みょうじ‐ごめん【名字御免】
江戸時代、農民や町人などの庶民が名字を名のることを許されたこと。
みょうじ‐たいとう【名字帯刀】
名字を名のり、太刀を帯びること。江戸時代は武士の特権であったが、のち、特に家柄や功労によって庶民に対しても許された。
みょうじ‐はいりょう【名字拝領】
主君の名字を賜り、自分の名字として名のること。
みょう‐じゅう【命終】
命が尽きること。死ぬこと。「—して叫喚地獄に堕ちたりと」〈今昔・二・四一〉
みょう‐じょ【冥助】
神仏の目に見えない助け。冥加(みょうが)。「福徳の大神の—を受けているなどと」〈芥川・地獄変〉
みょう‐じょう【明星】
1 明るく輝く星。特に金星(きんせい)をいう。「明けの—」「宵の—」 2 その分野で最もすぐれ、人気がある人。「楽...
みょうじょう【明星】
詩歌雑誌。与謝野鉄幹(よさのてっかん)主宰の新詩社の機関誌。第一次は明治33年(1900)4月創刊、明治41年(1...
みょうじょう‐じ【妙成寺】
石川県羽咋市にある日蓮宗の寺。山号は、金栄山。開創は永仁2年(1294)。開山は日像。加賀藩主前田氏の保護を得てか...
みょうじょう‐は【明星派】
詩歌雑誌「明星」によった詩人・歌人の一派。芸術至上主義のもとに、明治30年代の浪漫主義を代表した。→星菫(せいきん)派
みょう‐じん【名神】
延喜式に定められた神社の社格で、名神祭にあずかる神社。年代が古く、由緒が正しく、崇敬の顕著な大社を選んだもの。名神大社。
みょう‐じん【明神】
《「名神(みょうじん)」から出た語か》神の尊称。神仏習合説による、仏教側からの神祇(しんぎ)の称。「春日—」「大—」
みょうじん‐さい【名神祭】
国家に大事のある時、諸国の名神に臨時の奉幣使を遣わして祈願した祭り。
みょうじん‐しょう【明神礁】
伊豆諸島南部の海底火山。青ヶ島の南58キロ、ベヨネース列岩の東9キロにある。昭和27年(1952)噴火して新島を形...
みょうじん‐とりい【明神鳥居】
鳥居の形式の一。柱は亀腹(かめばら)の上に立って内側に傾き、笠木(かさぎ)・島木の両端が上に反り、額束(がくづか)...
みょう‐せき【名跡】
代々受け継がれていく家名。また、それを受け継ぐこと。「先代の—を継ぐ」
みょう‐せき【名籍】
名簿。または、戸籍簿。
みょう‐せき【妙跡/妙蹟/妙迹】
すぐれた筆跡。妙筆。
みょう‐せき【明夕】
明日の夕方。明晩。〈日葡〉
みょうせん‐じしょう【名詮自性】
仏語。名がそのものの性質を表していること。
みょう‐ぜつ【妙絶】
きわめてすぐれていること。非常に巧みなこと。絶妙。「絃弓を弾ずるを聴くに、—言わん方なかりければ」〈中村訳・西国立志編〉
みょう‐そう【妙想】
すぐれた考え。妙案。「其気韻を高遠にし其—を清絶にし」〈逍遥・小説神髄〉
みょう‐たん【明旦】
明日の朝。明朝。
みょう‐だい【名代】
ある人の代わりを務めること。また、その人。代理。「父の—として出席する」
みょうちき‐りん【妙ちきりん】
[形動]《「りん」は口拍子で添えたもの。「妙ちくりん」「妙てけれん」とも》普通では考えられない、不思議なさま。奇妙...
みょう‐ちょう【名帳】
1 仏寺で、信者の名簿。檀家帳。また、過去帳のこと。 2 融通念仏宗で、大念仏に加入した者の名を記した帳簿。
みょうちょう【妙超】
⇒宗峰妙超(しゅうほうみょうちょう)
みょう‐ちょう【明朝】
明日の朝。明旦(みょうたん)。みょうあさ。
みょう‐ちょう【冥帳】
神社・仏閣に金銭や物品を奉納した人の名を記入する帳簿。
みょうちん【明珍】
室町時代より続いた甲冑師(かっちゅうし)の家名。明珍派とよばれ、関東で活躍したが、江戸時代には全国に分布、鐔(つば...
みょうちん‐おり【明珍織】
紋博多織の一種。紋様を繻子(しゅす)地の組織に織り出した厚地の両面織り。夏の女性用の帯地に用いる。
みょうつう‐じ【明通寺】
福井県小浜市にある真言宗御室派の寺。山号は、棡(ゆずり)山。大同元年(806)坂上田村麻呂の創建と伝える。鎌倉時代...
みょう‐てい【妙諦】
すぐれた真理。そのものの真価。神髄。みょうたい。「お金の有り難味の、その本来の—は」〈百閒・百鬼園随筆〉
みょうていもんどう【妙貞問答】
江戸初期のキリシタンの教理書。3巻。ハビアン著。慶長10年(1605)成立。妙秀・幽貞という二人の尼僧の対話形式で...
みょうてけ‐れん【妙てけれん】
[形動]「妙ちきりん」に同じ。
みょう‐てん【妙典】
《「みょうでん」とも》すぐれた教えを説いた経典。特に法華経をいう。「かの一乗—の御読誦(ごどくじゅ)もおこたらせ給...
みょう‐でん【名田】
平安後期から中世にかけて、荘園や国衙領(こくがりょう)の構成単位をなす田地。開墾・購入・押領などによって取得した田...
みょうと【夫婦/妻夫/女夫】
《「めおと」の音変化》妻と夫。夫婦。めおと。
みょう‐どう【冥道】
1 「冥界(みょうかい)」に同じ。 2 冥界の諸仏や冥衆(みょうしゅ)。「今日この御堂に影向(やうがう)し給ふらむ...
みょうどう‐く【冥道供】
閻魔(えんま)大王に罪の消滅と長寿を祈願する密教の供養法。
みょう‐にち【明日】
今日の次の日。あす。あした。「—また参ります」
みょう‐ねん【明年】
今年の次の年。来年。「—早々に着工する」
みょうねん‐ど【明年度】
次の年度。来年度。「—の予算案」
みょうは【妙葩】
⇒春屋妙葩(しゅんおくみょうは)
みょう‐ばつ【冥罰】
神仏が人知れず下す罰。天罰。「良秀の描いた神仏が、その良秀に—を当てられるとは」〈芥川・地獄変〉
みょう‐ばん【明晩】
明日の晩。
みょう‐ばん【明礬】
カリウム・アンモニウム・ナトリウムなどの一価イオンの硫酸塩と、アルミニウム・クロム・鉄などの三価イオンの硫酸塩とが...
みょうばん‐せき【明礬石】
カリウムとアルミニウムの含水硫酸塩鉱物。白色または灰・桃色で、ガラス光沢がある。六方晶系。火山岩が変質した所に多く...
みょう‐ひつ【妙筆】
非常にすぐれた筆跡。また、その書画や文章。
みょう‐ひん【妙品】
1 非常にすぐれた作品。 2 書画で、三品(さんぴん)の一。神品に次ぐ品位。気韻に富むもの。
みょう‐ふく【冥福】
⇒めいふく(冥福)