ふみ‐しだ・く【踏み拉く】
[動カ五(四)]《古くは「ふみしたく」》足で踏んで荒らす。踏み散らす。「無残にも—・かれた高山植物」
ふみ‐し・める【踏(み)締める】
[動マ下一][文]ふみし・む[マ下二] 1 力を入れてしっかり踏む。「大地を—・めて立つ」「一歩一歩—・めて歩く」...
ふみ‐ずし【文厨子】
書物をのせておく棚。書棚。
ふみずもう【文相撲】
⇒ふずもう
ふみた【札/簡】
《「ふみいた(文板)」の音変化》ふだ。「広さ一尺許(ばか)りの板の—あり」〈霊異記・下〉
ふみ‐たおし【踏(み)倒し】
踏み倒すこと。また、その行為。「借金の—」
ふみ‐たお・す【踏(み)倒す】
[動サ五(四)] 1 踏みつけて倒す。「障子を—・す」 2 代金や借金などを支払わないままですます。「家賃を—・す」
ふみ‐たけ・ぶ【踏み哮ぶ】
[動バ四]力強く大地を踏みつけて叫ぶ。「伊都(いつ)の男建(をたけび)—・びて待ち問ひ給ひしく」〈記・上〉
ふみ‐た・てる【踏(み)立てる】
[動タ下一][文]ふみた・つ[タ下二] 1 地面をしっかりと踏んで立つ。「四辺(あたり)は—・てられぬほど路がわる...
ふみ‐だい【踏(み)台】
1 高い所の物を取ったり、高い所に上るために足場とする台。足つぎ。踏みつぎ。 2 ある目的のための足がかりとして利...
ふみ‐だし【踏(み)出し】
1 足を前に出して地面につけること。また、仕事などに取りかかること。 2 相撲で、相手が技を掛けていないのに、自分...
ふみ‐だ・す【踏(み)出す】
[動サ五(四)] 1 片足を前に出して地面につける。「左足から—・す」 2 足を境界線の外へ出す。「土俵を—・す」...
ふみ‐だな【書棚】
本棚。書架。しょだな。
ふみ‐だわら【踏(み)俵】
1 土俵に上がるとき足をかけるために、外土俵の外側の斜面中段に埋めてある俵。 2 ⇒雪踏み2
ふみ‐だん【踏(み)段】
踏んで上り降りする段。梯(はしご)・階段などをいう。
ふみ‐ちが・える【踏(み)違える】
[動ア下一][文]ふみちが・ふ[ハ下二] 1 踏み所を誤る。「階段を—・える」 2 踏み所が悪く、足首の筋を痛める...
ふみ‐ちら・す【踏(み)散らす】
[動サ五(四)] 1 足で踏んで物を散らかす。踏み荒らす。「草花を—・す」 2 袴(はかま)や指貫(さしぬき)など...
ふみ‐づかい【文使い】
《「ふみつかい」とも》手紙を相手に届ける使い。
ふみ‐つぎ【踏(み)継ぎ】
「踏み台1」に同じ。
ふみ‐つくり【文作り】
漢詩を作ること。また、その人。「—韻塞(ゐんふたぎ)などやうのすさびわざどもをもしなど」〈源・賢木〉
ふみ‐つけ【踏(み)付け】
ふみつけること。「他人を—にする」
ふみ‐つ・ける【踏(み)付ける】
[動カ下一][文]ふみつ・く[カ下二] 1 踏んで押さえつける。また、強く踏む。「うっかり人の足を—・ける」 2 ...
ふみ‐つぶ・す【踏(み)潰す】
[動サ五(四)] 1 踏んでつぶす。「空き缶を—・す」 2 敵をうちほろぼす。「一挙に敵を—・す」 3 人の名誉・...
