まが【禍】
《「曲(まが)る」と同語源》よくないこと。悪いこと。わざわい。「その—を直さむとして」〈記・上〉
まがい【紛い/擬い】
1 見分けのつかないほどよく似せてあること。また、そのもの。まがいもの。名詞の下に付いても用いられる。「—の真珠」...
ま‐がい【磨崖/摩崖】
自然の懸崖(けんがい)または大石の表面を磨いて、文字・画像などを陰刻または浮き彫りにしたもの。
間(ま)がい・い
折がいい。いいタイミングである。運がいい。「ここで会えるとは—・いね」
まがい‐おり【紛い織(り)】
他の原料を用いて本物に似せて織ること。また、その織物。特に、近世前期、京都の西陣で唐織(からおり)をまねた帯地。
まがい‐ぶつ【磨崖仏/摩崖仏】
自然の懸崖または大石に仏像を彫刻したもの。インド・中国に多く、日本では平安時代に製作された大分県臼杵(うすき)・栃...
紛(まが)いもな・い
⇒紛い2
まがい‐もの【紛い物/擬い物】
本物と見分けがつかないほど、よく似せてつくってある物。にせもの。模造品。イミテーション。「—のダイヤ」「—をつかま...
まが・う【紛う】
[動ワ五(ハ四)] 1 他のものとよく似ていてとりちがえる。現在では連体形のみが用いられ、一般には「まごう」と発音...
紛(まが)う方(かた)な・い
まちがえようがない。確かである。まごうかたない。「—・い母の声」
まが・える【紛える】
[動ア下一][文]まが・ふ[ハ下二] 1 他のものとよく似ていてとりちがえさせる。「道ゆく悪太郎の悪戯(いたずら)...
ま‐がお【真顔】
まじめな顔つき。真剣な面もち。「急に—になる」
まが‐かみ【禍神】
災いをなす神。邪神。悪神。
ま‐がき【籬】
1 竹や柴などで目を粗く編んだ垣根。ませ。ませがき。 2 遊郭で、遊女屋の入り口の土間と店の上がり口との間の格子戸...
ま‐がき【真牡蠣】
イタボガキ科の二枚貝。内湾の潮間帯の岩に、左殻で付着。殻幅約10センチ。食用。広島湾・松島湾などで養殖される。かき。
まがき‐がい【籬貝】
スイショウガイ科の巻き貝。房総半島以南の潮間帯にすむ。貝殻は倒円錐形で、殻径約5センチ。殻表に黒褐色の縦斑がある。...
まがき‐ぶし【籬節】
江戸時代、明暦・万治(1655〜1661)のころの流行歌。大坂新町の遊女まがきが始めたという。
まがき‐へいくろう【曲垣平九郎】
江戸初期の馬術家。名は盛澄。高松藩士のとき、将軍徳川家光の命で、愛宕山上の梅花を折りに乗馬のまま石段を上下したこと...
まが‐ごと【禍事/禍言】
《「まがこと」とも》凶事。災難。また、不吉な言葉。「天(あめ)のまがつひといふ神の言はむ—に」〈祝詞・御門祭〉
魔(ま)が差(さ)・す
悪魔が心に入りこんだように、一瞬判断や行動を誤る。出来心を起こす。「—・して人の財布に手をのばしてしまう」
ま‐がし【間貸し】
[名](スル)代金を取って部屋を貸すこと。「二階を—する」⇔間借り。
ま‐がしら【目頭】
「めがしら」に同じ。「目の薬ぢゃと申すが、—にさし候ふか」〈咄・きのふはけふ・上〉
マガジン
1 雑誌。 2 フィルムを巻き取って収める円筒形の容器。パトローネと異なり、フィルムをつめかえて反復使用できる。 ...
マガジン‐ラック
雑誌・新聞などを一時入れておく入れ物。
まが‐たま【曲玉/勾玉】
コンマ形に湾曲した弥生・古墳時代の装飾用の玉。丸い部分の貫通孔にひもを通して首飾りとした。瑪瑙(めのう)・翡翠(ひ...
