家・一一〉
ふな‐たで【船熮】
船の保ちをよくするために、船を浜に揚げて船底の外側を火であぶり、フナクイムシを殺すとともに船板にしみ込んだ水分を除...
ふな‐たび【船旅】
船に乗ってする旅。
ふな‐だいく【船大工】
船、特に和船をつくるのを専門とする大工。船匠。船番匠。
ふな‐だいしょう【船大将】
軍船の総指揮をする将軍。船手の大将。「—として番船その数を知らず」〈太閤記・二〉
ふなだ‐がく【船田学】
小説家福永武彦が、SF小説を発表する際に用いた筆名。
ふな‐だな【船棚/船枻】
1 刳(く)り船の船べりに、耐波性や積載量を増すために設けた板。 2 中世以降の和船で、航(かわら)以外の外板。
ふな‐だま【船玉/船霊/船魂】
1 航海の安全を守る神。住吉神(すみのえのかみ)・水天宮・金比羅権現などで、そのお札を船内に貼る。 2 漁船の守護...
ふな‐だまり【船溜まり】
風波を避けて船が停泊する所。また、碇(いかり)をおろして船が休止する所。
ふな‐だより【船便り】
船の便宜。ふなびん。「大坂への—も回り遠く」〈浮・一代男・七〉
ふな‐だんす【船箪笥】
千石船などの船乗りが船室で用いた箪笥。遭難などを考慮して小形で頑丈に作ってある。
ふな‐ちん【船賃】
船に乗ったり、船を雇ったりするときに支払う料金。また、物を船で運ぶときの料金。
ふな‐つ【船津】
船が停泊する所。船着き場。「秋風に川波立ちぬしましくは八十(やそ)の—に御舟(みふね)留めよ」〈万・二〇四六〉
ふな‐つき【船着き】
「船着き場」に同じ。
ふなつき‐ば【船着き場】
船が着いてとまる所。船の発着する所。
ふな‐づみ【船積み】
[名](スル)船に貨物を積み込むこと。「輸出品を—する」
ふな‐づり【船釣(り)】
船に乗って行う釣り。ふねづり。
ふな‐て【船手】
1 船の通路。航路。「野も山も雪降りぬれば跡絶えて—に残る冬の通ひ路」〈隆信集〉 2 兵船の軍勢。水軍。「—の勢は...
ふなて‐がしら【船手頭】
江戸幕府の職名。若年寄の支配に属し、幕府の用船の管理や、山陽道・西海道の海上巡視などにあたった。文久2年(1862...
ふな‐で【船出】
[名](スル) 1 船が港を出ること。出航。出帆。でふね。「早朝に—する」 2 新しい生活などを始めること。「二人...
ふな‐とぎょ【船渡御】
神輿(みこし)を船に乗せて川や海を渡る神事。大阪天満宮のものが有名。
ふな‐どいや【船問屋】
江戸時代、各地の港にあって、回漕や積み荷を取り扱うのを業とした問屋。廻船問屋。ふなどんや。
ふな‐どこ【船床/船笭】
船中の床(ゆか)に敷く簀(す)の子。転じて、船底の積荷場所。
ふなど‐の‐かみ【岐神】
道の分岐点などに祭られる神。邪霊の侵入を防ぎ、旅人を守護すると信じられた。道祖神。塞(さえ)の神。久那斗(くなど)...
ふな‐どまり【船泊(ま)り】
船が停泊すること。また、その場所。
ふな‐どめ【船留(め)/船止(め)】
船の出入りや往来を禁止すること。「国中を—して詮索あって」〈浮・男色大鑑・一〉
ふなど‐よいち【船戸与一】
[1944〜2015]小説家。山口の生まれ。本名、原田建司。抜群の行動力を生かして海外取材を精力的にこなし、質の高...
ふな‐どんや【船問屋】
⇒ふなどいや
ふな‐に【船荷】
船に積んで運ぶ貨物。船の積み荷。
ふなに‐しょうけん【船荷証券】
海上の物品運送において、運送人が運送品の受け取りを証し、陸揚げ港で証券の正当な所持人に引き渡すことを約する有価証券...
ふな‐ぬし【船主】
船の所有者。せんしゅ。
ふな‐のり【船乗り】
1 船に乗り込んで、船の仕事に従事する人。船員。 2 船に乗って出立すること。「あごの浦に—すらむ娘子(をとめ)ら...