ふみ‐づか【文塚】
詩文などの草稿を埋めて供養や記念のために建てた塚。
ふみ‐づき【文月】
陰暦7月の異称。ふづき。《季 秋》「—や六日も常の夜には似ず/芭蕉」
ふみ‐づくえ【文机】
読み書きをする机。ふづくえ。
ふみ‐づら【文面】
書き表された文字や文章。ぶんめん。「—気高く、長文の書き手」〈浮・一代男・六〉
ふみ‐て【筆】
《「文手」の意。「ふみで」とも》ふで。「我(あ)が爪は御弓の弓弭(ゆはず)我が毛らはみ—はやし」〈万・三八八五〉
ふみ‐とどま・る【踏み止まる/踏み留まる】
[動ラ五(四)] 1 足に力を入れてその場にとどまる。動かないように足をふんばる。「崖(がけ)っぷちで—・る」 2...
ふみ‐とどろか・す【踏み轟かす】
[動サ四]踏んで鳴り響かせる。踏み鳴らす。「ごほごほと鳴神よりもおどろおどろしく—・す唐臼(からうす)の音も」〈源...
ふみ‐と・む【踏み留む】
[動マ下二]踏んで足跡を留める。和歌では、多く「ふみ」に「文」を掛けて用いる。「春霞立ちながら見し花ゆゑに—・めて...
ふみ‐ど【踏み所/踏み処】
「ふみどころ」に同じ。「行李やら、支那鞄やらが足の—も無い程に散らばって居て」〈花袋・蒲団〉
ふみ‐どころ【踏(み)所/踏み処】
足で踏む所。足を踏み込む所。踏み場。ふみど。
ふみ‐どの【文殿/書殿】
1 書物をおさめておく所。書庫。文庫。ふどの。 2 校書殿(きょうしょでん)の異称。
ふみ‐なら・す【踏み均す/踏み平す】
[動サ五(四)] 1 踏みつけて平らにする。「荒れたグラウンドを—・す」 2 道が平らになるほど行き来する。「大宮...
ふみ‐なら・す【踏(み)鳴らす】
[動サ五(四)]激しく踏んで音をたてる。「舞台を—・して踊る」→床を踏み鳴らす
ふみ‐にじ・る【踏み躙る】
[動ラ五(四)] 1 踏んでめちゃめちゃにつぶす。踏み荒らす。「花壇を—・る」 2 人の立場や考えを無視したり、体...
ふみにない【文荷】
狂言。主人に恋文を持たされた太郎冠者と次郎冠者が、竹に結びつけて担いでいくうちに、文を読もうと争い、破ってしまう。
ふみ‐ぬき【踏(み)抜き/踏み貫き】
とげ・釘などを踏みつけて、足の裏に突き刺すこと。
ふみ‐ぬ・く【踏(み)抜く/踏み貫く】
[動カ五(四)] 1 踏みつけて、穴をあける。「腐っている廊下を—・く」 2 釘やとげなどを踏んで足に突き刺す。「...
ふみ‐ぬ・ぐ【踏(み)脱ぐ】
[動ガ五(四)]《古くは「ふみぬく」》踏みつけて、くつや衣服などを脱ぐ。また、布団などを足でけってはぐ。「—・いで...
ふみ‐の‐つかさ【図書寮/書司】
1 ⇒ずしょりょう(図書寮) 2 ⇒しょし(書司)
ふみ‐の‐はかせ【書博士】
⇒しょはかせ(書博士)
ふみ‐の‐みち【文の道】
学問・文学の道。「ありたきことは、まことしき—」〈徒然・一〉
ふみ‐はじめ【書始め】
「読書始(どくしょはじ)め」に同じ。
ふみ‐はずし【踏(み)外し】
1 足を踏みはずすこと。 2 正道からはずれたことをすること。また、失敗すること。「同じ様な—でもする事とせぬ事有...
ふみ‐はず・す【踏(み)外す】
[動サ五(四)] 1 見当ちがいの所を踏んでしまう。踏みそこなう。「階段を—・す」 2 正道からはずれた行いをする...
ふみ‐はだか・る【踏み開かる】
[動ラ五(四)]足を広げてしっかりと立つ。「通すまいと—・る」
ふみ‐はだ・ける【踏み開ける】
[動カ下一]足を広げて踏みかまえる。「両脚を—・け、腕を十字に拱(く)み」〈二葉亭・其面影〉
文(ふみ)は遣(や)りたし書(か)く手(て)は持(も)たぬ
読み書きのできない者が嘆く言葉。恋文を書きたいが字が書けず、人に頼むわけにもいかない。