まがたま【勾玉】
笠原淳の長編小説。平成元年(1989)刊。
マガダ
インドのガンジス川中流域、現在のビハール州南部の古称。また、同地方に興った古代王国。前6〜前5世紀から栄え、ガンジ...
マガダン
ロシア連邦東部、マガダン州の港湾都市。同州の州都。オホーツク海のナガエバ湾に面し、5月から12月まで利用できるナガ...
まがっ‐た【曲(が)った】
[連体]「曲る5」に同じ。「—根性を叩(たた)き直す」
まが‐つ‐ひ【禍津日】
「禍津日神(まがつひのかみ)」の略。
まがつひ‐の‐かみ【禍津日神】
災害・凶事などを引き起こす神。伊弉諾尊(いざなぎのみこと)が黄泉(よみ)の国から帰ってみそぎをしたとき、その汚れか...
マガディ‐こ【マガディ湖】
《Lake Magadi》ケニア南西部、大地溝帯にある強アルカリ塩湖。首都ナイロビの南西約80キロメートルに位置す...
ま‐がな【真仮名】
漢字を、国語音を書き表すためにそのままの字形で用いたもの。万葉仮名。
まがな‐すきがな【間がな隙がな】
[副]《「がな」はもと助詞で、漠然と示す意を表す。特定しない「間」「隙」の意から》ひまさえあればいつでも。しょっち...
間(ま)が抜(ぬ)・ける
1 調子が外れる。拍子抜けする。「—・けた音楽」 2 大事なことが抜け落ちている。「—・けた話」
ま‐がね【真金】
《古くは「まかね」》鉄。くろがね。「さみだれにとくる—をみがきつつてるひと見ゆるます鏡かな」〈能因集・下〉
まがね‐ふく【真金吹く】
[枕]鉄鉱を鋳て吹き分ける意から、鉄の産地であった「吉備(きび)」「丹生(にふ)」にかかる。「—丹生のま朱(そほ)...
間(ま)が延(の)・びる
間隔があいて、物事にしまりがなくなる。間延びする。
マガノミクス
《MAGA はトランプ米大統領のスローガン「Make America Great Again」(米国を再び偉大な国...
まがわ・し【紛はし】
[形シク]《動詞「まがう」の形容詞化》見分けがつけにくい。まぎらわしい。「—・しや花吸ふ蜂の往き還り/園風」〈猿蓑〉
まがわ・す【紛はす】
[動サ四]まがうようにする。まぎらわしくする。「おく霜の染め—・せる菊の花いづれをもとの色とかは見む」〈貫之集〉
まがまが‐し・い【禍禍しい】
[形][文]まがまが・し[シク] 1 悪いことが起こりそうである。不吉である。「—・い出来事」 2 いまいましい。...
ま‐かみ【真神】
《「まがみ」とも》オオカミの古名。万葉集に「大口の真神の原」(一六三六・三二六八)とあり、地名の「真神原」に「大口...
ま‐がも【真鴨】
カモ科の鳥。全長約60センチ。雄は青首(あおくび)ともよばれ、頭部が濃緑色で、白い首輪があり、胸が栗色、くちばしは...
間(ま)が持(も)て◦ない
1 時間をもてあましてどうしたらよいかわからない。「待ち時間が長すぎて—◦ない」 2 途切れがちの会話などを、うま...
まがよ・う【紛よふ】
[動ハ四]物にまぎれてはっきりしないさまである。「籬(ませ)なくは何をしるしに思はまし月に—・ふ白菊の花」〈山家集・上〉
まがり【曲(が)り/勾り】
1 曲がっていること。また、曲がっている所・状態。「道の—にさしかかる」「列の—を正す」 2 「曲がり尺(がね)」...
まがり【鋺】
水や食物を入れる器。椀や柄杓(ひしゃく)の類。「主殿司(とのもづかさ)、土器(かはらけ)を奉りければ、—を参らせよ...
ま‐がり【間借り】
[名](スル)代金を払って他人の家の一室を借りること。「親類の家に—する」⇔間貸し。
まがり‐かど【曲(が)り角】
1 道などの曲がっている所。道などの折れ曲がっている角。「この先の—で折れる」 2 新しい状態などに変わる、変わり...